ニト保(リバイ視点)アイツと出会ったのは大雨が降っていた6月。
傘もささずにスーツ姿で公園のベンチに座っていたのを保育園から見つけた。
ガキ共が寝ている時だったから先生達に一言伝えてアイツに傘を持っていってやったのが出会い。
『家に帰りたくない…いや、何もかも、忘れたい』
雨とともに消え去りそうなその声にコイツの心が壊れかけてるのが分かった。
直ぐに近くの俺の家に連れていき風呂に入れ、近くのドンキで1番でかいスウェットを購入して帰宅した。
それからアイツ、エルヴィンと過ごし始めたのだが……そうかあれから1年か。
エルヴィンは1年前よりも遥かに元気になり体力も生きる気力も溢れている。
よかった…本当によかった。
あの頃、本気で俺が見てない間に死ぬんじゃねーか?と心配でしか無かった。だから記念日?だからって『……なんかする?』と聞いてきた時は結構驚いた。
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