花子。
PROGRESSジュンブラ 個人誌の人魚パロひよジュン小説です!網にかかって水揚げされちゃった人魚のジュンくんが苦労しながら陸のカフェでバイトする話。おひいさんはお客さん。
この話だけちょっとキナ臭いんですけど、あとはほのぼのゆるゆるうっすらラブコメになると思います。
ようこそマーメイドカフェテリア(仮)◆採れたて新鮮海藻サラダ
「しゃーせー……ランチどーっすか」
「ごめんね、悪いけど間に合って……、えっ?」
レンガ敷きの街中を軽やかな足取りで散歩していた日和は、突如かけられた声の方へチラリと目を向けて、そして思わず足を止めた。
日和はこの街を治める一族の子息だ、毎日なにかと多忙なのである。つまらない事に時間を使うつもりは無いし、ランチならこの後お気に入りのカフェでとる予定を立てているので、ただの客引きであったなら軽くあしらって通り過ぎるつもりだったのに。そこにいたのは『ただの』客引きではなかった。
庭のある煉瓦造りの小さな一軒家を改築して造られたカフェテリア、それをぐるりと囲むレッドロビンの生垣の途切れた入口に、それはそれは大きな木製のワイン樽がある。人間一人がスッポリと入る程のサイズ感、実際、声の主であろう濃紺の髪色をした青年の何もまとっていない上半身が覗いている。それから……日の光を受けてキラキラと鱗が煌めく魚の尾びれも。
8968「しゃーせー……ランチどーっすか」
「ごめんね、悪いけど間に合って……、えっ?」
レンガ敷きの街中を軽やかな足取りで散歩していた日和は、突如かけられた声の方へチラリと目を向けて、そして思わず足を止めた。
日和はこの街を治める一族の子息だ、毎日なにかと多忙なのである。つまらない事に時間を使うつもりは無いし、ランチならこの後お気に入りのカフェでとる予定を立てているので、ただの客引きであったなら軽くあしらって通り過ぎるつもりだったのに。そこにいたのは『ただの』客引きではなかった。
庭のある煉瓦造りの小さな一軒家を改築して造られたカフェテリア、それをぐるりと囲むレッドロビンの生垣の途切れた入口に、それはそれは大きな木製のワイン樽がある。人間一人がスッポリと入る程のサイズ感、実際、声の主であろう濃紺の髪色をした青年の何もまとっていない上半身が覗いている。それから……日の光を受けてキラキラと鱗が煌めく魚の尾びれも。
パイプ
PROGRESSお久しぶりです。久しぶりすぎてこの世界観に帰ってこれてないかもしれない...
今回、一旦最終章となります。
生きる時間の違う九尾と人の子は果たして同じ時間を同じ気持ちで生きていくことはできるのでしょうか?
九尾の日和と人の子ジュン「燐音先輩。」
「きゃはは!どうしたァ?ジュンジュンちゃんよお。そんなマジな顔しちまって。遂に俺っちにホレちまった?」
「人の子って大人になっても変化していくもんですよね?」
「は?」
日和が会合とやらで出掛けていると風たちが噂しているのを聞き付けた燐音がジュンで遊んでやろうとこの家に遊びに来たのが凡そ一時間前。ところが今日のジュンはどこか浮かない顔をしていて、いつもならやれやれと言う顔をしながらも燐音の悪戯や遊びに付き合うジュンだが今日はそれさえもなく、やっと口を開いたかと思いきや先の一言だ。
「ナニそんな当たり前のこと聞いてンだ?成長して老化して死んでいくっしょ?ニンゲンなんてモンはよォ?」
その当たり前さえコイツは知らないままここに来たんだっけかと燐音が思い直しているとジュンは「そっすよね」と知っていたような口ぶりで返して視線を完全に窓の外へとやってしまった。
3209「きゃはは!どうしたァ?ジュンジュンちゃんよお。そんなマジな顔しちまって。遂に俺っちにホレちまった?」
「人の子って大人になっても変化していくもんですよね?」
「は?」
日和が会合とやらで出掛けていると風たちが噂しているのを聞き付けた燐音がジュンで遊んでやろうとこの家に遊びに来たのが凡そ一時間前。ところが今日のジュンはどこか浮かない顔をしていて、いつもならやれやれと言う顔をしながらも燐音の悪戯や遊びに付き合うジュンだが今日はそれさえもなく、やっと口を開いたかと思いきや先の一言だ。
「ナニそんな当たり前のこと聞いてンだ?成長して老化して死んでいくっしょ?ニンゲンなんてモンはよォ?」
その当たり前さえコイツは知らないままここに来たんだっけかと燐音が思い直しているとジュンは「そっすよね」と知っていたような口ぶりで返して視線を完全に窓の外へとやってしまった。
パイプ
PROGRESS🦊番外編〜♪日和とジュンの関係の名前が変わった日〜♪
ちょっと最後詰まっちゃったから一旦あげ〜♪
うまくいかなかったところは全部全部未来の私がなんとかしてね〜♪(壊)
【番外編】九尾の日和と人の子ジュン「ジュンくんだいすきだよ」
