Rotレオドン「……で、それなに」
自我を持ち始めた時から一緒にいるけど、ドナテロの奇々怪々な行動には未だに慣れない。
お互いシャワーを浴びて、此処はレオナルドのベッド。
そこに恋人ふたりでいるのだからそういうシチュエーションしか思い浮かばない状況だ。
それなのに取り出された籠のようなものが付いている器具を、ドナテロは自信満々にお披露目した。
できたての口輪だ、と。
「…嫌だけど」
素直にそう言ったが、しかしドナテロは怪訝そうな顔を返してきた。
「レオにあげるわけないじゃん。僕のだよ」
「はぁ」
そんな気の抜けた声が出るのはしょうがないことだと思う。
誰が好き好んで自分でつけるのにそんなもの作るんだって話だ。
しかも痛くないようにシリコンの配合がどうとか、持続性がどうとかそんなこと聞かせられても反応のしようがない。
そんなレオナルドの目線に気付いたらしい、ドナテロは嫌そうな顔で口元に指を乗せる。
薄い唇を撫ぜる様はちょっとエロくてドキッとした。
「血の味が残るのイヤなんだよね、感触気持ち悪いし」
俺の心配じゃねぇのかよ、て思ったけどドナテロらしすぎてそんな突っ込みも消えてしまった。
恐らく装着部分であろう黒いベルトを持ち直すその手を、レオナルドは上から掴む。
「いいの?そんなの付けて」
「だからさっき理由は言ったじゃ」
「だってドニー、キス好きじゃん」
それ付けたら口がつまり塞がるわけで。
キスはおろか、鼻を擽ることもできない。
それでいいの?と再び聞くとドナテロはわかりやすく押し黙った。
意地張るかと思ったけど、数刻の後無言で手に持っていた器具を放り投げた。
何かを言う前に唇に食いつかれて、そのまま腕を引いて倒れると、受け止めたシーツにドナテロの重みがそのまま乗っかる。
触られるのあんま好きじゃないとか言うくせに、自分からする分にはレギュレーション違反にはならないんだって前に言ってた。
ぎゅっと寄った眉根に唐突に欲がせり上がって、後頭部に手を乗せると一層強く引き寄せる。
痛いのが好きだなんて死んでも言わないけど。
でも、愛されてる気がして嫌いじゃないから、いーんだよ。
お前なんぼ噛み癖の話すんねん、て話ですが好きなので何度だってします