此岸に足掻く者達 年代物の車に備え付けられたラジオはノイズ混じりで、足を伸ばし寝ていた男はちらりと視線を向けた。
モデルのような長い手足を投げ出すようにしてシートを倒してぼんやりとする男は、耳に付けたピアスを指で弾いた。
ぴんと石が軽く涼やかな音を立てて、わずかに光ったと同時に耳にここではないどこかからの音が聞こえてくる。
どこからともなく鴉の鳴き声がして、彼はオープンカーの幌をあげて上に目を向けた。
「おやフロイド。どうしたんです?」
カラスはふわりとフロントのフレームに止まって、やけに良い声で男に話しかけた。
「アズールがここで待ってろってぇ。ひどくね?」
「それはそれは。ですがまあ、僕もこうして待機ですしね」
「つまんねーの」
「昼寝はやめた方が良いと思いますよ。気付いているでしょう? フロイドの方がこういう物には敏感なはずだ」
「……むう」
ぱさ、とカラスは身を震わせてから顔をあげ、トントンと物を伝ってフロイドと呼んでいた男の肩に止まって、男のピアスに顔を近づけた。
「ジェイドさ、いつまでその格好してるの」
「僕は一応待機していないとなので」
かあ、と後付けのように鳴いて、カラスは男の肩に落ち着いて、フロイドはしょうがねーなぁと横になったままピアスから流れてくる音に耳を傾け始めた。
「いや、本当に意味が分からないんだ」
靴音が響く古いコンクリートの建物の中を、二人の男が歩いていた。一人はアパートの管理人。もう一人は灰色のコートをひらひらとはためかせて管理人の後ろを歩いていた。スラムのアパートには不釣り合いの、埃が付いたら目立ちそうな黒いスーツにステッキを持った様は古めかしい紳士の出で立ちを彷彿とさせた。
「お話では、悪魔祓いをご所望とのことでしたが」
「ああ、多分、悪魔の仕業だと思うんだ。何しろ、アパートの住人達が暴れて、すぐに呆けたみたいに座り込んでみたり。ガラスが突然何枚も割れるし! 血みたいに赤い水が出るって騒ぎになって給水塔を調べても問題は無いし」
「なるほど」
ちらりと段ボールと板で押さえただけの窓に目をやってから眼鏡を押さえ、彼はため息をついた。埃とカビの匂いに眉をひそめたが、それ以外にも、騒ぎに何かを感じ取ったのかわらわらとアパートのそれぞれの部屋のドアが開いて隙間から好奇の目が瞬いていた。
「……いつくらいからこのような事態が?」
「聞いている限りでは……この一週間程前だったか……。しかしなんでうちでこんな……」
「はあ……。まあそれは分からないままかもしれないですね」
落書きのようにスプレー缶で描かれた魔法陣が出迎える階段を見つめて男は帽子を押さえ
「ここの落書きはすぐ消した方が良いですよ」
「ん? え?何かあります……?」
「……認識障害……か。手間を取らせる」
ぼそ、と呟いた男は狭い階段を見上げて管理人に続いて登り始めた。目的の部屋は四階まで駆け上がった先で、男はこつ、とステッキを軽く突いて息を整えた。
「はあ、なるほど」
彼は廊下の向こうから聞こえてくる、人間のものとは思えない叫びに眉をひそめた。
「あ、あれです。あの声」
「確かに、中々見事な重低音ですねぇ」
あなたはここに、と念押しして、男は廊下を歩き出した。廊下のペンキは剥がれ、ドアの立て付けが悪いのか時折風が廊下に吹きすさぶとカタカタ鳴りそうである。
かあ、とカラスの鳴き声がして男は立ち止まる。
「なんです」
「お一人で良いんですかアズール。僕か、フロイドを使えばあっという間ですよ」
「相変わらず回る舌だな」
開け放たれた廊下の窓に止まったカラスは、羽を広げてパタパタと腕を振るような仕草をした。濡れたような艶のあるカラスである。鳴く声とは別に低い声が廊下に立つ男に呼びかける。
「せっかく忠告してますのに。フロイドが少し妙だと言っていたので」
「……フロイドが?」
質量を伴った叫びが廊下の端から突然叩きつけるように男に襲いかかり、うわっと数歩後ろに下がる。
「アズール!」
「平気ですよ。ちょっとびっくりしたけど」
はあ、と埃を叩いてアズールは前を向いた。
「音波、というには少しばかり嫌なやつですね」
「ええ、まあ。悪魔ですし」
「だがそれにしても……」
「はい、妙です。貴方に干渉しようという意図。それに雑魚とは言え少しその干渉力が強いようです」
かあ、とまたカラスが鳴いて、アズールは少し考えた。
「……おや、僕を使いますか」
「しませんよ。お前を使うと必然的にフロイドも呼ばないとだろう」
「ええ、彼はのけ者が嫌いですから」
