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    きじと ら

    @lh0_w3のきじとら。です。細々とこっちに文をあげるかも

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    きじと ら

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    帰り道で思いついた🐍☀️♀
    大学生 記憶なしの転生🐍と天使☀️♀のお話。

    ざっと書いたので試しにあげ。

    俺はしがない大学生だ。
    周囲の濃いメンバーの中では一番常識もある。本当に普通の感性を持ち合わせている。

    だからこそ目の前の状況が理解できないし、したくなかった。

    バイトが終わり深夜に家路に着いていると、街灯の下に女の子がペタリと座り込んでいた。

    パールグレーのふわふわとした腰まで伸びた髪。
    宝石のガーネットのような綺麗な赤い瞳。
    丈の短い白いふわふわとしたワンピース。
    人ではないような美しさだと思った。

    「…私の事が見えるの?」

    信じられないと言うような目で俺を見ている。いや、信じられないのは俺の方だ。


    何せ彼女の背中には大きな白い羽が生えているのだから。

    目を手で覆って大きく息を吸って吐く。
    手を外してもう一度彼女を見るが、何も変わらない。

    「…コスプレか?」

    そういった事を好む人種がいるのは知っている。が、身の回りにはいない。特に天使に化けるなんて。だからこそ目の前の彼女を凝視してしまったのだけど。

    「ジャミル!久しぶりだな。と、言っても私の事なんて覚えてないか!まぁ、そんな事はどうでも良いんだ!」

    何も良くはない。どうして俺の名前を知っているのか聞くべきかは分かっていたが、色々と情報の処理が追いつかない。

    「はじめまして だな。私の名前はカリム!見ての通り天使だ!ジャミルの事を幸せにするために来たんだ!」

    彼女はにこっと綺麗に笑い痛々しいことを口にすると、俺の手をキュッと握った。
    少し前に屈んだ事で胸の谷間がチラリと見える。大きめな胸に目がいってしまい慌てて目を背けた。

    変なヤツだが顔立ちは整っている。ど直球で俺の好みだ。こんな姿で変な事を言わなければ だが。
    今が深夜で人がいなくてよかった。人がいたら間違いなく、俺はこの変わったヤツの仲間として見られていただろう。

    「………」
    「あ、信じてないな?」

    無視をすべきか?いや、こんな可愛い娘が夜道でこんな格好で一人でいたら危ない。放っておくのは男として間違っているだろう。



    「…あー…取り敢えず…うちに来るか?」

    バイト終わりで疲れていたからかもしれない。後から考えたら思い切った提案をしてしまった。

    カリムは目をキラキラと輝かせて「良いのか?」と声を弾ませた。

    「そんな格好じゃ寒いだろ。言っておくが、今晩だけだからな」
    「やっぱりジャミルは優しいなぁ」

    どこか寂しいような懐かしむような目をして微笑む彼女を見て、心臓がぎゅうと締め付けられる。
    どうしてそんな目をするのか 分からないが、どこか懐かしくてずっと一緒にいたような変な感覚に囚われる。

    「おうちはどこだ?ジャミルの家だからきっと綺麗なんだろうな」

    パッと彼女の表情が明るいものに変わり、さっきの寂しい気配は嘘だったようになくなった。俺の感覚も勘違いだったのかもしれないと思い直して、ため息をつく。

    「男の一人暮らしに過度な期待をするな。ほら、行くぞ」

    見たこともない女を家に連れ込むなんてどうにかしている。彼女の笑顔を見ていると、どこか懐かしい気がしたのかもしれない。

    「うんっ」

    彼女は元気よく返事をすると羽をパタパタと動かした。「それ、動くのか」と感心していると彼女の体がふわりと重力に逆らい宙に浮かんだ。

    「は!?」

    目の前の光景に素直に驚いた。カリムは羽をパタパタと動かして小首を傾げて見せた。

    「やっぱり信じてなかったな?天使だって言っただろ?」

    悪戯っぽくそう言う彼女に眩暈が起きた。
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    きじと ら

    MAIKING🐍☀️
    某漫画パロ。死んだ☀️の記憶を🐍が見る話。
    そのうち続きを書くかもしれない
    死後の脳を取り出しスキャンをする事で死の直前に何が起きたか、その人物の視覚を通してみることができる。

    良い技術だと、今まではそう思っていた。正確には目の前の彼の遺体を目にするまでは。
    昨日まで元気に動いていた彼は今、保存庫の中で眠ったように死んでいる。死因が分からないため脳をスキャンする事を当主が決めてしまったのだ。

    生き返るかもしれないと、そう思えるほど彼の遺体は綺麗で美しかった。キスのひとつでもすれば彼は再び目を覚ますんじゃないかと、そう思うほどに。
    「嫌だ!絶対に嫌だ」
    遺体に覆い被さり子供のように泣きながら駄々をこねる。
    「ジャミル」
    「コイツの体に傷なんかつけたくない。もう散々痛い目にあったんだ。やめてくれ」
    バシンと力任せに父の手を振り払うと、周囲から啜り泣く声が聞こえてきた。
    「死んでまで苦しめなくてもいいだろ!?」
    「ジャミル、これも当主様が決めた事なんだ。お前だって本当は分かっているんだろう?どうしてカリム様が殺されなければならなかったのか、犯人は誰なのか突き止めなければならない。これはアジーム家の為なんだ。カリム様も分かってくれる」
    父が言っている事は正論なのだ 1500

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