chiepu
MEMOタイトルままですヅカオタかつ、ダイ大すきーなワタシが勝手に考えた配役妄想です
ただの自己満足コンテンツです!
ダイの大冒険の配役を宝塚で妄想してみたダイ
星組 礼真琴(れいまこと)
信じられない身体能力と圧倒的歌唱力に、彼女自身のキュートさがありつつも、めちゃくちゃカッコいいお役もこなせるので、こっちゃん以外のキャスティングは思いつきません!!
むしろ見せてください(土下座)
ポップ
星組 極美慎(きわみしん)
雪組 縣千(あがたせん)
月組 彩海せら(あやみせら)
かなり悩みましたが、若手でキラキラ成分高めの方々をキャスティング
それぞれ違うアプローチで演じてくれそうで、期待しかない!!
ヒュンケル
月組 月城かなと(つきしろかなと)
なんなら、れいこちゃんでヒュンさん主役のスピンオフお願いします
この方はただ美しいだけではなく、圧倒的な演技力でヒュンケルの内面を描き出してくれること間違いなし
1159星組 礼真琴(れいまこと)
信じられない身体能力と圧倒的歌唱力に、彼女自身のキュートさがありつつも、めちゃくちゃカッコいいお役もこなせるので、こっちゃん以外のキャスティングは思いつきません!!
むしろ見せてください(土下座)
ポップ
星組 極美慎(きわみしん)
雪組 縣千(あがたせん)
月組 彩海せら(あやみせら)
かなり悩みましたが、若手でキラキラ成分高めの方々をキャスティング
それぞれ違うアプローチで演じてくれそうで、期待しかない!!
ヒュンケル
月組 月城かなと(つきしろかなと)
なんなら、れいこちゃんでヒュンさん主役のスピンオフお願いします
この方はただ美しいだけではなく、圧倒的な演技力でヒュンケルの内面を描き出してくれること間違いなし
ムーンストーン
DONE原作終了後5年以降?の捏造ネタです。ダイとポップがロモス王宮の式典に出席する前日譚をほぼモブ視点+ちょっとだけダイとポップ視点です。翌日が「衣装合わせの仕上げ方」になると思います。
捏造設定をお許し下さる方へ。 6071
下町小劇場・芳流
SPOILERヒュンマ好きによる66話ヒュンマ的解釈66話「五色の光」感想66話感想
ひとことで言うと、この前の65話から続くこの話は、「マァムの恋愛感情」をかなり強調した構成になっていたなと思いました。
65話「暗黒のヒュンケル」の感想は、Twitterで書いたので、ある程度割愛しますが、この回のマァムの「正解だったでしょう?」も、涙を目にためたマァムにじーんときたので、特に悪い印象はありませんでした。
まず、前段階として、少しだけ65話に寄り道しますが、マァムが「ヒュンケルが何の勝算もなく悪の闘気を受け入れるとは考えられない」で八の字まゆだったのに、そのあとの「もう少し彼を信じて様子を見ましょう」では笑顔になっていて、これは頑張って笑っているんだな、と思いました。楽観できる状況ではない、それでも笑顔で彼を信じようという、そこにマァムの深い理解を感じました。
2841ひとことで言うと、この前の65話から続くこの話は、「マァムの恋愛感情」をかなり強調した構成になっていたなと思いました。
65話「暗黒のヒュンケル」の感想は、Twitterで書いたので、ある程度割愛しますが、この回のマァムの「正解だったでしょう?」も、涙を目にためたマァムにじーんときたので、特に悪い印象はありませんでした。
まず、前段階として、少しだけ65話に寄り道しますが、マァムが「ヒュンケルが何の勝算もなく悪の闘気を受け入れるとは考えられない」で八の字まゆだったのに、そのあとの「もう少し彼を信じて様子を見ましょう」では笑顔になっていて、これは頑張って笑っているんだな、と思いました。楽観できる状況ではない、それでも笑顔で彼を信じようという、そこにマァムの深い理解を感じました。
ムーンストーン
DONEダイの大冒険 140字SSです。本編終了の5年後位で、どこかの国の式典に招かれておめかしさせられながらイチャイチャしているダイポプです。
衣装合わせの仕上げ方「馬子にも衣装ってか着せられてる感半端ねぇ」
ギュータの法衣を着てクルリと回った二代目大魔道士はダイの眼を惹きつける。
「似合うし、色も緑にカスタマイズしてるし」
ニヤニヤしながら剣を腰に佩き仕上げにポップの耳元に囁いた。
「でもちょっと脱がし難いかも」
耳まで紅をさして完成だ。
140ギュータの法衣を着てクルリと回った二代目大魔道士はダイの眼を惹きつける。
「似合うし、色も緑にカスタマイズしてるし」
ニヤニヤしながら剣を腰に佩き仕上げにポップの耳元に囁いた。
「でもちょっと脱がし難いかも」
耳まで紅をさして完成だ。
ムーンストーン
DONEダイの大冒険 140字SSです。本編終了後、ポップがダイを探す為に無茶をするのをとめられない師匠を妄想しました。
禁呪法、もしくは愛執魔法陣の光が七色に輝く。
