98「弟が近親相姦もののエロ本隠し持ってた……」98「ニコがぁ、ニコが怖いぃ!」ガタガタ
原「誤解やから!誤解やから!」
98「弟に犯されるぅ!」ブルブル
原「やめろや!ご、誤解なんやって!」
98「そうなん……?」
原「おん」
98「じゃああの本、おどれのじゃないんや?」
原「いや、それはまぁ、ワイのなんやけど……」
98「犯されるぅ! 弟に犯されるぅ!」ガタガタ
原「ち、ちゃうわ!」
98「あんな、おどれも年頃やから、そういう事に興味を持つ事自体は兄ちゃん全然否定せん」ビクビク
原「……おん」
98「そういう本を読んだりして見たくなる事もな、全然悪い事やとは思わんし……」ブルブル
原「……なあ、ニコ兄」
98「な、何や」ビクゥッ
原「な、なんで距離とるん?」
98「怖いもん!犯されるもん!」ガタガタ
原「やめろや!」
98「超マニアックな方法で犯されるんや!」
原「せんわそんなん!」
98「普段兄弟で使ってるベッドに寝かされて
『いつも兄さんとしてるのを思い出すやろ……?』とか言われながら犯されるやん!」
原「抜粋するんやめろ!さっきの本から抜粋するんやめろ!」
98「なんか近親相姦特有のマニアックな言葉責めとかするつもりやろ!」
原「せぇへんわ!やめろ!」
98「『兄さんの腸内(ナカ)にかえるからな!』とか言いながら犯すつもりやろ!」
原「抜粋やめろ!音読やめろや!」
98「弟がマニアックな言葉責め身につけとるぅぅ……!」
98「とにかく、そういうマニアックなプレイしようとしとるんやろ……?」
原「ちゃうから!そういうんとちゃうから!」
98「さ、さらにマニアックな……?」
原「ちゃうわ!ちゅうかさっき二コ兄が言よったみたいなんは近親相姦ものやったら全然マニアックの範疇とちゃうわ!」
98「……え?」
原「……あ」
98「……あ、あれくらいは、基本なんやな?」
原「なんでもあらへん!さっきのなんでもあらへん!」
98「正直な、さっきのでもかなりエグいところ抜粋したつもりやったんやけど……」
原「聞けや!さっきのは間違いやから!」
98「もうあれくらいやと、満足できんのやな……?」
原「やめろ!」
98「ニコがどんどん遠くに行く……」
原「遠くに行っとるのはニコ兄やろ……物理的に距離とっとるやんか……」
98「せ、せやって犯されるやないか……」
原「アホか!」
98「育て方が悪かったんか……?知らず知らずの内に、おどれに寂しい思いさせてとったんか……」
原「やめろ!重い感じにすな!」
98「ちゃんと母乳で育てたのに……」
原「聞きたぁないわ!てかニコ兄男やろ!?母乳出るわけないやん!?」
98「せ、せやけどプレイ的な見地から言えば母乳も興奮ポイントに……?」
原「やめろ!嗜好探るんやめろ!話聞けや!?」
98「や、やって、さっき言うたくらいはもう基本なんやろ?」
原「間違いやった!さっきの無しで!」
98「とするとな、母乳とか精液そっち系に行かざるを得んやないか……?」
原「てか何でちょっと協力的なん!?
さっきまで犯される!とか言っとったよな!?」
98「さ、逆らったらもっとひどい目にあうやん……」
原「そ、そういうことか!いや、せえへえから!」
98「ほ、ほな面と向かって言えや……」
原「何を?」
98「『ワイは自分の兄貴を犯したいと思っとらんし、思ったこともありません』って」
原「何やその宣言!?」
98「言うてくれな信用できん!獣と共に同じ家にはおられんもん!」
原「ケモノとか言うなや!」
98「と、とにかくな、言うてもらえれば、安心できるかもしれんから……」
原「……んー……」
98「や、やっぱ虚偽の申告はできんの?」ビクビク
原「虚偽とちゃうから!」
98「ええんや!兄ちゃんはニコを嘘つきにしたいわけとあらへんのやから!」
原「その感じやめろ!」
98「おどれにな、その場限りの嘘つかせるくらいなら、兄ちゃんおどれの嗜好と向き合うで!」
原「言う!言うから重い感じやめろ!
え、な、なんやっけ……『ワイは』……」
98「『ワイは自分の兄貴を犯したいと思っとらんし』
原「そ、そやな。『ワイは自分の兄貴を』……」
98「……ど、どないした?」ビクビク
原「な、なあ、一応、一応確認な?」
98「な、何や?」
原「こ、この『犯す』の範囲って……?」
98「!?」
原「い、一応な!!」
98「そ、それはつまり、範囲によっては……」
原「一応やって!意外とワイらの間で食い違っとるかもしれへんやん!」
98「範囲によってはありえるってことか?」
原「いやせやからその確認な!」
98「せ、せやな。おどれの基準ちょっとアレやもんなァ」
原「アレとかやめろ」
98「えーと、ほなちょっとずつ確認してこ?