「ぼくはきみを愛してるね」
幼い頃から与えられてきた愛の言葉。
あの日、おひいさんに拾われてからそれは惜しむことなくオレに与えられている。小さな頃はそれをただ純粋に喜んで「オレもオレも」と返していたのだが、大人になるにつれ、その言葉を純粋に受け取ることができなくなっていた。
———これは「愛」の意味がかわった日の話。
日和は悩んでいた。
ついにジュンに"反抗期"がきてしまったようなのだ。先週あたりからそわそわと様子がおかしいなとは思っていたのだが、ここ数日でそわそわとした態度はツンケン、トゲトゲしたものへとまるっと変わってしまったのだ。
「ねぇ、ジュンく「ちょっと放っておいてください!」
3867「ぼくはきみを愛してるね」
幼い頃から与えられてきた愛の言葉。
あの日、おひいさんに拾われてからそれは惜しむことなくオレに与えられている。小さな頃はそれをただ純粋に喜んで「オレもオレも」と返していたのだが、大人になるにつれ、その言葉を純粋に受け取ることができなくなっていた。
———これは「愛」の意味がかわった日の話。
日和は悩んでいた。
ついにジュンに"反抗期"がきてしまったようなのだ。先週あたりからそわそわと様子がおかしいなとは思っていたのだが、ここ数日でそわそわとした態度はツンケン、トゲトゲしたものへとまるっと変わってしまったのだ。
「ねぇ、ジュンく「ちょっと放っておいてください!」
パイプ
PROGRESS会話しだすと途端に文字数が多くなる...ので!捜索パートまだつづきます...※私の創への解釈は一般より歪んでいる認識があります。どちらかと言うとアンデクライベの偽物の方が自己解釈にぴったり当てはまるようなイメージです。
九尾の日和と人の子ジュン———声が、聞こえる。
寂しい。ここはどこ?みんなに会いたい。早く帰らなくちゃ。・・・寂しい。
ここは、どこだろう。確かオレは今、おひいさんとおひいさんが昔住んでいた社に泊まりに来ていて。そうだ。ここは、村。たしか、ここは村長さんの家。どうしてここに?社の日和の部屋であの人にぎゅうぎゅう抱きつかれて眠ったはずなのに目を覚ますとそこに日和の姿はなく、景色も眠る前とはがらりと変わっていた。これは、夢?混乱するジュンの視界の隅で影が動く。
「誰か、そこにいるんすか?」
恐る恐る発声するが返事はない。
「あのぉ、います・・・よね?」
もう一度暗闇に問いかけると昼間に聞いた小さな声がはじめて返ってきた。
「えっと、そうです。ぼく、ここにいます。」
3425寂しい。ここはどこ?みんなに会いたい。早く帰らなくちゃ。・・・寂しい。
ここは、どこだろう。確かオレは今、おひいさんとおひいさんが昔住んでいた社に泊まりに来ていて。そうだ。ここは、村。たしか、ここは村長さんの家。どうしてここに?社の日和の部屋であの人にぎゅうぎゅう抱きつかれて眠ったはずなのに目を覚ますとそこに日和の姿はなく、景色も眠る前とはがらりと変わっていた。これは、夢?混乱するジュンの視界の隅で影が動く。
「誰か、そこにいるんすか?」
恐る恐る発声するが返事はない。
「あのぉ、います・・・よね?」
もう一度暗闇に問いかけると昼間に聞いた小さな声がはじめて返ってきた。
「えっと、そうです。ぼく、ここにいます。」
パイプ
PROGRESS承の部分。そんなに大きくお話は動きません。(そんなに大きくお話が動かない時間ながくない??)九尾の日和と人の子ジュン失礼な日和の物言いが聞こえなかったのか、聞こえた上でフル無視しているのかはジュンには分からなかったが「それでは早速、村を案内させていただきます!」という茨の申し出を「きみよりもぼくの方が詳しいね。」というひと言でバッサリ断った日和の間にバチバチと火花が見えたのは気のせいではなかったように思えてならない。「行くよ」とだけ呟き席を立った日和を追って立ち上がると、あれよあれよといううちに村に連れ出されてそこから十五分ほど歩いただろうか。社の近くにあった村は小さなものだったようで田畑や里山を除いて既にその殆どを見終えてしまった。
とは言っても、いつもなら五分と黙っていられない日和がただ静かに歩き、時折足を止めて辺りを見回すものだから、ジュンは日和の様子ばかりが気になり、村の景色など殆ど目に入ってこなかったのだが。
3106とは言っても、いつもなら五分と黙っていられない日和がただ静かに歩き、時折足を止めて辺りを見回すものだから、ジュンは日和の様子ばかりが気になり、村の景色など殆ど目に入ってこなかったのだが。
パイプ
PROGRESS大きくお話はうごきません。今章のメインにつづく説明回。
九尾の日和と人の子ジュン「・・・あのぉ、」
