久々の3人での酒盛りが楽しかったのか静流はあれよあれよと酒を飲み、そして寝落ちた。ルーイとランスの座るソファの下、ルーイの足を枕に眠る静流をルーイは何度か蹴飛ばす。蹴飛ばされては言葉にならない文句を垂れ流しながらルーイの足の上に戻ってくる静流を見て、ランスは笑った。
「静流はルーイのことが好きだね」
「寄生してるだけだろ」
「好きじゃないと一緒に居ようなんて思わないよ、静流は」
「僕たちが記憶を取り戻したらスラムデイズは解散する」
「……なんだいきなり」
「こうしていられるのも僕たちがクラスでいるからだ」
「僕もそのことについては……解散については、概ね同意してる。Qとのこともあるしね」
「静流は寂しがりだからさ。君についていくって"自由"を選びそうだと思わないかい?」