GAMU
DOODLE原稿する前に肩慣らしで描いたはずの一文字則宗さんなんだけど、なんかすごく良くかけてしまった…。初めて描いたのでもう髪型分からんすぎて落書きなのにまあまあ時間がかかってしまった😫
則宗さんは前から好きだったんですが、最近また熱が入り始めてしまいました😇 でも最推しは別にいます笑
_akihc
DONEフォロワーさんのつぶやきから思いついた則さに小話です主と一日デート権『主と一日デート権』
そう、縦書きの墨で書かれた紙1枚が、一文字則宗の手に乗っていた。
昨晩この本丸の刀剣男士達で開いた宴に参加した際、プレゼント交換会なるものが催された。その結果、則宗の手元に渡ってきたのがこの紙であった。
ちなみに、主はこの宴会には参加していない。この紙を持ってきたのは、許可は得て来たと楽しげに話す鶴丸国永だ。
会が散じて皆がぼちぼちと部屋へ引き取るなか、「一文字の御前に渡るとは、お前さんもなかなか"持ってる"な」と鶴丸に言われた。
そう、則宗本人も特に隠していないが、彼は主であるこの本丸の女審神者を特別に想っているのだった。
デート。
則宗は縁側に腰掛け、さてどうしたものかと考える。何しろ彼が惚れている審神者という女は恋愛に対して鈍感…というか特殊な感性を持っている。
1901そう、縦書きの墨で書かれた紙1枚が、一文字則宗の手に乗っていた。
昨晩この本丸の刀剣男士達で開いた宴に参加した際、プレゼント交換会なるものが催された。その結果、則宗の手元に渡ってきたのがこの紙であった。
ちなみに、主はこの宴会には参加していない。この紙を持ってきたのは、許可は得て来たと楽しげに話す鶴丸国永だ。
会が散じて皆がぼちぼちと部屋へ引き取るなか、「一文字の御前に渡るとは、お前さんもなかなか"持ってる"な」と鶴丸に言われた。
そう、則宗本人も特に隠していないが、彼は主であるこの本丸の女審神者を特別に想っているのだった。
デート。
則宗は縁側に腰掛け、さてどうしたものかと考える。何しろ彼が惚れている審神者という女は恋愛に対して鈍感…というか特殊な感性を持っている。
ばんちょー
MOURNING【一文字則宗】あけましておめでとうございます🎍
今年もよろしくお願いしますっ
先生の御前かわいかったですね、、
なんかもう、、かわいい、、
一番かわいく描けたのは
うさ子ちゃんのおててです。 2
あめお
TRAINING七夕の話あいたい 役目を終えた笹の葉の隙間から細く煙が立ち、間もなく炎が顔を覗かせた。パチパチと音を立てながら色とりどりの短冊に次々と火が移っていくのを、加州清光はじっと見つめていた。
「なかなか簡単に燃えるものなんだなぁ」一文字則宗はそれを興味深げに眺めている。
「採ってきてからだいぶ経つからね」
採取した日の瑞々しさを失った笹はすっかり枯葉の様相を呈していた。短冊や華やかな色紙で華やかに飾られて、七夕の笹としては大往生ともいえるだろう。
本丸の皆が思い思いに書いた願い事が煙になって、空に上っていく。
「ちゃんと届くといいな」清光はぽつりと呟いた。
「お空の上のお星様に。天気は雨だったけど、これなら大丈夫かな」
「こちらから出向くわけだからなぁ。織姫も追い返すわけにはいくまい」
1364「なかなか簡単に燃えるものなんだなぁ」一文字則宗はそれを興味深げに眺めている。
「採ってきてからだいぶ経つからね」
採取した日の瑞々しさを失った笹はすっかり枯葉の様相を呈していた。短冊や華やかな色紙で華やかに飾られて、七夕の笹としては大往生ともいえるだろう。
本丸の皆が思い思いに書いた願い事が煙になって、空に上っていく。
「ちゃんと届くといいな」清光はぽつりと呟いた。
「お空の上のお星様に。天気は雨だったけど、これなら大丈夫かな」
「こちらから出向くわけだからなぁ。織姫も追い返すわけにはいくまい」
あめお
TRAINING果実を間引く話愛にあこがれる「愛とは何だと思う、坊主」