ドタバタと愉快な対面を果たした四人は現在、客間のテーブルをはさみ、それぞれに茨のいれた紅茶とジュンが手土産に焼いてきた木苺のパイを手元に並べて座っている。ジュンは隣に座る日和の尻尾が上向きになって時折揺れるのを視界の端にとらえながらも、斜め前に座る凪砂のじっとみつめる視線に耐えきれず声を上げた。
「凪砂・・・さま?えっと、オレの顔に何かついてます?」
「・・・あれ?私?・・・あぁ、ごめんね。日和くんの連れてきてくれたパートナーである君のことが気になっちゃって。見つめてしまっていたみたい。君がジュンだね、初めまして。私は凪砂。よろしくね。・・・私にも日和くんみたいにステキなあだ名をつけて呼んでくれると嬉しいな。」
2785ドタバタと愉快な対面を果たした四人は現在、客間のテーブルをはさみ、それぞれに茨のいれた紅茶とジュンが手土産に焼いてきた木苺のパイを手元に並べて座っている。ジュンは隣に座る日和の尻尾が上向きになって時折揺れるのを視界の端にとらえながらも、斜め前に座る凪砂のじっとみつめる視線に耐えきれず声を上げた。
「凪砂・・・さま?えっと、オレの顔に何かついてます?」
「・・・あれ?私?・・・あぁ、ごめんね。日和くんの連れてきてくれたパートナーである君のことが気になっちゃって。見つめてしまっていたみたい。君がジュンだね、初めまして。私は凪砂。よろしくね。・・・私にも日和くんみたいにステキなあだ名をつけて呼んでくれると嬉しいな。」
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PROGRESS随分とサボってしまった...ここから第二章〜Eden出会い編〜真面目に書く!!!九尾の日和と人の子ジュン「うわぁ〜。雰囲気のある社っすねぇ。」
某日、日和とジュンは凪砂の手紙にあった———日和が昔住んでいた社に来ていた。日和の話では村のはずれにあった社と聞いていたのだが、近くに人の住む気配はなく、社自体も苔が生えつき、鬱蒼と茂る木々が重々しい雰囲気を醸し出している。本当にここに人(正確に言えば人ではないが)が住んでいるとは考え難い。
隣に立つ日和は先程から一言も話さず、自慢の尻尾もぺたんと地面に着いてしまっている。出かける前に入念にブラッシングしてやったのだが、これは帰ってからまたブラッシングを要求されるなとジュンは小さく息をついた。
「おひいさん。大丈夫ですって。相手の方も会いたいって連絡してきたんでしょう?ほら、いきますよ。」
3321某日、日和とジュンは凪砂の手紙にあった———日和が昔住んでいた社に来ていた。日和の話では村のはずれにあった社と聞いていたのだが、近くに人の住む気配はなく、社自体も苔が生えつき、鬱蒼と茂る木々が重々しい雰囲気を醸し出している。本当にここに人(正確に言えば人ではないが)が住んでいるとは考え難い。
隣に立つ日和は先程から一言も話さず、自慢の尻尾もぺたんと地面に着いてしまっている。出かける前に入念にブラッシングしてやったのだが、これは帰ってからまたブラッシングを要求されるなとジュンは小さく息をついた。
「おひいさん。大丈夫ですって。相手の方も会いたいって連絡してきたんでしょう?ほら、いきますよ。」
shimashima_9614
DONE▼🐯とらのあな通販https://ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/item/040031120486
12/17Dozen Rose FES .2023 ひよジュンオンリー「在りし日よ、純然たれ」【西4ホール I04a】で頒布。
「デリシャス・ケーキ」
ケーキバース設定
※カニバリズム要素はないです
A5/R1 16
パイプ
PROGRESS本編本筋に突入前に番外編(?)まだ出会って間もない頃の日和とジュン。
attention
ジュン(4さい)の一人称が「ジュンくん」日和のことを「おひしゃ」「ひぃしゃ」など舌っ足らずな呼び方をする。
いわゆるアレです。
なんでもおいしく食べられる方だけどうぞ、のやつです。
【番外編】九尾の日和と人の子ジュン番外編
寝ぼけたジュンくんはかわいい。いや、ジュンくんはいつだってかわいいんだけれど。いまだって、半分眠りながらぽやぽやと今日の楽しかったことを教えてくれる姿がたまらなくかわいい。
日和はやさしく相槌をうちながらジュンの背中をとんとんと眠りに誘うようにたたく。まだ話したい事があったのか、ジュンはもにょもにょ言いながら、それでも心地よい眠気には抗えず夢の世界へと旅立った。
安心したような顔で眠りにつくジュンを見つめながら、日和が思い出すのは二人が出会って間もない頃のこと。懐古だなんて日和には縁のないものだと思っていたけれど、そのおはなしの登場人物がきみとぼくなら少しくらいは思い出話に浸ってみるのもいいかもしれないね。と柄にもないことを思いながら頬を緩ませる。
