新レオドン夜闇を駆け抜け、目的近くの段差を飛び降りる。
そこには死屍累々と言ってもいいような光景が広がっていて、その中央で肩で息を吐くドナテロが棒を支えに立っていた。
暗闇でもわかる見るからに疲弊した様子、だらりと落ちた腕は赤く染まっているように見える。
「ドニー!」
溜まらず叫び駆け寄ると、ドナテロはそこでようやくレオナルドに気付いたのか力なく笑みを浮かべた。
「あはは、流石にひとりじゃキツかったな」
予期せぬ分断で散り散りになり、一際遠くにいたドナテロとは合流が遅くなった。
肉弾戦は他兄弟より劣っているとよく本人は言っているが、それは単に身体能力だけの話でドナテロ自身が弱いわけではない。
なので心配はすれど大丈夫だろうとたかを括っていた節はあった。
実際のところレオナルドが相対した敵はそこまで手練れでもなかったし、先に合流したふたりも傷すら負っていなかったから。
だから思った以上の満身創痍さを目の前にして、内心動揺していたのだと思う。
「あまり無茶するなよ」
そう無意識に零れた言葉と共に肩を貸そうと手を伸ばす。
しかしその手が振り払われ、何かと思う間もなく唐突に顎をわし掴まれた。
歯が噛み合わないよう頬肉に指をめり込まれて、喘ぐ声は言葉を発する能力を失う。
言語を発することを許さないと、行動で表していた。
「レオが言うの?それ」
視界が上に在るせいで、冷めた口調のドナテロがどんな顔をしているのかわからない。
そんな状態はしかしすぐに終わりを迎え、いとも簡単にその手は解放された。
「ごめん、ちょっとムカついたから、つい」
宥めるように頬に触れた指についていた唾液を舐めとり、ドナテロはいつものように微笑む。
目を白黒しているレオナルドをよそに、足を踏みだそうとしよろけた身体を慌てて受け止める。
今度こそ肩に手を回し引き寄せると、素直に預けている身体はずっしりと重たかった。
少し身体が熱いことから、どこか発熱してるのかもしれない。
荒い息を耳に浴びながら帰還への足を急ぐ中何故だか、妙な焦燥感だけが残った。
ここでぶつかっておけば簡単なのにお互い黙っちゃうからレオドンは拗れるんだ
何回でも言うけど意外と手が出る新ドナさん一生推したい