もう遅い。俺は間に合わなかった。
あいつの臆病さは、魂に対して身体が出せる最後の足掻きだと知っていたのに。
竜の騎士の魔法使いとして人を超え「神の理」を捩じ伏せる事を神々は許すまい。
片翼を探す為に「世界に穿孔した」弟子の昏い微笑を大魔道士は只見詰めた。
140もう遅い。俺は間に合わなかった。
あいつの臆病さは、魂に対して身体が出せる最後の足掻きだと知っていたのに。
竜の騎士の魔法使いとして人を超え「神の理」を捩じ伏せる事を神々は許すまい。
片翼を探す為に「世界に穿孔した」弟子の昏い微笑を大魔道士は只見詰めた。
ムーンストーン
DONEダイの大冒険 140字SSです。メルルの恋はハードで辛いことも多いですが彼に出会えて幸せですね。
風の色は緑エメラルドに気をつけなさい。
メルルは恋で身も心も滅ぼした母の遺言を思い出した。
でも貴女だって炎に喜んで灼かれたんでしょう
不吉という炎を蟲のように避けて生きてきたメルルの心を逃れられぬ恋の鉤爪が引き裂いた。
暴竜を屠る幼き竜と、共に戦う魔法使いが操る風は緑の色彩をしていた。
140メルルは恋で身も心も滅ぼした母の遺言を思い出した。
でも貴女だって炎に喜んで灼かれたんでしょう
不吉という炎を蟲のように避けて生きてきたメルルの心を逃れられぬ恋の鉤爪が引き裂いた。
暴竜を屠る幼き竜と、共に戦う魔法使いが操る風は緑の色彩をしていた。
かいらのんこ
Deep Desire夢を元にした2次創作とかではなく単なる夢の記録ですが同人誌とか作ったことある人間の夢なので2次臭は結構します。
ポップ推しの人間が書いています。
一貫して絆の勇者(自キャラ)視点ですが別に夢小説でもないです。
~ダイ大アニメ時空わかれば読めるよう、文末に注釈がついてます。
魂の絆未プレイの方はそちらからどうぞ。
アニメ時空まで観てる方への本編バレは無いですが
未視聴・本編未読了の方には非推奨。
初夢がダイ大魂の絆夢だったのでそのまま記録しました【前半】
前提として今のゲーム進行より未来設定の夢。
最終基地にミラドシアの重要施設を使っており、
ゼバロ討伐完了時点から夢スタート。
ゼバロもただでは倒れてくれず、こちらが勝ち鬨をあげる間もなく
最終基地に火の手を放って息絶える。
主にヒャド系使用前提のパーティを慌てて組んで
消火ミッションに出撃。
さすがに姫さんに入ってもらえないので姫さんのヒャドを絆勇者が預かり
相棒は(いつものことだが)ポップ。ロモス服の方なのでアニメ的にも見慣れた感じ。
施設消火ミッションのため入口で散って、他の仲間の顔あまり見えなかったけど
ひとりはアニメ時空最新の服着た「紋章ダイ」だったと思う、ヒャダインで参戦。
(夢の中ではそういうのが実装予定らしい)
1483前提として今のゲーム進行より未来設定の夢。
最終基地にミラドシアの重要施設を使っており、
ゼバロ討伐完了時点から夢スタート。
ゼバロもただでは倒れてくれず、こちらが勝ち鬨をあげる間もなく
最終基地に火の手を放って息絶える。
主にヒャド系使用前提のパーティを慌てて組んで
消火ミッションに出撃。
さすがに姫さんに入ってもらえないので姫さんのヒャドを絆勇者が預かり
相棒は(いつものことだが)ポップ。ロモス服の方なのでアニメ的にも見慣れた感じ。
施設消火ミッションのため入口で散って、他の仲間の顔あまり見えなかったけど
ひとりはアニメ時空最新の服着た「紋章ダイ」だったと思う、ヒャダインで参戦。
(夢の中ではそういうのが実装予定らしい)
ムーンストーン
DONEダイの大冒険 140字SSに挑戦しました。新年あけましておめでとうございます。今年もダイ大 ダイポプダイとハドアバに邁進したいと思います。
ダイを探しに魔界へ行く前のポップです。
俺だけの太陽太陽を我が手に、と希求した大魔王の気持ちが分かる時が来ようとは。
ダイとの86日間が俺の全てを変えた。
俺の勇者、竜の騎士である我が親友、そして俺の太陽。
太陽無くして人は生きる事ができないのだ。
ポップは大魔道士の法衣を翻し太陽の無い魔界へ飛び込んだ。
彼だけの太陽を求めて。
140ダイとの86日間が俺の全てを変えた。
俺の勇者、竜の騎士である我が親友、そして俺の太陽。
太陽無くして人は生きる事ができないのだ。
ポップは大魔道士の法衣を翻し太陽の無い魔界へ飛び込んだ。
彼だけの太陽を求めて。
ムーンストーン
DONEダイの大冒険 140字SSに挑戦してみました。ダイとポップの魔界編かそれ以降の人を超えた何かになっている二人です。
我のみの神竜と魔族と人間の神を凌駕した大魔王を降した竜の騎士を誰もが仰ぎ祈る。
絶対者なる我は誰に祈れようか?
ならば俺に祈り願え。
共に戦い勝利へ導き悩みを消し憂いを払い歓びを分かちあう比翼たる大魔道士に。
ダイは彼の為に人の理を自ら外れた男に跪きその右手を額の紋章に押しあて祈り願った。
140絶対者なる我は誰に祈れようか?
