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    ブラウン

    ラス為基本カラプラ。気楽にスタンプ押してください。感想など頂けると泣くほど嬉しいです。

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    ブラウン

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    カラプラ(婚姻後カラ視点)
    1か月間の出張に出たカラ隊長の帰還。ラブラブイチャイチャをただ周囲に見られるだけです。
    タイトルはプラ様で、大好きなハーブティーよりも貴方が好き、って感じでしょうか?
    朝冷たいハーブティーを2人で並んで飲んだと思います。

    ハーブティーが冷めても「おかえりカラム!!」
    遠征から返ってきたらプライドが出迎えてくれた。チュッと頬にキスされたのでお返しに私からも頬にキスを贈る。
    「ただいま、プライド」
    1か月ぶりの笑顔の再会は互いが無事に過ごせた証だ。毎日のように通信兵を通して顔を合わせて互いの無事を確認はしていたもののやはりこうして触れ合えるのはそれとは比べることは出来ない程の安堵感と喜びである。
    手を繋いだままソファに2人で座ればプライドが私の腕を絡め肩に頭を置いた。
    見れば目を瞑り私の匂いを嗅いでいる。
    「プライド?」
    「石鹸の香りがするわ」
    「汗を流したからな」
    流石に汗だくのままプライドに会うわけにはいかないし、会ってからはずっと一緒にいたい、離れたくない気持ちが強くて先に全てを済ませて来た。
    「でもこうやってくっついているといつものカラムの香りがするわ」
    「そうか」
    こんなにも愛らしいプライドを愛でられるのだから一度会ったら離れる等惜しくて出来るわけがない。すぐに会いたいという気持ちを押し殺したのはいい判断だったと我ながら思う。
    甘えるプライドの髪を優しく撫でれば1か月前と変わらない艶、絹のような手触り心地ち、そして甘い香りが広がった。
    これも一ヶ月ぶりだ。五感全てでプライドを感じることが出来る。
    やはりプライドからは少しも離れたくないな、と苦笑してしまう。
    「無事に帰って来てくれて良かった」
    「私も君と無事に会えて心底ホッとしているよ」
    次期王配でも騎士としての任務で遠征もある。
    直接民の為になれると実感出来る騎士の職はやはり自分にとってはかけがえの無い時間である。
    それと同時にプライドから離れなくてはならないのは心苦しい事態でもあった。
    お互いに無事に会えたことを喜び幸せに浸っているとロッテからハーブティーを出された。
    目を向け軽く頭を下げればニコニコといつもの笑顔で頭を下げられた。
    プライドを撫でながらマリーとジャックにも目だけで挨拶を交わす。
    彼らもまた私の留守中にプライドを守ってくれた心強い味方だ。
    目を別方向に向け、さっきからニヤニヤ顔で見てくる近衛騎士のアランと顔を赤くして見ているアーサーにも軽く手を挙げて挨拶をすれば、アーサーにはバッと頭を下げられた。
    アランはその隣で笑った顔のまま手を軽く挙げる。見られて心地がいいものではないが、そこはもう仕方ない。
    あと少しすれば彼らもこの部屋を後にする。ならそこまでプライドを抱きしめる事を待てばいいのだが、この腕の中の心地よい熱を手放せるわけはない。
    手放すくらいなら恥ずかしい思いをしてでも抱きしめていたい気持ちのほうが何百倍も何千倍も大きい。1秒でも長く抱いていたい。
    「プライド、ハーブティーを飲まないか?」
    目を閉じていたプライドがそっと目を開ける。紫色の綺麗な水晶のような目が私を見上げる。
    いつもはキリッとしているが今は微睡みの中にいるかのように目尻が下がっている。
    少し子供っぽい表情の彼女はハーブティーの入ったティーカップを見つめて、無言でまた目を瞑り私の肩に顔を埋めた。今はこのままがいいと、カラムもそんなプライドの愛らしい姿に思わず目尻が下がってしまう。
    明日アランが何を言ってくるかわかったものではないと頭に浮かびつつも、それはとても些細なことだなと結論を出す。1か月も会えなかったのだから、今は互いにただ無事に再会出来たことを喜ぶだけでいいだろう。
    髪を撫でる手を止めてプライドの背中へそっと移動させゆっくりと優しく撫でる。
    プライドがこのまま眠れるように。
    眠ったらベッドに連れていって私も寝よう。
    今夜はしばらくぶりにゆっくりと眠れそうだ。
    プライドが浅い眠りに付いた頃プライドの専属3人とアランとアーサーが頭を下げて任務終了の挨拶をする。
    それにプライドを起こさぬように軽く手を挙げて応えれば音を立てずに部屋の出入口の扉が閉まった。
    「プライドベッドに移動しよう」
    「ん……」
    解っているのかいないのか、私の言葉に反応したようにギュッと私の服を掴んで離さない。
    私はその様子に笑いを噛み殺しながらそっと抱っこをするのだ。大切で、大事な宝物。
    誰になんと言われてもこの熱を離すことは無い。
    そっとベッドにプライドを寝かせ髪と衣服を軽く整え布団を掛ける。
    その隣に私も滑り込み横になる。
    「おやすみ、プライド。良い夢を」
    ちゅっ、とその愛らしい蕾の様な唇にキスを贈り眠りにつく。
    今日は幸せな夢が見られそうだ。





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