3926寝ぼけたジュンくんはかわいい。いや、ジュンくんはいつだってかわいいんだけれど。いまだって、半分眠りながらぽやぽやと今日の楽しかったことを教えてくれる姿がたまらなくかわいい。
日和はやさしく相槌をうちながらジュンの背中をとんとんと眠りに誘うようにたたく。まだ話したい事があったのか、ジュンはもにょもにょ言いながら、それでも心地よい眠気には抗えず夢の世界へと旅立った。
安心したような顔で眠りにつくジュンを見つめながら、日和が思い出すのは二人が出会って間もない頃のこと。懐古だなんて日和には縁のないものだと思っていたけれど、そのおはなしの登場人物がきみとぼくなら少しくらいは思い出話に浸ってみるのもいいかもしれないね。と柄にもないことを思いながら頬を緩ませる。
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PROGRESSちょっと悪い癖出つつあるけど、悪い癖出てるタイミングで悪い癖は直せないのでありのまま投稿〜今回、ちょっと暗い日和の過去なので甘い展開や楽しげな会話はいつも以上に少ないです〜
最後に全部纏める時に大幅修正したい気持ちのパート
九尾の日和と人の子ジュン小高い丘のてっぺん。大きな木の下に二人で腰をおろす。日和は珍しく緊張した面持ちでここまで繋いできたジュンの手をぎゅっと握りしめたままでいる。日和から感じたことのない雰囲気にジュンも緊張をおぼえる。
「ジュンくん。まずは、謝らせてね。きちんとぼくのことを話していなかったから、最近のぼくの態度できみを不安にさせちゃったんだよね。」
ごめんねと謝る日和がとても苦しそうに見えてその頬に手を伸ばす。触れる直前に伸ばした右手は日和に捕まって降ろされる。手を取られることで自然と上半身だけ向かい合う形になる。そのまま、苦しげな表情を繕うこともせずに日和は言葉を続ける。
「最近のぼくの話をする前に、過去のことを話さなきゃいけないね。おもしろいことなんて一つもない、長く鬱屈なお話になるね。・・・でも、できれば聞いてもらえると嬉しいね。」
4316「ジュンくん。まずは、謝らせてね。きちんとぼくのことを話していなかったから、最近のぼくの態度できみを不安にさせちゃったんだよね。」
ごめんねと謝る日和がとても苦しそうに見えてその頬に手を伸ばす。触れる直前に伸ばした右手は日和に捕まって降ろされる。手を取られることで自然と上半身だけ向かい合う形になる。そのまま、苦しげな表情を繕うこともせずに日和は言葉を続ける。
「最近のぼくの話をする前に、過去のことを話さなきゃいけないね。おもしろいことなんて一つもない、長く鬱屈なお話になるね。・・・でも、できれば聞いてもらえると嬉しいね。」
パイプ
PROGRESS昨日のつづきをもう少し。日和が弱いところをだせることとジュンが支えたいと思うようになることがこの二人が強くなるってことだと思ってるタイプのオタク。
次回は日和の過去回想〜Adamとの出会いまでの予定。
九尾の日和と人の子ジュン「・・・ところで。燐音先輩はいつまでそこにいるつもりっ?!どう考えても邪魔者でしかないよね!早く立ち去るべきだねっ!」
日和の大声にジュンはふと我に返り真っ青になる。人がいるのを忘れていた。普段、日和と二人きりでも恥ずかしくて自分からキスなどしたこともなかったのに。見ず知らずの人の前でなんてことを。
「ほら、ジュンくんが百面相してるね!帰った帰った!」
「あれェ?日和ちゃん。それはねェんじゃねェの?二人のピンチを救ってやったキューピッド様だろ?」
恥ずかしさからくるパニックでもう二人の会話が聞こえていないジュンは勢いよく日和の胸元に飛び込んで顔を隠す。
「わ、なにそれジュンくんかわいいね。よしよぉし。ピンチを救ったというか、ピンチに陥れたのが燐音先輩だとも言えるけどね。・・・で、何が目的なの?」
2444日和の大声にジュンはふと我に返り真っ青になる。人がいるのを忘れていた。普段、日和と二人きりでも恥ずかしくて自分からキスなどしたこともなかったのに。見ず知らずの人の前でなんてことを。
「ほら、ジュンくんが百面相してるね!帰った帰った!」
「あれェ?日和ちゃん。それはねェんじゃねェの?二人のピンチを救ってやったキューピッド様だろ?」
恥ずかしさからくるパニックでもう二人の会話が聞こえていないジュンは勢いよく日和の胸元に飛び込んで顔を隠す。
「わ、なにそれジュンくんかわいいね。よしよぉし。ピンチを救ったというか、ピンチに陥れたのが燐音先輩だとも言えるけどね。・・・で、何が目的なの?」
パイプ
PROGRESS燐音の口調が不安...次回、もうちょっと燐音出る予定なんだけどな...
