スパコミで出したやまさく本の裏設定なんというか、桜によくある一般的な恋愛をたくさんして欲しい気持ちがあり、成長して街から一歩踏み出したとき今の桜なら色々な人に魅力的に思われるだろうなという確信もあり、色々詰め込んで考えた結果の「こういう人と付き合ってこういう別れ方をするだろうな」集になります。
別に桜や相手が悪いことをしたとかそういうことじゃなくて、単純に相性やタイミングが悪かったりした末に別れるんだろうなと思ってます。相手が嫌なやつだったとかじゃなく、良い人だったけど上手くいかなかったってやつ。だから付き合ったことを後悔するんじゃなくて、良い思い出として桜の成長の糧になって欲しい。桜の成長を見守り続けたいオタクなので。
個人的なやまさくの旨みと大好きな部分が、「正反対の性質があって、それが互いに自分の知らないことを気づかせてくれる」ってとこなので、それも盛り込みました。
棪堂は行き過ぎた快楽主義と自分に頓着がない性質によって自分自身のことを理解しきれてない部分が多々あると思うので、それを桜に気づかせて欲しいなと……。やっぱやまさくって最高だな……。
【後輩】
中学生の時に助けられてから桜にずっと心酔している。とにかくお近づきになりたくて入学してすぐにアタックを始める。恋愛感情というよりも憧憬が近く、隣で過ごせば過ごすほど自分の弱さや器の小ささに打ちのめされていき、気づけば徐々に桜を避けるようになる。取り返しがつかない状態になったことに気がつき別れて欲しいと伝えた時、自分は桜の隣にいられるような人間じゃないと伝えたつもりが、桜の隣に居たくないからと解釈されてしまい、そのことを楡井や蘇枋に詰められた。
【バイト先の大学四年生の女の子】
何となく流されて生きてきて、すでに就職先も決まり、安定した将来が約束されていることにぼんやりとした不安を覚えている女の子。見た目の珍しさから桜に興味を持ち、すぐ顔が赤くなるギャップに落ちた結果猛アタックして付き合うことになる。人と同じ人生を選んで生きてきたからこそ、人と違う見た目でも曲がらずに生きている桜に惹かれた。桜の珍しい容貌とすらっとした見た目の良さを気に入っていて、見せびらかすために色々な場所に連れて行った。見た目の割に派手な性格ではなく、桜が極度に恋愛慣れしていないところがきっかけですれ違うようになり、引き止めてほしくて別れを切り出したところ了承されてしまい、本心を言えないまま別れて数ヶ月引きずった。別れたからというより、別れる時に桜を傷つけてしまった自分の浅さにひどく落ち込んだ。
【社会人男性】
街で不良に絡まれていたところを桜に助けられる。その際に文字通り恋愛的に一目惚れする。桜の芯の強さの割に危なっかしいところを気にかけていくういに沼にハマってしまい、感謝を伝えるためにボロアパートに通うようになる。とにかく押し続けて付き合うことになった。付き合ってすぐにボロアパートから自分のマンションに住まわせるようになる。
風鈴の生徒の友人に対して束縛はしないが、十亀や棪堂など学外の友人には過剰に嫉妬して束縛する。桜の交友関係を知っていくうちに束縛がひどくなっていき、家に住む桜の衣食住を厳しく管理するようになる。桜への感情が桜をコントロールまたは支配する形で発露してしまい、最終的に桜の大切にしているものを嫉妬から壊そうとしたため大喧嘩になって別れた。幼少期に母親から過度な教育として生活全てをコントロールされる日々を送っていたため、愛情表現に偏りがある。大嫌いだった母と同じことをしていることに気がつき、桜のためにも今後絶対に近づかないことを約束した。
【バイト先の後輩の女の子】
少しメンタルが不安定な自覚がある女の子。1人でいることが嫌いで、色々なひとに恋愛相談をしたり、長電話をするのが好き。いつ何時も口を開けば自分の悩みについて話し始めるので、友人に呆れられることが多く、親友と呼べるような長い付き合いの友達が居ない。しかしバイト先の桜だけは自分の話をいつも真面目に聞いて、真剣に向き合ってくれるので桜のことが好きになる。付き合った人とはとにかくいちゃいちゃするのが好きで桜ともしたいと思っていたが、桜が恋愛慣れしていないことで2人の間に温度差があり、自分は愛されていないのだと不安を抱えることになる。桜の気持ちが自分に向いているのかが不安で桜に当たるようになり、桜が特に悪くないことでも桜を謝らせるようになる。桜が自分を見てくれるなら何でも良くて、過剰になっていく行動に桜がすりへってしまい、はじめて桜から別れを告げた。
【桜遥】
恋愛感情が特別な感情であることは理解しており、それを自分に向けてくれているなら、自分も何かを返さなければいけないと思っている。棪堂から教わった、「付き合うということは別に特別なことじゃない」という言葉を間に受けて、押されたり懇願されたりすると断れないし、告白されたら受け入れるようになった。(楡井や蘇枋からは良くない傾向だと思われている)
【棪堂哉真斗】
自分の中の「好き」と言う感情の境界線が曖昧であることに気づきつつも、自分自身に頓着がないのでそれを放置し続け、相手に対する感情を明確に区別する機会がないまま恋愛経験だけ増えて行った男。
桜に対する感情は恋愛感情ではないと思っていたけれど、自分じゃない誰かと付き合って別れていく桜を見続けて自分の感情を自覚する。