ならば俺に祈り願え。
共に戦い勝利へ導き悩みを消し憂いを払い歓びを分かちあう比翼たる大魔道士に。
ダイは彼の為に人の理を自ら外れた男に跪きその右手を額の紋章に押しあて祈り願った。
ムーンストーン
DONEダイの大冒険 140字SSに挑戦してみました。バーン大戦から百年位後のラーハルトのヒュンケルへの独白です。
無沙汰を詫びる昔人間と魔族が戦争をしてたって本当?と黒髪でヒュンケルの面影がある彼の曾孫にあどけなく問われ、涙腺の熱さに耐えられずここへきてしまった。
アバンの使徒が勝ち取った戦の無い世ではそちらへ行く切っ掛けがないのだ。
無沙汰はお前のせいなのだから今少し待てとラーハルトは墓石に酒をかけた。
140アバンの使徒が勝ち取った戦の無い世ではそちらへ行く切っ掛けがないのだ。
無沙汰はお前のせいなのだから今少し待てとラーハルトは墓石に酒をかけた。
ムーンストーン
DONEダイの大冒険140字ss です。十数年振りに実家?の地底魔城に帰ってきたヒュンケルの自問自答です。
揺籃の地地底魔城のじっとりとした空気が彼を包む。
目を瞑っても辿り着ける父の部屋の前に立ち、幼き頃の楽園を見た。
暴虐の魔王に生みだされた死霊騎士は温もりと慈しみと騎士道と、愛を。
それがある筈もない存在にも関わらず幼子に与えたのだ。
復讐は父の灰を暖めると信じてヒュンケルは踵を返した。
140目を瞑っても辿り着ける父の部屋の前に立ち、幼き頃の楽園を見た。
暴虐の魔王に生みだされた死霊騎士は温もりと慈しみと騎士道と、愛を。
それがある筈もない存在にも関わらず幼子に与えたのだ。
復讐は父の灰を暖めると信じてヒュンケルは踵を返した。
ムーンストーン
DONEダイの大冒険 140字SSに挑戦してみました。アバンとポップが出会った時を捏造しています。
運命かは知る由もなく軍服に似た真紅の服を纏った男が父の店に入った時から、少年の頭脳は男について行く方法を考えていた。
貴男の弟子になりたい、と言う者は過去にもいたが彼の課題を乗り越え身を隠そうとも出し抜き喰らいついたのはポップだけだった。
それがアバンが唯一先読みに遅れを取った弟子との出合いだった。
140貴男の弟子になりたい、と言う者は過去にもいたが彼の課題を乗り越え身を隠そうとも出し抜き喰らいついたのはポップだけだった。
それがアバンが唯一先読みに遅れを取った弟子との出合いだった。
ムーンストーン
DONEダイの大冒険 140字SSに挑戦してみました。バランと出会う直前のソアラ視点を捏造しています。
避け難きもの「おめでとう娘子よ。汝は3国の滅びを代償に恋をし神の子を生むでしょう」乞食に告げられ逡巡の後、避けられ無いか訊ねる。「いいえ、その贖いで残り全てが救われるのです」王女が恋に狂う贅沢など許されないのに。不吉を振払う為癒やしの湖に行こうとソアラは何かに急き立てられるように足を向けた。
140ムーンストーン
DONEダイの大冒険 140字SSに挑戦してみました。死にネタですのでご注意下さい。
ハドアバ両想い前提で、本編から数十年後です。最初から最後まで幸せな二人にしたかった。一部修整しました。
永遠なる恋は嘗て勇者は魔王に恋をしたんです、とアバンは看病に疲れた弟子が眠る瞬間を捉えて、誰にも告げた事のない秘密を囁き満足げな笑みを浮かべた。
もう良いのか、と聞くハドラーに貴男が迎えにくるなら何時でも、と数十年ぶりに心から笑うと、此岸を未練なく蹴って冥府の使者の太く逞しい首に腕を回した。
140もう良いのか、と聞くハドラーに貴男が迎えにくるなら何時でも、と数十年ぶりに心から笑うと、此岸を未練なく蹴って冥府の使者の太く逞しい首に腕を回した。
ムーンストーン
DONEダイがデルムリン島に辿りついた日と、まだハドラー魔王軍で幹部だった頃を回想するブラスじいちゃんです。捏造マシマシというか捏造しかありません。クリスマスには間に合わなかった(痛恨の一撃)
救い主きませり〜ブラスオノレヨリ ツヨキモノニ シタガエ
己より強き者に隸え
モンスターの本能に刻まれた縛めだ。
縄張り争いで少々怪我をした幼いキメラの手当てをしながらブラスは久々に嘗ての主、魔王ハドラーを思い出した。
決して悪い主ではなかった……ブラスが仕えてきた主の中では。
モンスターが己より強い者に隸うのはそれのみが生きる術だからだ。
弱肉強食が唯一の法である魔界でも地上でも、弱者は強者の庇護が無ければ明日を迎えられる保証はない。
そして往々にして強者は邪悪さ故にさらに強くなるものだ。
魔族より弱者であるモンスターは主次第で邪悪にも善良にも、より強い方向へ矯められる生き物に過ぎない。
ハドラーは自ら魔王を名乗るだけあって魔力も覇気も、己の野心を充たす為に手下を操る術も桁違いだった。
2127己より強き者に隸え
モンスターの本能に刻まれた縛めだ。
縄張り争いで少々怪我をした幼いキメラの手当てをしながらブラスは久々に嘗ての主、魔王ハドラーを思い出した。
決して悪い主ではなかった……ブラスが仕えてきた主の中では。
モンスターが己より強い者に隸うのはそれのみが生きる術だからだ。
弱肉強食が唯一の法である魔界でも地上でも、弱者は強者の庇護が無ければ明日を迎えられる保証はない。
そして往々にして強者は邪悪さ故にさらに強くなるものだ。
魔族より弱者であるモンスターは主次第で邪悪にも善良にも、より強い方向へ矯められる生き物に過ぎない。