お、おん。ここでの『犯す』の範囲が広ければ広いほど、その……」
原「……おん」
98「おどれがさっきの宣誓できんくなる可能性が上がるわけやな」
原「いやまぁ多分っちゅうか絶対いけるけどな!!」
98「そやよな!」
原「えー、ほな『犯す』の基準決めスタート!」
98「まずは『キス』!」
原「えッ!?」
98「えッ!?」
原「ストップで! 一旦ストップで!」
98「怖い怖い怖い怖い!!」
原「ちゃうって! 普通にするやん! キスってするやん! 兄弟で!」
98「せえへんせえへんせえへん怖い怖い怖い」
原「ワイがするかどうかとちゃうで!? 一般的にやで!? 一般的な基準として、兄弟でキスはセーフやろ!」
98「せんよぉ……」
原「アレやで? キスって唇同士の奴やで? 『下の口とちんこで』とかそういうんとちゃうで?
そのつもりでワイはOKにしたんやで?」
98「当たり前やろ……今言った方OKにしとったらホンマに勘当しとったわ……」
原「ほな、キスが基準やとアウトなん?
よな? いや、言わんくてええけど」
原(心底屈辱的……)
98「うーん……てかもう、聞くわ……
ど、どこラインにしたらな、さっきの宣言できるん?」
原「……あー?」
98「二、ニコが決めてくれてええよ。それ聞いて対処するからな」
(原「……お、ん…」
(五分後)
原「……」
98「……」ドキドキ
原「……なあ」
98「ひっ」ビクゥッ
原「そ、そこまで怯えんくてもええやろ!」
98「す、すまんな? 驚いてしもただけやから。すまんすまん。犯さんとって?」
原「やめろ!」
98「……てか、これ長考した時点で相当ヤバ……」
原「言う!今すぐ言う!え、えーと……」
98「言うてくれてええから!ドンと!な!」
原「え、とな……」
98「もう驚かんで!」
原「えー……多分、何をラインにしてもな、その、無理や……」
98「え」
原「あの、やって、したいし……」
98「うわああああああやっぱりガチやんかあぁぁぁ!!!」
原「わ、悪いとは思っとる! でもしたいんや!!」
98「最初ので合っとったやんかあぁぁ!! 最初のリアクションでむしろ正解やないか!!!」
原「す、すまん! ホンマにすまん! けどさっきの言葉責めとかむっちゃしたい!」
98「それは聞いとらんやろおおお!! 怖い怖い怖いぃぃぃ!!」
原「し、静かにせぇ!! 犯すでッ!?」
98「む、むっちゃ本性出しとるぅぅぅぅ!!!」
98「兄貴の寝室プレイは?」
原「基本」
98「腸内と書いて?」
原「ナカ」
98「精液は?」
原「極上」
98「背徳感は?」
原「正義」
98「こわいいぃいぃぃ! 弟が怖いよぉぉぉ!」
原「う、うっさい! 下着口に詰めるで!?」
98「なんそれ!?」
原「よぉあるんやで!」
98「よぉあるんや!?」
原「色々装着したままトンガリ一家と出かけたりしたい!」
98「何や急に!?」
原「す、すまん、もう我慢せんでええと思たら願望出てもた」
98「怖い!そんなこと内に秘めとったとか怖い!」
原「ニコ坊と話しとる時にリモコンでいじりたい!」
98「やめえ怖い!」
原「こういう時ニコ坊はひたすらニコ兄にひっついてくる!」
98「細かな設定が怖い!」
原「うあああ願望出る!!」
98「落ち着け!もうやめよや!」
原「兄貴とニコ坊に見られとらん家の死角でキスしたい!」
原「トンガリの家に電話してる後ろから胸揉みたい!」
原「家族風呂入りたい!」
98「最後のん普通のこと言うとるはずなのに怖い!」
原「そういうことやから!よ、よろしく頼むで!」
98「何をヨロシクするん?」
原「……ほ、ほなワイ寝るわ!もう寝るわ!」
98「このタイミングで引き上げられるんむっちゃ怖い!ちゅうか、なにをヨロシクすればええん?」
原「おやすみ!」ダッ
98「ええー……絶対明日から何か仕掛けてくるやん……」
98「ほんまに嫌や、ホンマに怖い……」
98「なんであんな本見つけてしもたんやろ……」
98「他の家族にはなんて言おか……いや、言えへんなぁ……こんな稀有な悩み……」
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98台「お、よっしゃスタンピのエロ本見っけた! 勝手に読んでやーろおっと!!」
98台「……ん?」
おしまい