u_tm_275
PAST【あなたをアンインストール】過去作サルベージ。
月。/陽祭
あなたをアンインストール「陽をアンインストールできたらいいのに」
そう言った祭莉の瞳は揺れていた。今にもなにかが溢れてしまいそうなくらいに。
でも、まだ触れてはいけない気がして。俺は笑って気づかないふりをした。
「俺はアプリかなんかかよ」
くしゃりと頭を撫でてやれば、その瞳の翳りは消えてくれたけれど。俺の胸の重みは増すばかりで。
……なあ、頼むから。
もう少しだけでいいから、この気持ちに気づかせないでくれ。
もう少しだけでいいから、お前は〝妹〟なんだって思わせてくれよ――
◇
「陽をアンインストールできたらいいのに」
そう言った私の気持ちに、気づいていないわけがないのに。
「俺はアプリかなんかかよ」
陽はそう言って、また笑ってごまかした。
464そう言った祭莉の瞳は揺れていた。今にもなにかが溢れてしまいそうなくらいに。
でも、まだ触れてはいけない気がして。俺は笑って気づかないふりをした。
「俺はアプリかなんかかよ」
くしゃりと頭を撫でてやれば、その瞳の翳りは消えてくれたけれど。俺の胸の重みは増すばかりで。
……なあ、頼むから。
もう少しだけでいいから、この気持ちに気づかせないでくれ。
もう少しだけでいいから、お前は〝妹〟なんだって思わせてくれよ――
◇
「陽をアンインストールできたらいいのに」
そう言った私の気持ちに、気づいていないわけがないのに。
「俺はアプリかなんかかよ」
陽はそう言って、また笑ってごまかした。
u_tm_275
PAST【花火色】過去作サルベージ。
月。/陽祭
花火色「あ、花火」
祭莉の声に振り向くと、ちょうど夜空に大輪の花が咲いたところだった。一拍遅れて、どんっ、と重たい音が鳴り響く。
「あー、そういえば、今夜は花火大会だったっけな」
「綺麗……」
俺の話を聞いているのか、いないのか。祭莉の目は花火に釘づけだ。
きらきらと瞳を輝かせて夜空を見上げる横顔がなんだかまぶしくて、俺はそっと目を逸らした。
「……近くだし、見にいくか?」
「えっ?」
「花火」
「いいのっ?」
「ああ」
「行く! ありがとう、陽!」
「……どういたしまして。ほら、行くぞ」
思いがけず向けられた笑顔に、顔が熱くなる。
そのことに気づかれないようにと、慌てて踵を返した俺を不審がることもなく、祭莉は楽しそうにあとをついてくる。
521祭莉の声に振り向くと、ちょうど夜空に大輪の花が咲いたところだった。一拍遅れて、どんっ、と重たい音が鳴り響く。
「あー、そういえば、今夜は花火大会だったっけな」
「綺麗……」
俺の話を聞いているのか、いないのか。祭莉の目は花火に釘づけだ。
きらきらと瞳を輝かせて夜空を見上げる横顔がなんだかまぶしくて、俺はそっと目を逸らした。
「……近くだし、見にいくか?」
「えっ?」
「花火」
「いいのっ?」
「ああ」
「行く! ありがとう、陽!」
「……どういたしまして。ほら、行くぞ」
思いがけず向けられた笑顔に、顔が熱くなる。
そのことに気づかれないようにと、慌てて踵を返した俺を不審がることもなく、祭莉は楽しそうにあとをついてくる。
u_tm_275
PAST【キミに届け!】過去作サルベージ。
月。/陽祭
キミに届け! ああ、自分の鼓動がうるさい。こんなに大きな音じゃ、あいつにまで聞こえちまう。
落ち着け、俺。声が震えたりしたら格好悪いぞ。
ゆっくり深呼吸して。ちゃんと言うんだ。今日こそ、伝えるんだ。
「祭莉!」
ずっとずっと大切にしてきた、この想いを。
「好きだ!」
◇
ずっと待っていた、でも、くれるはずもないと思っていた言葉。
ああ、夢ならばどうかこのまま一生醒めないで!
「私も」
人は嬉しくても涙を流すって、本当だったんだね。
あなたの驚いた顔がぼやけて見えるよ。
「私も、陽が好きだよ」
……上手く、笑えたかな?
283落ち着け、俺。声が震えたりしたら格好悪いぞ。
ゆっくり深呼吸して。ちゃんと言うんだ。今日こそ、伝えるんだ。
「祭莉!」
ずっとずっと大切にしてきた、この想いを。
「好きだ!」
◇
ずっと待っていた、でも、くれるはずもないと思っていた言葉。
ああ、夢ならばどうかこのまま一生醒めないで!