パチンパチンと剪定鋏を動かしながら一文字則宗は言った。
「えー? なにー?」
樹の反対側で同じく剪定鋏を操る加州清光が聞き返す。本日の畑当番である二振りは、桃の摘果作業を任されていた。より良い実を実らせるために、邪魔になるものを摘み取るのだ。
「何か言った?」
「愛とは何だろうなぁと」
「……それ今このタイミングで訊く?」
清光は一旦作業の手を止め、則宗のいる方を覗いた。「甲府でしてた話の続きなの?」その顔は訝しげだ。
「よく分かんないこと言って考えろってさ、刃生の課題みたいにしたのじじいだろ。まさかの途中経過も聞いてくるわけ?」
「そんなに重く受け止めてくれたか。嬉しいなぁ」
「別にじじいが言ったからじゃないし」
1255パチンパチンと剪定鋏を動かしながら一文字則宗は言った。
「えー? なにー?」
樹の反対側で同じく剪定鋏を操る加州清光が聞き返す。本日の畑当番である二振りは、桃の摘果作業を任されていた。より良い実を実らせるために、邪魔になるものを摘み取るのだ。
「何か言った?」
「愛とは何だろうなぁと」
「……それ今このタイミングで訊く?」
清光は一旦作業の手を止め、則宗のいる方を覗いた。「甲府でしてた話の続きなの?」その顔は訝しげだ。
「よく分かんないこと言って考えろってさ、刃生の課題みたいにしたのじじいだろ。まさかの途中経過も聞いてくるわけ?」
「そんなに重く受け止めてくれたか。嬉しいなぁ」
「別にじじいが言ったからじゃないし」
あめお
TRAININGひよこと沖田組と御前たまごかなケーキかな 卵を採るために飼育している、要するに雌鳥ばかりの集団だったはずなのだが。
ピヨピヨ鳴く可愛らしい声。
「こんなことってある?」
安定は小さなヒヨコを眺めながら言った。薄い黄色をした小さなヒヨコは足元をちょこまかと動き回っている。
「ニワトリってオスとメスで結構見た目違うはずなんだけどね……」
うーん、と清光は唸った。
どこで迷い込んだのか、騒ぎになった後で端から端まで探したがそれらしき雄鶏は見当たらず、みんなで首を傾げた。ヒヨコが生まれてしまったものは仕方ないので、相談して飼育できる環境を整えたのだった。
その甲斐あってかヒヨコは元気にピヨピヨピヨと。
「……可愛い」
清光は屈んで視線を低くする。手のひらを上に向けて差し出すと、ヒヨコは清光めがけて走ってきてちょこんと手のひらに乗った。
1284ピヨピヨ鳴く可愛らしい声。
「こんなことってある?」
安定は小さなヒヨコを眺めながら言った。薄い黄色をした小さなヒヨコは足元をちょこまかと動き回っている。
「ニワトリってオスとメスで結構見た目違うはずなんだけどね……」
うーん、と清光は唸った。
どこで迷い込んだのか、騒ぎになった後で端から端まで探したがそれらしき雄鶏は見当たらず、みんなで首を傾げた。ヒヨコが生まれてしまったものは仕方ないので、相談して飼育できる環境を整えたのだった。
その甲斐あってかヒヨコは元気にピヨピヨピヨと。
「……可愛い」
清光は屈んで視線を低くする。手のひらを上に向けて差し出すと、ヒヨコは清光めがけて走ってきてちょこんと手のひらに乗った。
あめお
TRAINING自撮りで盛る話可愛いをつくらなくても 小顔補正、色調修正、目の拡大。頬紅だって指先ひとつでまるで恋する少女のように。
「さすが、清光は覚えるのが早いわねぇ。やっぱり若い子は違うわね」
「俺いちおー主より先に生まれてるんだけど?」
笑う清光は満更でもなさそうだ。
政府から配布されたタブレットに真っ先に興味を持ったのは清光だった。機械に疎い審神者が清光に操作を任せ、好きなアプリを自由にインストールしてもよいと言うので、清光は「ずっとやってみたかったんだー」とカメラアプリをダウンロードしてきた。
審神者と自撮りして、一緒に画面を覗き込んでああだこうだと指を滑らせる。肌がつるんとして顔が縮んだり膨れたり、目が大きくなったり小さくなったり。
