Rotレオドンふぁ、と声と共に出てきた欠伸は反射のようなものだ。
食べた後ってどうしたって眠くなる、今夜は特にやることもないしこのまま寝たっていい。
そんなぼんやりとした思考、そんなことを考えるくらいには何にもない夜だった。
だから油断していたのは否定しない。
でも安全な筈の家で首が折れるんじゃないかってくらい鉢巻を勢いよく引っ張られるとは流石に予想できるわけがないじゃない、と思う。
「うぉっ!!!?な、なんだよっ!」
ソファごと後ろに倒れるわけがなく首だけが持っていかれそうで、中慌てて背後の紐を回収する。
上を見ると反転した視界で手を開いたままのドナテロが見下ろしていた。
レオナルドと目が合うなりふいと背を向け、そのまま部屋を出ていってしまう。
一瞬呆気に取られたが慌てて背もたれを飛び越え、その後を追いかけた。
「なんだよドニィ、ちゃんと声かけろって。何か言いたいことあったんだろ」
思ってた通り歩みがゆっくりだったドナテロにはすぐに追いつくことが出来た。
レオナルドと違い後ろでピコピコと動く鉢巻の尻尾は、ドナテロの足取りが荒い証拠だ。
横に並んだレオナルドにドナテロはじめっとした目を向ける。
「セックスしたかったから」
「へ、………ぇぇ?」
驚きのあまり立ち止まったレオナルドの腕を掴んだドナテロによって、強制的に歩を進めることしかできない。
「しないの?」
不機嫌なような、傷ついたような眼を向けるドナテロに渾身の力で首を縦に振った。
「する!する!!!」
その勢いに少しだけ表情を緩和させたドナテロは無意識にか握った手に力を込めた。
大きく揺れていた後頭部の尾は軽快に跳ね、呼応して足取りも軽くなる。
上機嫌なドナテロだけど、先ほどの突然過ぎるとんでも発言にレオナルドの方が戸惑うばかりだ。
そりゃ、誘われたことだって初めてじゃないけどいつもは、突然部屋に押しかけてきたりシャワー中に鍵こじあけてきたりとか……前言撤回、いつもとんでもなかったわ。
しかし上機嫌な様子のドナテロを見ているとそんなにえっちしたいのかなって思うと、ちょっとだけ胸がざわざわして落ち着かなくなる。
腕を引くドナテロはそのまま自分の部屋を通過した。
ああ、ラボに行くのね、そうだよな、防音一番しっかりしてるもんな。
そんなに我慢したくないってことなのかなって思って、なんだか無性に恥ずかしいのはオレだけなの?
そう聞いても今のドナテロには通じない気がして、レオナルドはいつもは回る口を閉ざすしかなかった。
謎なラインで恥じらいゼロになるドナちゃんはカワイイし、自分が行く分には構わないけど誘われると凄く困るレオもカワイイ