Rotレオドン料理下手と料理上手
フォークスプーンを差し込むと噴き上がる湯気と共に長く伸びたチーズが一緒に芳醇な香りを運んできた。
途中で千切れたそれをくるくると巻いて、隣で覗き込んでいた口に突っ込む。
あつあつのそれは味わうより早く熱をダイレクトに与えたようで、口元を抑え悶えていたけど一瞬顔を輝かせたのを見逃さなかった。
ミケランジェロがいつも料理を楽しそうにしているのが少しだけわかる、自分に対して不機嫌な顔をすることが多い彼のこんな顔を見れるのなら多少の労力なんてなんてことなかった。
「気に入ってもらえたようでなにより?」
レオナルドに見られていることに気付いて、ちょっと気まずい顔に変わったけど口元はずっともごもごさせてる。
「納得いかない……」
動いている口元から発せられるのは天邪鬼な言葉。
その口元にもう一度、今度はチーズよりも中のマカロニを多めに乗せて持っていくと素直に迎え入れた。
料理中ごちゃごちゃと言ってきたのを全部跳ねのけて、ここまでするまでが本当に大変だった。
とりあえず瞬間火力あげてどうにかしようとするのを止めるのが一番苦労したかも。
「美味しく食べる為の下ごしらえって大事だろ?」
そう腹板に手を当てて滑らせる。
一瞬訝し気な顔をしたドナテロは、その手が下腹部を撫でると意味をようやく理解したらしくぼっと噴火した、面白。
零れたホワイトソースは淫靡と言うには食欲をそそる匂いだったけれど、唇を押し当てる理由には十分だ。。
料理できるレオチャン控えめにいって最高ですよね
調理は一番身近な化学なはずなのに、じっくりことことが理解できないドナちゃんは他ディメンションでも割といるのでは?とおもてる