ハドラーは自ら魔王を名乗るだけあって魔力も覇気も、己の野心を充たす為に手下を操る術も桁違いだった。
下町小劇場・芳流
MEMOこれは、ヒュンケルに関するCP論ですが、厳しい表現もありますので、ヒュンマ固定派以外にはお勧めしません。特定のCPを非難する意図はありませんが、読んでショックを受けないことを保証はできません。なお、ポップについては、何も記載していません。以上をご理解の上、問題ない方のみ、お進みください。 2909
下町小劇場・芳流
DONE⑸2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面⑤竜騎衆戦
2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面⑤ 激闘の果て、ヒュンケルは、敵だったはずの男から、新しい鎧を譲り受けた。
俺の目の前で、ヒュンケルは、その受け取ったばかりの鎧の魔槍を身にまとうと、跪き、元の持ち主の手を取った。もう、力の入っていないその手を、そいつの胸の上に置き、組んでやっていた。
そうして、ヒュンケルは、胸に軽く手を当てると、そいつの前で頭を垂れた。哀悼の意の表明だった。俺も、その背後で、ヒュンケルに倣い、その敵だったはずの男、ラーハルトに頭を下げた。その死を悼む意味を込めて。
少しして、ヒュンケルは、立ち上がると俺に近づき、いきなり俺の腕を取った。
「な、なにすんだよ!」
「ひとりでは歩けないだろう。肩を貸す。」
「ケッ、冗談じゃねえよ、気持ち悪ぃ。」
1687俺の目の前で、ヒュンケルは、その受け取ったばかりの鎧の魔槍を身にまとうと、跪き、元の持ち主の手を取った。もう、力の入っていないその手を、そいつの胸の上に置き、組んでやっていた。
そうして、ヒュンケルは、胸に軽く手を当てると、そいつの前で頭を垂れた。哀悼の意の表明だった。俺も、その背後で、ヒュンケルに倣い、その敵だったはずの男、ラーハルトに頭を下げた。その死を悼む意味を込めて。
少しして、ヒュンケルは、立ち上がると俺に近づき、いきなり俺の腕を取った。
「な、なにすんだよ!」
「ひとりでは歩けないだろう。肩を貸す。」
「ケッ、冗談じゃねえよ、気持ち悪ぃ。」
下町小劇場・芳流
DONE⑷2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面④竜騎衆戦
2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面④ 鬼岩城の足取りを追っていた俺は、カールで、超竜軍団に蹂躙された爪痕を目の当たりにした。その中で、ダイの不思議な紋章と同じ痕跡を見つけ、嫌な予感に駆られた俺は、急いで仲間たちの元に戻ろうとした。
始めは、キメラの翼で、直ちにパプニカ王都に戻ろうと思った。
だが、少しでも魔王軍の情報があったほうがいいと思った俺は、人口が多く、かつ、まだ持ちこたえているベンガーナに立ち寄り、魔王軍の侵攻状況を聞こうと思った。
俺が訪れたベンガーナの街は、思ったよりも活気があり、人々も日常生活を営んでいた。
俺は、人の集まる街の大衆食堂に行き、そこで食事を注文しながら話を聞いた。
俺は、カウンターに座り、店の店主に声をかけた。
2808始めは、キメラの翼で、直ちにパプニカ王都に戻ろうと思った。
だが、少しでも魔王軍の情報があったほうがいいと思った俺は、人口が多く、かつ、まだ持ちこたえているベンガーナに立ち寄り、魔王軍の侵攻状況を聞こうと思った。
俺が訪れたベンガーナの街は、思ったよりも活気があり、人々も日常生活を営んでいた。
俺は、人の集まる街の大衆食堂に行き、そこで食事を注文しながら話を聞いた。
俺は、カウンターに座り、店の店主に声をかけた。
下町小劇場・芳流
DONE⑵2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面②不死騎団長就任式
2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面② ヒュンケルが書斎で報告書を作成していると、不意に、その部屋の扉がノックされた。
ここは魔界に設けられた屋敷の一つ。
ヒュンケルは、数年前にこの屋敷と使用人たちを与えられた。そして、師でもあり上司でもあるミストバーンから指示された任務に当たる日々を送っていた。その任務の大半は、反乱の目を摘む鎮圧行為や、領内における領民同士のトラブルの制圧などであり、平時には、任された一軍の訓練を指揮するなどしていた。
この日もまた、ヒュンケルは、先日出向いた反乱の鎮圧について、報告書を作成していたところであった。
「入れ。」
ヒュンケルは、短く入室を許可した。
すると、そこには、彼の執事の姿があった。
「失礼いたします、ヒュンケル様。」
6205ここは魔界に設けられた屋敷の一つ。
ヒュンケルは、数年前にこの屋敷と使用人たちを与えられた。そして、師でもあり上司でもあるミストバーンから指示された任務に当たる日々を送っていた。その任務の大半は、反乱の目を摘む鎮圧行為や、領内における領民同士のトラブルの制圧などであり、平時には、任された一軍の訓練を指揮するなどしていた。
