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    kasou_haseki

    @kasou_haseki09

    ジャンルごっちゃ。腐女子

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    kasou_haseki

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    淫魔パロを目指してコレジャナイな?と気付いたので供養。冒頭しかない。
    降谷と萩原が淫魔。安赤、松萩未満

    淫魔パロになり損ねたやつ 今日も今日とて家を渡り歩く。あそこの娘はもう食べた。あちらの未亡人ももう食べた。どうしよう、もう精気を貰える人が居ない!

     僕は淫魔としてこの世に生まれ落ちた。俗にインキュバス、サキュバスと呼ばれる種族だ。人間は女性体、男性体とで名称を変えているようだが、その実淫魔は自分の意思でどちらにでもなることが出来る。生まれ落ちた時の性別は決まっては居るが、大半は持って生まれて来た性別に囚われることなく相手に合わせて性別を変えてご飯にありついている。淫魔は魔界と呼ばれる人間界とは異なる異世界生まれ幼少期を過ごし、狩りが出来るようになってからは人間界で獲物を探しご飯にありつく。厄介なのは、沢山の精気を食べて上級と認められなければ魔界へと帰れないことだ。ご飯にありつけない者は故郷へ帰ることが許されず、この異世界で霧散するしかない。幸か不幸か人間と違って身体が老いるという事が無く、肉体年齢さえも自由に変えることが出来る。残念なことに顔は生まれ落ちた時の基本から変えることが出来ないが、身体さえ変えられればなんとでもやりようがある。それに淫魔は美しい者が多いので大きな問題は無い。だが、獲物にありつけない者は飢えから変化する力が出ず、生まれ持った性別、顔で狩りをするほかない。僕はそんなギリギリで生きている淫魔の一人だった。
     僕は自分で言うのはなんだが、太陽で眩く光る金髪に、大地甘く煮溶かしたような濃い地肌。垂れた大きな目はブルーグレーに輝いていて、淫魔の中でも顔の作りは良い方だった。それに基本体の体はむちむちとバランス良く筋肉が付いており、ボンキュッボンのセクシーなくつりをしている。角、羽、尻尾はいやらしくつやつやとしていて、淫紋はパープルに僕の下腹部で輝いている。本来ならばご飯に苦労するような個体ではないのだ。本来ならば……。
    「エッ! 今月まだ誰も食べて無いの」
    「うるさいよハギワラ……」
    「分けてあげるのはいいけどさ、このままじゃ消えちゃうよ? そろそろ信念を曲げてでも食べないと……」
     同族の友人であり、同じくタレ目属だが真逆のカラーリングのハギワラにそうハッキリ言われてしまい、僕は空腹で落ち込んだ気持ちが益々落ち込んだ。ハギワラは魔界で仲の良かった仲間の一人で、僕と同じく淫魔であり人間界に来てからは度々助けられていた。僕はそんなハギワラに甘えて数ヶ月に一度ハギワラの部屋を訪ねては精気を分けて貰っている。
     分かっては居るのだ。このままではハギワラの言う通り消滅する未来しかない。信念を曲げる他生きる道は残されていないことを。
    「フリーの人間しか相手にしない。女性限定。年齢操作は成人以上。その上で入れ込んできた相手は二度と抱かない。新手の自殺志願者だよねぇ」
     ハギワラが指折り僕の信念を数え上げ、カラカラと笑った。そう、僕は淫魔にあるまじき倫理観の持ち主だった。淫魔なのに、そこらの人間より貞操観念が固い。だって抱き合うならお互いのことを想い合いたいし、男と寝るなんてどっちも嫌だし、子供は保護されるべき存在だし、僕をギラギラした目で見つめてくる女性は普通に怖くて萎える。僕は、僕はそんなに変な事を言っているだろうか
    「まぁねぇ~人間ならねぇ~。俺ら残念なことに淫魔だからさ……。せめて男を食えるようにならないと。男相手なら勃たなくても寝てれば勝手にお腹いっぱいになるよ? それに精気も潤沢だし」
    「分かってる……! 分かっては居るんだ…… でも男は無理!」
    「ん~~~~~難儀だよね」
     わっ! と泣き出した僕にハギワラはよしよしと頭を撫でる。少しの触れ合いでハギワラから僅かにながらも精気が流れ込んで来る。ハギワラは男同士の性的な接触を嫌悪する僕を慰めながらもさり気なく精気を分け与えてくれるのだ。そんな彼に僕は甘やかされて生き長らえている現状。
    「まぁねぇ? 昔っからあんな目に合ってれば分からなくははいけど……。うーん、俺は平気だったからなぁ」
    「グゥ……!」
     そう、淫魔に生まれた僕達は幼体の頃から様々な悪魔からアプローチを受けた。ハギワラはそれらを上手く吸収して淫魔として立派に成長した。しかし僕はそんな風にはなれなかった。幼体に興奮する女性体にも男性体にも嫌悪感しかわかなかったし、成長してからは屈強な男悪魔に執拗に尻を狙われて以来男がダメになった。むりむり勃たないし掘られるのなんてもっと無理 そして現在に至る。見事な詰みである。
    「ま、ガンバレ♡ 俺この後予定あるからさ」
     ハギワラはウインクひとつキメて僕を部屋からぽいと投げ出してさっさとこの後の予定とやらの準備に取り掛かったようだった。おい、知ってるんだぞ。アイツが魔界からこっちに来るってことをな 痴話喧嘩なんてせずに仲良くしろよ!
    「……帰るか…………」
     友人の幸せオーラを背に僕は満腹とは言い難い腹をさすって自分のねぐらへと帰る道をとぼとぼと歩く。明日からどうしよう……。ここいらの大きな街の女性はあらかた食べた。春になりフリーの女性が急減し、なおかつ夏を前にギラギラした女性も増えてもう後がない。かといって単なる食事に処女を漁るのは気が引ける。正直都会の女性に対して嫌気が差してきたし、小さな町を漁るか……。田舎のウブな子は後が怖いんだよなぁ。後腐れのない未亡人とか居ないかなぁ……。