九尾の日和と人の子ジュンと白虎の燐音ここ数日、日和の様子がおかしい。
いや、おかしいといっても自生しているハーブから作ったお茶はよく飲むし、たくさん採れた木の実でつくったパイも、どこに入るのかと疑問に思うほどには食べるので病の類ではない。ただ、ジュンの話を殆ど聞いていなかったり・・・というのは都合が悪いといつもだが、ぼーっとする時間が長かったり、かと思えばウザいくらいに騒いでいたりする。
何かあったんだろうなと想像はつくものの、もう何年も日和の選び与えるものだけを世界だと思っていたジュンにはその"なにか"についての想像が及ばない。
不安だ。時折「お仕事だね」と出掛けてしまう日和にはきっと自分の知らない日和の世界がある。そこで何かあったのか?と思わなくもないが、以前、会合とやらで嫌なことがあったらしい日には家が壊れるのではないかと思うほどの騒音をたてながら怒り、最終的には「悪い日和」とジュンの腹回りでめそめそ泣いていたのでたぶんちがう。怒りも泣きもしていないから。
5722いや、おかしいといっても自生しているハーブから作ったお茶はよく飲むし、たくさん採れた木の実でつくったパイも、どこに入るのかと疑問に思うほどには食べるので病の類ではない。ただ、ジュンの話を殆ど聞いていなかったり・・・というのは都合が悪いといつもだが、ぼーっとする時間が長かったり、かと思えばウザいくらいに騒いでいたりする。
何かあったんだろうなと想像はつくものの、もう何年も日和の選び与えるものだけを世界だと思っていたジュンにはその"なにか"についての想像が及ばない。
不安だ。時折「お仕事だね」と出掛けてしまう日和にはきっと自分の知らない日和の世界がある。そこで何かあったのか?と思わなくもないが、以前、会合とやらで嫌なことがあったらしい日には家が壊れるのではないかと思うほどの騒音をたてながら怒り、最終的には「悪い日和」とジュンの腹回りでめそめそ泣いていたのでたぶんちがう。怒りも泣きもしていないから。
パイプ
PROGRESS九尾の日和と人の子ジュンにげなきゃ。
むずかしい事はわからないけれど、生きるために逃げなきゃいけない事は分かった。オレはこのまま死んじゃうんだ。いやだ。生きたい。まだ生きていたい。オレは・・・あいされたい
春の麗らかなある日、男の子が失踪した。
その男の子は両親曰く少し目を話した隙に居なくなってしまったようだ。メディアでは連日男の子の顔と名前が報道されているが、未だ有益な情報はなく、少しずつ世間の関心も薄れつつある。
男の子の名前は漣ジュン。年齢は4歳。あと数ヶ月で5歳の誕生日だった。連日手がかりとして放送されるファミリー動画の中に手指で4がうまく作れず諦めたのか、歳を聞かれると手を広げて「ごしゃい」と答える愛らしい姿が映されている、深い紺色の髪ときらきら輝く金色の瞳が印象的な子どもだった。
4240むずかしい事はわからないけれど、生きるために逃げなきゃいけない事は分かった。オレはこのまま死んじゃうんだ。いやだ。生きたい。まだ生きていたい。オレは・・・あいされたい
春の麗らかなある日、男の子が失踪した。
その男の子は両親曰く少し目を話した隙に居なくなってしまったようだ。メディアでは連日男の子の顔と名前が報道されているが、未だ有益な情報はなく、少しずつ世間の関心も薄れつつある。
男の子の名前は漣ジュン。年齢は4歳。あと数ヶ月で5歳の誕生日だった。連日手がかりとして放送されるファミリー動画の中に手指で4がうまく作れず諦めたのか、歳を聞かれると手を広げて「ごしゃい」と答える愛らしい姿が映されている、深い紺色の髪ときらきら輝く金色の瞳が印象的な子どもだった。
