呪文詠唱:ラーテスカ熟半◆ラーテスカ熟半(中1アラカラ)
「アラン」
「ん〜?」
「先輩方からお土産を頂いたのだが、食べないか?」
「おお!丁度腹減ってたところだ、サンキュ~。なんてお土産だ??」
「えっと……ラ?」
「ラ?」
「ラー……テ、スー……ラーテスカ、熟、半??」
「(パッケージを覗き見る)………半熟カステーラだ」
「ッ!?//////」
ポコ、ポコポコポコポコ──
「いでっ!!いでいでいで、いでぇから叩くな!!」
「む〜〜ッ//////」
ポカッ。
「いだぁッ!!」
アラカラの一部始終を目撃していたモブ騎士部部員たち
(あのカラムが……)
(顔を真っ赤にして……)
(涙目で……)
(アランに八つ当たりしている!!)
((((可愛い……ッ))))
アラカラはこうして騎士部のアイドル的存在へと登り詰めたのだった。(大嘘)
◆ラーテスカ熟半(中1プラ様と幼馴染)
プ「こちらお土産ですって、切り分けて皆で食べましょう♪」
テ「わー、美味しそうですね♪」
ス「(侍女に向けて)紅茶4つお願いします」
ア「お、俺もいいンすか??」
プ「勿論よ、アーサー」
テ「お姉様こちらはなんてお菓子ですか?」
プ「えーと、パッケージには……(パッケージを見て硬直)」
テ「お姉様?」
ス「プライド?」
プ「え、えっと……ラ、ラ、ラーテス…カ熟半?」
テ「ラララーテスカ熟半??」
ア「なんだか不思議な名前ですね?」
ス「(パッケージ覗き見て)……プライド、これはコチラから読むんです。ですので正しくは『半熟カステーラ』です……」
プ「ッ!?//////」
ア「ぶッ!!」
プ「アーサー??//////」
ア「いや、だ……だって……カステラを……ラテ、ラテ、スカッ……ぶッわっあははは……」
プ「アーサー!!」
ポカ、ポカポカポカポカポカ──
ア「あはははは」
プ「もうッ!ヒドイわッ!!アーサーだって言えてないじゃない!!」
ポカポカポカポカポカポカ──
そんな2人のやり取りを微笑ましく見つめているステイルとティアラであった。
終われ。