「私も」
人は嬉しくても涙を流すって、本当だったんだね。
あなたの驚いた顔がぼやけて見えるよ。
「私も、陽が好きだよ」
……上手く、笑えたかな?
u_tm_275
PAST【同月 de 手繋ぎシチュエーション~繋いでないのもあるよ☆~ 陽祭編】過去作サルベージ。
月。/陽祭
同月 de 手繋ぎシチュエーション~繋いでないのもあるよ☆~ 陽祭編葉月陽「おい、祭莉。あんまりきょろきょろしてっと人にぶつかるぞ」
元宮祭莉「うん……」
(人混みが珍しく、上の空で返事をする祭莉)
陽「……って、危ない!」
(慌てて祭莉の肩を抱きよせる陽)
祭莉「!? びっくりした」
陽「それはこっちのセリフだっつーの! まったく……言ってるそばから人と正面衝突しようとするなよな」
(呆れ顔の陽)
祭莉「あ、ごめん」
陽「ちゃんと前見て歩けよ」
祭莉「うん……ねえ、陽」
陽「ん?」
祭莉「なんで私の肩抱いたまま歩くの? 動きづらいんだけど」
(不思議そうに陽を見上げる祭莉)
陽「あー……離したら、おまえ、また人とぶつかりそうだからな」
祭莉「ふーん……?」
陽(ただ祭莉に触りたいだけとか言えねえ……!)
343元宮祭莉「うん……」
(人混みが珍しく、上の空で返事をする祭莉)
陽「……って、危ない!」
(慌てて祭莉の肩を抱きよせる陽)
祭莉「!? びっくりした」
陽「それはこっちのセリフだっつーの! まったく……言ってるそばから人と正面衝突しようとするなよな」
(呆れ顔の陽)
祭莉「あ、ごめん」
陽「ちゃんと前見て歩けよ」
祭莉「うん……ねえ、陽」
陽「ん?」
祭莉「なんで私の肩抱いたまま歩くの? 動きづらいんだけど」
(不思議そうに陽を見上げる祭莉)
陽「あー……離したら、おまえ、また人とぶつかりそうだからな」
祭莉「ふーん……?」
陽(ただ祭莉に触りたいだけとか言えねえ……!)
sgrkn9188
INFO「エンチャントメント タイフーン」これも大好きな作品になりました。どのページも気に入ってます。
特に18ページ、ラストはイメージしたそのまま、脳内の構図そっくりに描き出せた🙌
https://www.pixiv.net/artworks/117425282 5
budori_karaoke
DONE付き合ってない二人が雨宿りをする話です。両片思いっぽいです。2024さとみくんお誕生日記念に書きました。お誕生日のわりには若干じめっとしていますが、よろしければ…。 9塩狸🍃
DOODLE科学ADVらくがき・カオチャエリン(お題はカオチャだけどカオヘの衣装で描いちゃった)
・カオヘ野呂瀬(シモン・ジェルマンみが足されてる)
・カオチャ尾上(血の表現あり、ガムテ)
・ロボノアキちゃん(むずかしかった)
時間は10~30分以内で!!✍️
こちらの診断メーカーを使わせてもらってます!!
ありがたい🙏✨↓
https://shindanmaker.com/988415 4
u_tm_275
PAST【海の底まであなたとともに】過去作サルベージ。
月。/海瑞
海の底まであなたとともに「海さん……死ぬまで、私と一緒にいてくださいますか?」
「……なに言ってんだ、瑞希」
私の突然の言葉に、呆れたような苦笑を漏らすあなたの瞳は。
「俺たちは、死んでもずっと一緒だろ?」
まるで光の届かない深海のようで。
(ああ……本当に残酷で、どうしようもなく愛しい人……)
144「……なに言ってんだ、瑞希」
私の突然の言葉に、呆れたような苦笑を漏らすあなたの瞳は。
「俺たちは、死んでもずっと一緒だろ?」
まるで光の届かない深海のようで。
(ああ……本当に残酷で、どうしようもなく愛しい人……)
老外( ´∀`)
TRAINING跟3D人體模組的相性好謎O口=還是編照鏡子邊看其他參考(爆)結果只有在廁所跟床上才有靈感跟幹勁(這個構圖也是睡前突然想到der)&該怎麼順練畫人體RRRRRRRRRRRu_tm_275
PAST【人魚姫】過去作サルベージ。
月。/海瑞
人魚姫「人魚姫になりたいわ」
「瑞希ちゃんは、充分お姫様みたいに綺麗だぞ?」
「あら、嬉しい。ありがとうございます、海さん」
違うの。
そんなことじゃないの。
私はあなたの〝一番〟になりたいの。
でも、それはきっと不可能なこと。
それならばいっそ――
(人魚姫のように、泡になって消えてしまいたいの)
156「瑞希ちゃんは、充分お姫様みたいに綺麗だぞ?」
「あら、嬉しい。ありがとうございます、海さん」
違うの。
そんなことじゃないの。
私はあなたの〝一番〟になりたいの。
でも、それはきっと不可能なこと。
それならばいっそ――
(人魚姫のように、泡になって消えてしまいたいの)