花子。
MOURNING月の果実を食べさせてジュンくんを月に連れて帰ろうとする日和とメモにはあったんですけど全然生かせてない話のプロット
寧ろ本当に効果があるバージョンも面白いかもしれない
🌕🕺パロ突如月から舞い降りた月の王子日和
一目惚れしちゃったね!のノリで高校生のジュンをあの手この手で籠絡しようとしてくる
食事のとき、指で摘めるくらいの金色の果実を食べてる日和
「なんすかソレ?」
「月の果実だね。食べてみる?」
「いいんすか?……っつか、オレが食べても平気なんですかねぇ」
「さぁね!月の住人になっちゃうかも。ぼくらはこの星の食べ物は受け付けないから、そうしたらもうこの地球じゃ生きていられなくなっちゃうね」
「はぁ? ……えっ、冗談っすよね」
「どう思う?」
「いやいやいや、絶対食べませんよんなもん!」
あっけらかんとしてとんでもないことを言う
冥界で果実食べちゃったらもう帰れない神話のアレのイメージ
めっちゃ拒むジュン
832一目惚れしちゃったね!のノリで高校生のジュンをあの手この手で籠絡しようとしてくる
食事のとき、指で摘めるくらいの金色の果実を食べてる日和
「なんすかソレ?」
「月の果実だね。食べてみる?」
「いいんすか?……っつか、オレが食べても平気なんですかねぇ」
「さぁね!月の住人になっちゃうかも。ぼくらはこの星の食べ物は受け付けないから、そうしたらもうこの地球じゃ生きていられなくなっちゃうね」
「はぁ? ……えっ、冗談っすよね」
「どう思う?」
「いやいやいや、絶対食べませんよんなもん!」
あっけらかんとしてとんでもないことを言う
冥界で果実食べちゃったらもう帰れない神話のアレのイメージ
めっちゃ拒むジュン
花子。
DONE既刊『天使の愛の育てかた』の後日譚です。ティータイムのくだりの後は蛇足の超微エロです。蛇足です。清らかな愛で終わらせておきたい場合は見ないでください。蛇足です。
本を最後まで読んでいないと何もわかりません。(完売済み、Web再録はまだ未定です)
天使の休日「それじゃあ、仕方がないから行ってくるけど……三時には帰れるはずだから、一緒にお茶をしようね」
「っす。準備しときますよ。行ってらっしゃい、おひいさん」
せっかくの休日だというのに、一人急ぎの仕事が入ってしまった日和を行ってらっしゃいのキスを交わして見送ったジュンは、片手で口元を覆い隠して赤く染った顔でウロウロと視線をさ迷わせる。
少し前まで最下層に埋もれていた幼子だったのに、まさかこんな風に日和の婚約者になって、上層で穏やかな日々を送っているなんて誰が想像しただろう。身に余る幸せに、どうにかなってしまいそうだった。
秘密がバレてしまったら、全ての罪と嘘を打ち明けてEdenから去らなければならないと思い込んでいた。
10005「っす。準備しときますよ。行ってらっしゃい、おひいさん」
せっかくの休日だというのに、一人急ぎの仕事が入ってしまった日和を行ってらっしゃいのキスを交わして見送ったジュンは、片手で口元を覆い隠して赤く染った顔でウロウロと視線をさ迷わせる。
少し前まで最下層に埋もれていた幼子だったのに、まさかこんな風に日和の婚約者になって、上層で穏やかな日々を送っているなんて誰が想像しただろう。身に余る幸せに、どうにかなってしまいそうだった。
秘密がバレてしまったら、全ての罪と嘘を打ち明けてEdenから去らなければならないと思い込んでいた。
花子。
PROGRESSジュンが日和から逃亡する王国パロディ(全年齢版)。これで全体の1/3くらい…?
