探偵の人生整理小さいときはいつもいつも兄の後ろをついて回ったの。
俺のことを守ってくれる兄が格好良くて好きだったから。
ずっと兄の後ろからいろんな人を見ていたの。
後ろからなら、自分が注目されることはなかったから。
ずっと人前に出るのが怖かったの。
好奇の目で見られるのが嫌だったから。
小学校低学年の時に知らないおじさんに手を引っ張られておじさんの家に場所に連れて行かれた。
そこにいるだけでいいからねって言われていろんなお菓子を渡された。
兄もいなくてとても怖かったのを覚えてる。
怖かった、でも、おじさんは優しくしてくれて、俺のこと撫でてくれて、美味しいお菓子もくれて。
たったの2日だけだったけど、俺にとっては優しい人で、一緒にいて本当に楽しかった。
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