    *この後田舎のドスケベ未亡人アカイにハマる淫魔フルヤ。お、男なのにこんな勃●初めて! アッアッアッ僕淫魔なのに人間なんかに搾り取られるぅ! はぁはぁハア……えっ? お前その角は……? はァ 悪魔 二人で魔界に帰ってイチャイチャハッピーエンドって展開予定でした。
     
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    kasou_haseki

    DONE吸血鬼降谷×狼男赤井with神父沖矢シリーズ。
    多分これだけで読めると思います、多分。
    安赤成分少ないですなのに長い…すみません……………。
    Combat start!※吸血鬼と狼男について特殊設定有※
    ※沖矢が赤井とは別人時空※




     とある世界のとある国。森の奥にひっそりと佇むお屋敷。そこに愛し合っている吸血鬼と狼男、それにその二人を監視する為に教会から派遣された神父の三人が暮らしていました。

     +++++

     沖矢は届いた手紙を前に、眉間に皺を寄せていた。それは教会本部から届いたものだった。
    「どうしましょうかねぇ……」
     沖矢が吸血鬼の降谷零と狼男の赤井秀一の愛の巣である、村人から幽霊屋敷と呼ばれる屋敷に監視という名目で居座ってから季節が何回か巡った。沖矢としては存外持った方だと思う。教会が強い個体である吸血鬼と狼男をただ監視しておくに留めている訳が無い。降谷と赤井が強い個体であることから、討伐するよりは監視下に置き、事案があれば協力を求める。それは双方の暗黙の了解だ。しかし今回は二人を村から引き離さなければならないようだ。さて、あの二人はどう出るか。沖矢はヤレヤレ、と頭を掻きながら手紙を持ち自室を出た。
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    kasou_haseki

    MOURNING淫魔パロを目指してコレジャナイな?と気付いたので供養。冒頭しかない。
    降谷と萩原が淫魔。安赤、松萩未満
    淫魔パロになり損ねたやつ 今日も今日とて家を渡り歩く。あそこの娘はもう食べた。あちらの未亡人ももう食べた。どうしよう、もう精気を貰える人が居ない!

     僕は淫魔としてこの世に生まれ落ちた。俗にインキュバス、サキュバスと呼ばれる種族だ。人間は女性体、男性体とで名称を変えているようだが、その実淫魔は自分の意思でどちらにでもなることが出来る。生まれ落ちた時の性別は決まっては居るが、大半は持って生まれて来た性別に囚われることなく相手に合わせて性別を変えてご飯にありついている。淫魔は魔界と呼ばれる人間界とは異なる異世界生まれ幼少期を過ごし、狩りが出来るようになってからは人間界で獲物を探しご飯にありつく。厄介なのは、沢山の精気を食べて上級と認められなければ魔界へと帰れないことだ。ご飯にありつけない者は故郷へ帰ることが許されず、この異世界で霧散するしかない。幸か不幸か人間と違って身体が老いるという事が無く、肉体年齢さえも自由に変えることが出来る。残念なことに顔は生まれ落ちた時の基本から変えることが出来ないが、身体さえ変えられればなんとでもやりようがある。それに淫魔は美しい者が多いので大きな問題は無い。だが、獲物にありつけない者は飢えから変化する力が出ず、生まれ持った性別、顔で狩りをするほかない。僕はそんなギリギリで生きている淫魔の一人だった。
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