ここから先は、完成してからまとめて投げます。
太陽からの逃避行(仮)1
今、自分は凶悪な顔をしているだろうな、とジュンは心の中で自嘲する。現に、風呂を済ませて日和の部屋へ足を踏み入れた途端に、既にベッドに入って本を片手にくつろいでいた日和がギョッとしてジュンを見た。
「……ジュンくん? どうしたの、やけに長風呂だと思ったらすごい顔で出てきて……」
「……」
今夜、なんとしてでも成し遂げなければならないことがある。そのために、ジュンは生まれて初めての苦痛に耐えながら『支度』をしてきたのだ。ふぅ、と深く息を吐き出すと、日和の待つベッドに乗り上げ正座をして背筋を伸ばす。
「おひいさん、あの、…………っ」
「……?」
ジュンの震える声に気付いて、日和は本を置いて身を起こす。何かあったのだろうか。はくはく、と開閉するジュンの口から漏れるのは意味を成さない吐息だけ。必死に声を絞り出そうとしているジュンから言葉が発されるのをじっと待つ。
12521今、自分は凶悪な顔をしているだろうな、とジュンは心の中で自嘲する。現に、風呂を済ませて日和の部屋へ足を踏み入れた途端に、既にベッドに入って本を片手にくつろいでいた日和がギョッとしてジュンを見た。
「……ジュンくん? どうしたの、やけに長風呂だと思ったらすごい顔で出てきて……」
「……」
今夜、なんとしてでも成し遂げなければならないことがある。そのために、ジュンは生まれて初めての苦痛に耐えながら『支度』をしてきたのだ。ふぅ、と深く息を吐き出すと、日和の待つベッドに乗り上げ正座をして背筋を伸ばす。
「おひいさん、あの、…………っ」
「……?」
ジュンの震える声に気付いて、日和は本を置いて身を起こす。何かあったのだろうか。はくはく、と開閉するジュンの口から漏れるのは意味を成さない吐息だけ。必死に声を絞り出そうとしているジュンから言葉が発されるのをじっと待つ。
audrey_kan
DONE⚠特殊設定⚠ノーカラコン
⚠肌色注意
撮影感想は(※広東語、下品)
https://twitter.com/audrey_kan/status/1574612067512094720
「きみ、いい眼差しだね……。特待生を望むなら、そうするよ。」
「え?あぁ……わかる。」 13
花子。
SPUR ME宣伝ツイートで八万字超えとか書いてしまったんですけど普通に数え間違いでした。すみません。6月に出したいポケパロ再録の書き下ろし短編前編(単体で切りよくはなってます)。SVに触発されて書いた日和とジュンの出会い編。
???の日和とジュンが勝負をしかけてきた! 番外編①ここはパルデア地方にある私立アップルアカデミー。世界でも有数の歴史を誇り、全国各地から生徒が集まる名門校である。
そんなアカデミーの一生徒であるジュンは、広いエントランスの端にあるソファに腰掛けて項垂れていた。
ジュンの悩みの種は先週から始まった課外授業、宝探しのことだ。この広大なパルデア地方を自由に冒険して自分だけの宝物をみつける、そんな内容の授業にいまいち積極的になれないまま一週間が過ぎてしまい流石のジュンも焦りを覚えているのだが……ジュンが積極的になれない理由こそ正にその『自由に』という点だ。
これまでジュンは、元ジムリーダーでありアイドルでもあった父親の夢を半ば無理やり引き継がせられ、アイドルトレーナーのトップに登り詰めろ、ポケモンチャンピオンに、それが叶わなくともポケモンリーグ公認の四天王かジムリーダーにはなれ、と道を決められ強制されてきたのだ。突然自由にやれと放り出されても……と途方に暮れているのだった。
11210そんなアカデミーの一生徒であるジュンは、広いエントランスの端にあるソファに腰掛けて項垂れていた。
ジュンの悩みの種は先週から始まった課外授業、宝探しのことだ。この広大なパルデア地方を自由に冒険して自分だけの宝物をみつける、そんな内容の授業にいまいち積極的になれないまま一週間が過ぎてしまい流石のジュンも焦りを覚えているのだが……ジュンが積極的になれない理由こそ正にその『自由に』という点だ。
これまでジュンは、元ジムリーダーでありアイドルでもあった父親の夢を半ば無理やり引き継がせられ、アイドルトレーナーのトップに登り詰めろ、ポケモンチャンピオンに、それが叶わなくともポケモンリーグ公認の四天王かジムリーダーにはなれ、と道を決められ強制されてきたのだ。突然自由にやれと放り出されても……と途方に暮れているのだった。
花子。
DOODLEまだ付き合ってなかったひよジュンの関係が変わる話。超短文。珍しく少しだけ日和の方が切羽詰まってる感じも好き。
おひいさんに押し倒されている。
いつものアホみたいな笑顔はナリを潜めて、いつか見た怖いくらいの真顔とも違う、オレの知らない感情を浮かべた顔で見つめてくる。
ソファの上でオレに跨って、逃がさない、って言ってるみたいに顔の真横に左手をついて、反対の手でオレの手首を掴んでいる。
……ほんの少しだけ、その手が震えているのが伝わってきて、察しの悪いオレでも流石にこの行動の意図くらいは読み取れた。
わからないのは理由だけ。いろんな『なんで?』がぐるぐる回って上手く言葉がまとまらない。
「……きみが、」
おひいさんが絞り出すみたいにしてようやく発した声はそれはもう可哀想なくらいに震えていて、おひいさん自身もそれを気にしてか再び黙り込んでしまった。
629いつものアホみたいな笑顔はナリを潜めて、いつか見た怖いくらいの真顔とも違う、オレの知らない感情を浮かべた顔で見つめてくる。
ソファの上でオレに跨って、逃がさない、って言ってるみたいに顔の真横に左手をついて、反対の手でオレの手首を掴んでいる。
……ほんの少しだけ、その手が震えているのが伝わってきて、察しの悪いオレでも流石にこの行動の意図くらいは読み取れた。
わからないのは理由だけ。いろんな『なんで?』がぐるぐる回って上手く言葉がまとまらない。
「……きみが、」
おひいさんが絞り出すみたいにしてようやく発した声はそれはもう可哀想なくらいに震えていて、おひいさん自身もそれを気にしてか再び黙り込んでしまった。
在赤道与极地之间做环球旅行
DONE写于2022.8【日和纯】西西弗斯会抬头看太阳吗主要角色死亡注意,强烈不建议心理承受能力弱的人阅读!强烈不建议心理承受能力弱的人阅读!强烈不建议心理承受能力弱的人阅读!