この日もまた、ヒュンケルは、先日出向いた反乱の鎮圧について、報告書を作成していたところであった。
「入れ。」
ヒュンケルは、短く入室を許可した。
すると、そこには、彼の執事の姿があった。
「失礼いたします、ヒュンケル様。」
下町小劇場・芳流
DONE⑴2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面①バルトスの苦悩
2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面① 騎士は、港の岸壁に立ち、そこから紺碧の海を眺めていた。
ホルキア大陸の南西に位置するこの港町は、比較的温暖な地域だった。遠くに見えるのは水平線にすぎないが、ここから船で5日も行けば、ラインリバー大陸、ロモス王国に着く。かつては、ロモス側と船で人々が行き来をしていた交易の街だった。
だが、数年前に、魔王軍がこの港町を制圧して以来、定期船は出てはいなかった。
騎士は、骨の腕を組み、まっすぐに対岸にあるはずのロモスを見つめていた。海に変わった様子もなく、水平線に船影もない。
部下からの報告を聞いても、近いうちに人間たちからの総攻撃となる様子までは、まだなかった。
だが、それが表面上のつかの間の平穏に過ぎないことは、長年、魔王に騎士として仕え、戦場に長くあった彼にはよくわかっていた。
3469ホルキア大陸の南西に位置するこの港町は、比較的温暖な地域だった。遠くに見えるのは水平線にすぎないが、ここから船で5日も行けば、ラインリバー大陸、ロモス王国に着く。かつては、ロモス側と船で人々が行き来をしていた交易の街だった。
だが、数年前に、魔王軍がこの港町を制圧して以来、定期船は出てはいなかった。
騎士は、骨の腕を組み、まっすぐに対岸にあるはずのロモスを見つめていた。海に変わった様子もなく、水平線に船影もない。
部下からの報告を聞いても、近いうちに人間たちからの総攻撃となる様子までは、まだなかった。
だが、それが表面上のつかの間の平穏に過ぎないことは、長年、魔王に騎士として仕え、戦場に長くあった彼にはよくわかっていた。
下町小劇場・芳流
DONE⑽2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面⑩戦後ネイル村シリーズ
激甘ヒュンマ、子どもネタがあるので、苦手な方は要注意
2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面⑩ ぼんやりと目を開けると、まだ、体は重く、けだるい疲れが残っていた。
いまは何時だろうか。朝になったのか。
あれから、どのくらいの時間が経ったのか。
自分の置かれた状況を把握するのに時間がかかった。
少しだけ、目を動かしてみた。
私の隣に、ぬくもりがある。
私と同じベッドの上に寝かせられた、その小さな温かさを感じ、私は、胸がいっぱいになった。
よかった。夢じゃなかったんだ。
私が目をさましたのに気付くと、ベッドの脇に座っていたヒュンケルが、小さな声で私に呼びかけてきた。
「マァム。目が覚めたのか?」
「うん。」
「無理をするな。眠れる時に眠っていた方がいい。
・・・まだ、この子も眠っている。」
「うん・・・。」
2294いまは何時だろうか。朝になったのか。
あれから、どのくらいの時間が経ったのか。
自分の置かれた状況を把握するのに時間がかかった。
少しだけ、目を動かしてみた。
私の隣に、ぬくもりがある。
私と同じベッドの上に寝かせられた、その小さな温かさを感じ、私は、胸がいっぱいになった。
よかった。夢じゃなかったんだ。
私が目をさましたのに気付くと、ベッドの脇に座っていたヒュンケルが、小さな声で私に呼びかけてきた。
「マァム。目が覚めたのか?」
「うん。」
「無理をするな。眠れる時に眠っていた方がいい。
・・・まだ、この子も眠っている。」
「うん・・・。」
下町小劇場・芳流
DONE⑼2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面⑨戦後ネイル村シリーズ
激甘ヒュンマ、子どもネタありなので、苦手な方は要注意
2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面⑨ 夜中に目をさますと、隣に寝ているはずの彼女の姿がなかった。
何かあったのだろうか。体調が悪いのだろうか。
不安に駆られた俺は、寝室を出て、階下へと降りていった。
階段を下っていくと、リビングに人の気配を感じた。
明かりはなく、格子窓から差し込む月の明かりだけが、仄かな光源となっていた。リビングの椅子に腰かけている人影がある。暗闇に慣れた俺の目には、それが誰なのか、すぐに分かった。
俺が近づくと、足音に気付いたのか、彼女はこちらに目を向けた。
「ヒュンケル。」
いつも通りの声が、俺を呼んだ。
その声色に辛そうな響きはなく、俺は、少しだけ胸をなでおろすことができた。
「どうした。眠れないのか?」
俺が気づかわしげに声をかけると、彼女は困ったように答えた。
3107何かあったのだろうか。体調が悪いのだろうか。
不安に駆られた俺は、寝室を出て、階下へと降りていった。
階段を下っていくと、リビングに人の気配を感じた。