なるほどこれが「盛る」というやつかと楽しくなってきたところで、
1093「さすが、清光は覚えるのが早いわねぇ。やっぱり若い子は違うわね」
「俺いちおー主より先に生まれてるんだけど?」
笑う清光は満更でもなさそうだ。
政府から配布されたタブレットに真っ先に興味を持ったのは清光だった。機械に疎い審神者が清光に操作を任せ、好きなアプリを自由にインストールしてもよいと言うので、清光は「ずっとやってみたかったんだー」とカメラアプリをダウンロードしてきた。
審神者と自撮りして、一緒に画面を覗き込んでああだこうだと指を滑らせる。肌がつるんとして顔が縮んだり膨れたり、目が大きくなったり小さくなったり。
なるほどこれが「盛る」というやつかと楽しくなってきたところで、
あめお
TRAINING駄菓子屋に行く話お安い御用 買い出しに出掛けた帰り道、可愛らしい小間物屋の前で足を止めていたから、てっきり欲しいものでもあるのかと思ったのだ。
だが加州清光がそれらを眺める眼差しは、どこか憂いを帯びていた。
何か買ってやろうかと一文字則宗が声を掛けるより早く加州は再び歩き出し、則宗はそれを黙って見送った。
こまごました装飾品を好んで身に付ける彼と店先での様子がうまく結びつかず、帰城後に審神者に訊いてみた。審神者曰く、加州はあまり店というものに良い思い出は無いらしい、と。嫌いではなさそうとのことだが。
それとなく濁されたが、どうやらただの刀であった頃の記憶が関係しているらしかった。
(昔のことは、僕にはどうにもできないが……)
1826だが加州清光がそれらを眺める眼差しは、どこか憂いを帯びていた。
何か買ってやろうかと一文字則宗が声を掛けるより早く加州は再び歩き出し、則宗はそれを黙って見送った。
こまごました装飾品を好んで身に付ける彼と店先での様子がうまく結びつかず、帰城後に審神者に訊いてみた。審神者曰く、加州はあまり店というものに良い思い出は無いらしい、と。嫌いではなさそうとのことだが。
それとなく濁されたが、どうやらただの刀であった頃の記憶が関係しているらしかった。
(昔のことは、僕にはどうにもできないが……)
あめお
TRAINING畑当番をサボる御前冬ごもり終了のお知らせ「おいこら一文字則宗! 畑当番!」
スパンと勢いよく襖を開けた加州清光は声を荒げた。
「やあ坊主。威勢がいいな」
怒鳴られてもびくともしない一文字則宗はまるで高みの見物でもしているかのように呑気に笑うが、高みどころか他人事でもない。正真正銘、畑当番の当事者である。
「炬燵でぬくぬくしてる場合? 内番すっぽかさないでよ」
「坊主も入るか?」
「入るわけないでしょーが。まったく、獅子王も南泉もとっくに集合して働いてんのにさー」
「うはは。隠居のじじぃだ、大目に見てもらおう」
「獅子王の方があんたより年上じゃん……」
はあ、と加州はため息をついた。
この手のやり取りはしょっちゅうしている。もともと内番をすっぽかすじじい連中を連行する係に任命されがちだった加州だが、一文字則宗が来てから明らかに仕事量が増えた。
1032スパンと勢いよく襖を開けた加州清光は声を荒げた。
「やあ坊主。威勢がいいな」
怒鳴られてもびくともしない一文字則宗はまるで高みの見物でもしているかのように呑気に笑うが、高みどころか他人事でもない。正真正銘、畑当番の当事者である。
「炬燵でぬくぬくしてる場合? 内番すっぽかさないでよ」
「坊主も入るか?」
「入るわけないでしょーが。まったく、獅子王も南泉もとっくに集合して働いてんのにさー」
「うはは。隠居のじじぃだ、大目に見てもらおう」
「獅子王の方があんたより年上じゃん……」
はあ、と加州はため息をついた。
この手のやり取りはしょっちゅうしている。もともと内番をすっぽかすじじい連中を連行する係に任命されがちだった加州だが、一文字則宗が来てから明らかに仕事量が増えた。