エムル・ルーカス
DONE追憶。ほんの数ヶ月年上なアイスは、バイオによく強がって見せる。
ひとりで敵を殲滅できた!
ひとりで夕飯の支度ができた!
そんな些細なこと。
でも、本当は気がとても小さく、常に強い不安を抱えて生きている。
もし、ひとりになったらどうしよう。
そんな思いがふと巡り、こっそり泣く事もある。
でも、全部バイオは知っている。
ずっと一緒にいる存在だから。 2
エムル・ルーカス
DONE大切な人を失ったペカソは、その事実を上手く受け止められず戸惑うばかり。そんな彼をフェスへと連れ出したのは、最近知り合ったばかりのユキであった。
「フェスに誘ってくれてありがとう。」
小さな切っ掛けだったが、彼に少しだけ笑顔が戻った。
エムル・ルーカス
PASTシロツキはいつも『いい子』だ。周りを気遣い、仕事を押し付けられても文句ひとつ言わず、面白い事を言っては周囲を笑わせている。
無理して、いい子を演じる。
夜の世界でナワバリをする時のみ、彼は本当の姿に戻れるのだ。
どうしようもなく変態で、自由で、他者の事に文句を言う素直な姿。
ほら、また夜が来る。
エムル・ルーカス
DOODLE『そんな人いたっけ』『夢でも見てたんじゃない?』周りは口々にそう言う。
でも、彼は鮮明に覚えている。
ずっと後ろで狙いを定め、守っていてくれていた人の事を。
誰もが忘れた世界で、彼だけが覚えている。
勇敢で。優しくて。
世界で一番大好きだった人の事を。