明かりはなく、格子窓から差し込む月の明かりだけが、仄かな光源となっていた。リビングの椅子に腰かけている人影がある。暗闇に慣れた俺の目には、それが誰なのか、すぐに分かった。
俺が近づくと、足音に気付いたのか、彼女はこちらに目を向けた。
「ヒュンケル。」
いつも通りの声が、俺を呼んだ。
その声色に辛そうな響きはなく、俺は、少しだけ胸をなでおろすことができた。
「どうした。眠れないのか?」
俺が気づかわしげに声をかけると、彼女は困ったように答えた。
下町小劇場・芳流
DONE⑻2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面⑧戦後のアバンとヒュンケル
アバンのしるしの意味
2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面⑧ カールには、世界有数の蔵書数を誇る、壮大な王立図書館があった。
王宮から続く広大な庭の中の小径を歩いていくと、しばらくして、その図書館に着く。そこは、カールの王族や、国家の要職の人間だけではなく、許可さえ下りれば、民間の学者や研究者も立ち入りを許されていた。
その「知の共有」が、この国を強国たらしめた要因の一つなのであろう。
かつては、ジニュアール家の歴代当主も、この王立図書館に足繫く通っていたそうだ。
庭の小径の先に見えた王立図書館の建物は、王宮と異なって、全体的に直線的構造であり、三角形の屋根とその正面のレリーフが印象的だった。そこには、知恵の神を意味する梟のシルエットをかたどった彫刻が掲げられていた。
5224王宮から続く広大な庭の中の小径を歩いていくと、しばらくして、その図書館に着く。そこは、カールの王族や、国家の要職の人間だけではなく、許可さえ下りれば、民間の学者や研究者も立ち入りを許されていた。
その「知の共有」が、この国を強国たらしめた要因の一つなのであろう。
かつては、ジニュアール家の歴代当主も、この王立図書館に足繫く通っていたそうだ。
庭の小径の先に見えた王立図書館の建物は、王宮と異なって、全体的に直線的構造であり、三角形の屋根とその正面のレリーフが印象的だった。そこには、知恵の神を意味する梟のシルエットをかたどった彫刻が掲げられていた。
下町小劇場・芳流
DONE⑺2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面⑦アバンの戦線復帰まで
2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面⑦ アバンは、破邪の洞窟から出ると、手近な街を訪れた。
カール王都は壊滅していたが、辺境の地方都市は難を免れており、この街も、その一つだった。
特に、ベンガーナ国境付近は、被害が少なかった。おそらくそれは、魔王軍の進軍計画によるところも大きかったのだろう。ベンガーナ領かあるいはカール領なのか、魔王軍にとって曖昧であったこの地域は、侵攻の空白地帯になっていたようだった。
アバンは、旅装のまま、塀に囲まれた街の中に入ったが、そこで彼は異様な光景を目の当たりにした。
「大魔王が攻めてくる!」
「逃げよう!!」
「どこに?逃げる場所なんかないよ。」
「大魔王は、世界を滅ぼすって・・・。人間はみんな殺すって・・・。」
6237カール王都は壊滅していたが、辺境の地方都市は難を免れており、この街も、その一つだった。
特に、ベンガーナ国境付近は、被害が少なかった。おそらくそれは、魔王軍の進軍計画によるところも大きかったのだろう。ベンガーナ領かあるいはカール領なのか、魔王軍にとって曖昧であったこの地域は、侵攻の空白地帯になっていたようだった。
アバンは、旅装のまま、塀に囲まれた街の中に入ったが、そこで彼は異様な光景を目の当たりにした。
「大魔王が攻めてくる!」
「逃げよう!!」
「どこに?逃げる場所なんかないよ。」
「大魔王は、世界を滅ぼすって・・・。人間はみんな殺すって・・・。」
下町小劇場・芳流
DONE⑹2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面⑥これはちょっとだけヒュンマ
2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面⑥ 昼間であるはずなのに、周囲は闇に包まれていた。
中心にあるのは、白いローブの男。
だが、その白さとは裏腹に、その身にまとうのは、底知れぬ闇だった。
その闇の主が、嘲笑うような声で、煽り立ててきた。
―どうした。その程度か。
白いローブの男の前には、銀の戦士。かつての師を目の前に、血走った目で、睨み据えていた。
―・・・おのれ・・・っ!
彼の周囲の空気がざわめく。
それまで、光の闘気を纏っていたはずの彼に、闇が忍び寄ろうとしていた。
マァムは、声をあげようとした。
―・・・だめ・・・!
だが、白いローブの男の仕掛けた網は、彼女から声までも奪っていた。
男は、さらにけしかける。
―その程度の暗黒闘気では、私は倒せん。
4557中心にあるのは、白いローブの男。
だが、その白さとは裏腹に、その身にまとうのは、底知れぬ闇だった。
その闇の主が、嘲笑うような声で、煽り立ててきた。
―どうした。その程度か。
白いローブの男の前には、銀の戦士。かつての師を目の前に、血走った目で、睨み据えていた。
―・・・おのれ・・・っ!