无相关场景的直接描写,也不存在任何流血表现,但仍请务必确认此预警,如若阅读后出现意料之外的后果,本文概不负责,还请谅解
非原作偶像设定,存在大量第一人称叙事
蹭热度的信手之作,随便看看就好
A.
阿日前辈是演艺圈里一流的影星。这也是为什么,当他第一次出现在我面前,摘下墨镜和口罩问我认不认识他时,我茫然地摇摇头,他立即露出了一副非常惊讶的表情,接着甚至还对我表达出了相当的埋怨。
当时的我手上还沾着血,几分钟前刚和一群人过过招,心里的怒气也没有完全平息下来。虽然感到很莫名其妙,但我还是克制住了挥起手臂一拳抡向他的冲动,尽量礼貌地回答他,对不起,我对您身处的演艺圈不是很了解。
10239无相关场景的直接描写,也不存在任何流血表现,但仍请务必确认此预警,如若阅读后出现意料之外的后果,本文概不负责,还请谅解
非原作偶像设定,存在大量第一人称叙事
蹭热度的信手之作,随便看看就好
A.
阿日前辈是演艺圈里一流的影星。这也是为什么,当他第一次出现在我面前,摘下墨镜和口罩问我认不认识他时,我茫然地摇摇头,他立即露出了一副非常惊讶的表情,接着甚至还对我表达出了相当的埋怨。
当时的我手上还沾着血,几分钟前刚和一群人过过招,心里的怒气也没有完全平息下来。虽然感到很莫名其妙,但我还是克制住了挥起手臂一拳抡向他的冲动,尽量礼貌地回答他,对不起,我对您身处的演艺圈不是很了解。
在赤道与极地之间做环球旅行
DONE写于2022.7【日和纯】夏日私语日常风,已交往
夏天有很多的突如其来。
比如晌午的骄阳烘烤出的雷雨,再比如闷寂的街道上炸响的蝉鸣。
以及,因为高温导致铁轨开裂而不得不停运的电车。
“啊!已经开走了……”
“还不是因为阿日前辈出门前磨蹭太久……”
“诶~?明明是纯君非要带着我来坐电车不让我叫专车的,怎么想都是纯君的错!”
“‘想切身体验一下平民的生活’,这可是阿日前辈你自己说的……我建议你不要叫专车选择坐电车的时候你可是同意的哦,而且好像还摸着我的头说了些什么‘好主意!纯君真是太聪明了!’之类的?”
“啊——我可是很期待今天和纯君的约会的!”
无视了我的话并转移了话题呢……涟纯一只手持着伞,另一只手将鸭舌帽的帽檐稍微向上掀了掀,仰头看了看站台前滚动的电子屏。上面显示,因为天气原因,本线路的电车将在今天以内全面停运。而停运前的最后一班车已在五分钟前驶离了站台。
7831夏天有很多的突如其来。
比如晌午的骄阳烘烤出的雷雨,再比如闷寂的街道上炸响的蝉鸣。
以及,因为高温导致铁轨开裂而不得不停运的电车。
“啊!已经开走了……”
“还不是因为阿日前辈出门前磨蹭太久……”
“诶~?明明是纯君非要带着我来坐电车不让我叫专车的,怎么想都是纯君的错!”
“‘想切身体验一下平民的生活’,这可是阿日前辈你自己说的……我建议你不要叫专车选择坐电车的时候你可是同意的哦,而且好像还摸着我的头说了些什么‘好主意!纯君真是太聪明了!’之类的?”
“啊——我可是很期待今天和纯君的约会的!”
无视了我的话并转移了话题呢……涟纯一只手持着伞,另一只手将鸭舌帽的帽檐稍微向上掀了掀,仰头看了看站台前滚动的电子屏。上面显示,因为天气原因,本线路的电车将在今天以内全面停运。而停运前的最后一班车已在五分钟前驶离了站台。