彼の周囲の空気がざわめく。
それまで、光の闘気を纏っていたはずの彼に、闇が忍び寄ろうとしていた。
マァムは、声をあげようとした。
―・・・だめ・・・!
だが、白いローブの男の仕掛けた網は、彼女から声までも奪っていた。
男は、さらにけしかける。
―その程度の暗黒闘気では、私は倒せん。
下町小劇場・芳流
DONE⑶2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面③地底魔城再戦前夜のポップ
2021.12.11「不死身の長兄」web拍手お礼画面③ 俺が先生と旅をしていたのは、1年ほどの間のことだった。
先生は俺を連れて、あっちこっちの街へ行った。故郷のランカークスからほとんど出たことがなった俺は、見るものがみんな目新しくて、新しい街に行くたびに心を躍らせていた。
それぞれの街ごとに気候や風土が異なり、特色があって、何より旨いものが違う。
先生と一緒に街の食堂やバルに入り、その街ごとの郷土料理を食べるのが、俺にも楽しみになっていた。
その日は、ギルドメイン大陸の外れ、ベンガーナの南の街に泊まり、俺たちは、翌朝、ここからホルキア大陸に渡ろうとしていた。
入ったバルでは、店主が俺を見るなり、ひとこと言った。
「坊主、いくつだ?」
「あ、この子は15歳です。私が保護者です。お酒は飲ませませんよ。」
3084先生は俺を連れて、あっちこっちの街へ行った。故郷のランカークスからほとんど出たことがなった俺は、見るものがみんな目新しくて、新しい街に行くたびに心を躍らせていた。
それぞれの街ごとに気候や風土が異なり、特色があって、何より旨いものが違う。
先生と一緒に街の食堂やバルに入り、その街ごとの郷土料理を食べるのが、俺にも楽しみになっていた。
その日は、ギルドメイン大陸の外れ、ベンガーナの南の街に泊まり、俺たちは、翌朝、ここからホルキア大陸に渡ろうとしていた。
入ったバルでは、店主が俺を見るなり、ひとこと言った。
「坊主、いくつだ?」
「あ、この子は15歳です。私が保護者です。お酒は飲ませませんよ。」
ムーンストーン
DONE原作終了後、3年目位のポップのひとり語り。捏造設定多し。鬱展開です。5年後にダイが見つかるまでのポップの心象風景を妄想しました。
昔話の元ネタはインド発祥説もあるのでどこの世界にも似た話があるかな?と。
ルーラで辿りつけぬ処へバーン大戦の直後からポップ達は行方不明になったダイを探し求めていた。
メンバーを変えつつ捜査範囲を拡げ、瓦礫と化した街から街へ、山から谷へ、各大陸を粗方探し終えたら海へ、島へと。
そうしてポップは今日も地図に印をつけた。ここにはダイはいなかった、と。
羊皮紙に描かれた地図は書き込まれた覚書と印で真っ黒になっている。
朝に夕にと繙かれるためグローブ越しでさえ分かるほど、羊皮紙はくたりと滑らかに手に馴染む。その感触が厭わしい。
最初はマアムとメルルの3人での捜索だったがある程度の目星をつけた所でマアムはネイル村をいつまでも放って置けないと去り、メルルは古代占術を身につける為にテランの祖母の元へ帰っている。
来月には占いの結果を聞く約束をしているが彼女の神通力にも限度があるだろう。
3532メンバーを変えつつ捜査範囲を拡げ、瓦礫と化した街から街へ、山から谷へ、各大陸を粗方探し終えたら海へ、島へと。
そうしてポップは今日も地図に印をつけた。ここにはダイはいなかった、と。
羊皮紙に描かれた地図は書き込まれた覚書と印で真っ黒になっている。
朝に夕にと繙かれるためグローブ越しでさえ分かるほど、羊皮紙はくたりと滑らかに手に馴染む。その感触が厭わしい。
最初はマアムとメルルの3人での捜索だったがある程度の目星をつけた所でマアムはネイル村をいつまでも放って置けないと去り、メルルは古代占術を身につける為にテランの祖母の元へ帰っている。
来月には占いの結果を聞く約束をしているが彼女の神通力にも限度があるだろう。
geminisuigi
DONEひとりでできるもん(ヒュンケル&ポップ君とちょっとだけレオナ姫 完結後のネタバレ含む…かな)以前イラストをアップした時に呟いたことあるかもなネタですが、完結後のヒュンケルさんとポップ君のほのぼの漫画です☺️
妄想しかありません💕
なんだか、某テレビ番組のテーマ曲が脳内を流れたりするかもな内容です‼️
感想などはいつでも募集中ですので、お気軽にどうぞ〜(*´ω`*)/ 4
ムーンストーン
DONEアルキード王国滅亡の日にディーノを守った人もいるから、ダイは生き延びたんだよね、という過去妄想&モブばかりのお話です。バランとソアラに最悪な対応をした国王も一応孫に対する情けはあったし、無事?国外追放されたらそれなりの身分を保証されていただろうと妄想しました。
ディーノの祖父であること〜反抗アルキード王国の嫡女たるソアラ姫の守役を拝命していた男は、姫の出奔と共に解役され王城への出入りを禁止された。
今は元貴族となった、クリスと呼ばれる男はソアラ姫がその御子と共に連れ戻されたと聞き、厚顔無恥にも王城へ押しかけ王に面会を申し込んだ。
御前を穢すなど言語道断と撥ね退けられるが一向に諦めず王の私室の前で座り込む姿は、解役された時の潔さとは別人のようだった。
「そちは頑固者だ。ソアラの為に働く時は更にな」
王は諦め顔で面会を許し、程なくクリスは望みの内諾を得た。
それから直ぐに彼は地下牢へ行き、かつて姫を連れ去り今度は大人しく投降した男、バランに姿が見えぬ位置から話しかけた。
「私の三男は国外のさる貴族に文官として仕えております」
1439今は元貴族となった、クリスと呼ばれる男はソアラ姫がその御子と共に連れ戻されたと聞き、厚顔無恥にも王城へ押しかけ王に面会を申し込んだ。
御前を穢すなど言語道断と撥ね退けられるが一向に諦めず王の私室の前で座り込む姿は、解役された時の潔さとは別人のようだった。
「そちは頑固者だ。ソアラの為に働く時は更にな」
王は諦め顔で面会を許し、程なくクリスは望みの内諾を得た。
それから直ぐに彼は地下牢へ行き、かつて姫を連れ去り今度は大人しく投降した男、バランに姿が見えぬ位置から話しかけた。
「私の三男は国外のさる貴族に文官として仕えております」
ムーンストーン
DONEアルキード王国滅亡の日を回顧するラーハルト。ラーハルトとその家族の過去捏造です。
バランに拾われるまで小さい子が一人でよく生き延びられたなと。
公式?でハドラー率いる魔王軍の戦がはじまったのがラーハルト7才だそうで辛すぎる。
ラーハルト〜離岸ラーハルトは返り血で汚れた顔と手を湖で洗った。
服も乾いた血でゴワついて不快だが拠点に戻るまで我慢するしかない。
我が騎竜は水を飲み終えただろうかと、ラーハルトは顔を上げようとしてヒクリと頬が強張らせた。
水面に映る青肌で両頬に黒の紋様のある若い男は、幼いころ死別した父に驚くほど似ていたからだ。
ラーハルトの父の記憶は極僅かで、母子の住む家に食料や褒賞なのか略奪したのか貴金属などを持ってやってきては2〜3日過ごし、またふらりと去るというものだった。
父が家にいる間は、二人で近くの森に罠を仕掛けたり、父が愛用の槍で捉えた獲物の血抜きや毛皮の処理などをしてすごした。
特に父子の間に会話はなく、魔族の基準で普通の親子仲だったのかは未だにわからない。
1639服も乾いた血でゴワついて不快だが拠点に戻るまで我慢するしかない。
我が騎竜は水を飲み終えただろうかと、ラーハルトは顔を上げようとしてヒクリと頬が強張らせた。
水面に映る青肌で両頬に黒の紋様のある若い男は、幼いころ死別した父に驚くほど似ていたからだ。
ラーハルトの父の記憶は極僅かで、母子の住む家に食料や褒賞なのか略奪したのか貴金属などを持ってやってきては2〜3日過ごし、またふらりと去るというものだった。
父が家にいる間は、二人で近くの森に罠を仕掛けたり、父が愛用の槍で捉えた獲物の血抜きや毛皮の処理などをしてすごした。
特に父子の間に会話はなく、魔族の基準で普通の親子仲だったのかは未だにわからない。
koryuhi
DONE某所の話題に乗っかって書いた即興ハドザム(超短編)話題の前提としては、例の「味見」の件です。
ハドザム「は、ハドラー様……それは、その………!」
何やら頬を赤らめ慌てるザムザ。だが当のハドラーは涼しい顔で手を伸ばし、そしてひょいっとフライパンの上から程よく焼けている肉を一つ、摘み上げて口へと運んだ。
「うむ。なかなかいい味つけではないか」
そうと満足そうに言うハドラーに、ザムザは自分がとんでもない勘違いをしていた事に気がつき、顔色を更に赤くする。
「あ、味見ってそういう……い、いえ。何でも」
思い浮かべてしまった不埒な思いを、ぶんっと顔を振ることで吹き飛ばそうとする。だが、一度思い浮かべてしまったものは簡単には消えてはくれない。
「も、もうそろそろ出来上がりますので……」
向こうで座ってお待ちください。と、やはり頬は赤くしたまま。声を震わせるザムザにハドラーはどうしたのだと軽く首を捻るが……。
556何やら頬を赤らめ慌てるザムザ。だが当のハドラーは涼しい顔で手を伸ばし、そしてひょいっとフライパンの上から程よく焼けている肉を一つ、摘み上げて口へと運んだ。
「うむ。なかなかいい味つけではないか」
そうと満足そうに言うハドラーに、ザムザは自分がとんでもない勘違いをしていた事に気がつき、顔色を更に赤くする。
「あ、味見ってそういう……い、いえ。何でも」
思い浮かべてしまった不埒な思いを、ぶんっと顔を振ることで吹き飛ばそうとする。だが、一度思い浮かべてしまったものは簡単には消えてはくれない。
「も、もうそろそろ出来上がりますので……」
向こうで座ってお待ちください。と、やはり頬は赤くしたまま。声を震わせるザムザにハドラーはどうしたのだと軽く首を捻るが……。