とんとん、とカラスは窓枠の上で器用に横移動しながら答える。どこかはしゃいでるようでアズールは顔をしかめ、
「支払いが面倒になる」
「おやおや」
クックックッとカラスにしては器用な含み笑いをして、パタパタと羽ばたいてカラスはアズールの肩に移動した。
「……おい、何の真似だ」
「お気になさらず。見物なので」
「嫌な客だ」
こつ、とアズールは廊下を進み始める。どん、と廊下のどこかで何かを叩くような激しい音がなる。ガタガタと窓が揺れ、突風がアズールの服をはためかせた。狂ったような悲鳴が廊下に響き渡る中、アズールはそれでも歩き続け、開け放たれた一つの部屋の前に立った。
「酷いものですね」
部屋の中はボロボロで、壁には一面悪魔の文字がペンで書き込まれていた。取り憑かれた人間が暴れ、それを押さえ込んだのだろう。部屋の奥にあるベッドには一人若い娘が両手足を縛られていた。
「管理人が悲鳴を上げそうですね」
「全く。賃貸業は金にならないとも聞きますが、こういうのを見るとねぇ」
かつ、とアズールは杖を打ち鳴らし、祝福の言葉を唱え始める。
音波のような声が少女の口から発せられ、アズールは後ろに引き倒された。
「くっそが!」
「おや、汚い言葉は禁止ですよ」
「黙りなさいジェイド」
くくく、とカラスが鳴いて、少女の寝ているベッドの側に移動した。
「主よ、どうかこのものをお救いください」
スーツのポケットから十字架をだし、アズールはそれを前に突き出して再度唱え始める。叫び声の中に苦悶が混ざり始め暴れ始めた。
「く、まずいな……。取り憑かれた側の身体が持たない……」
「ちぎれなければ良いのでは? 死なないのでしょう?」
「そういう話じゃ無いんですよ」
アズールは少女に近づいて、十字架を身体に置いて祈りの言葉を再度唱え始める。肉と言うには妙な匂いが漂い、少女の身体が上下に動いて腹を裂こうとしているのか少女の皮膚がボコボコとうねり、激しく動いた。
「……アズール、こちらに出そうですよ」
「そんな馬鹿」
衝撃がアズールを襲い、廊下に吹き飛ばされてアズールは咳き込んだ。
「ぐ、ジェイド……! 茶々を入れるな!」
すうっとカラスがアズールの頭の側に移動して、床の上に倒れたアズールを見下ろし答える。
「事実を言っただけです。それに動揺してしまったのはあなたですよ」
「……この、悪魔が!」
「ええ、はい。その通りですが。今はあちらの悪魔の相手をする方が良いのでは」
「うっ、わ……」
ジェイドの声に慌てて起き上がったアズールは、足を何かに取られて部屋の中に引きずり込まれた。
「現界が早いだろ! もう半分出て来てるじゃ無いか!」
「これは流石に想定外ですねぇ」
少女の腹、皮膚の向こうから、それはアズールの身体を掴んでずるずると自分の方に引き寄せていた。
「力が強い……」
「今であれば人間を仕留めた方が安全で確実ですよ。それならすぐ出来ます」
「お前は! もっとマシなアドバイスをしないなら口を閉じていなさい」
アズールはそう言って、ポケットから別の物を探して引っ張り出した。
「神の、御名に、おいて」
放たれた銃弾はアズールの足を掴んでいた悪魔の手を撃ち抜き、悪魔が悲鳴を上げてアズールから手を離した。
「特製の弾丸ですよ。人間には効かないゴム弾ですが……お前達には効くでしょう」
悲鳴を上げて悶える悪魔を、アズールは立ち上がって聖書を手にして祈りを再度唱える。
太い悲鳴が少女の口から聞こえてきていたが、その声も徐々に収まり、やがて元の声らしい幼い声に変化して、止まった。
軋む音や妙な電気の瞬きも収まり、アズールはふうっと一息ついた。カラスは、ベッドの足下に立ったまま、じっと様子を眺めていた。
「……脈は安定してきたな……。もう少し様子を見て」
廊下を含めた窓ガラスが一斉に割れ、廊下の向こうの管理人がひいひい悲鳴を上げていた。
「く、こっちは抜けたはずだぞ?」
「ああ、どうやら出て来たみたいですよ」
黒い影がアズールに襲いかかり、咄嗟にアズールは銃を構えて撃ち抜いた。身体の形がえぐれ、人の形をした悪魔は穴が空いたまま動きを止めた。
「妙な武器を使う祓い師が居たものだな?」
ノイズのような妙な音で悪魔は首をかしげた。
「あいにく聖職者では無いんで」
「おや、一応神学校に行っていたのでは?」
カラスは楽しそうに笑ってから、ふっとアズールの少し後ろで姿を変え、フロイドとそっくりな見た目の青年の姿で彼の側に立った。
「さて、こちらに出て来てしまったらもうしょうが無いですね。どうします? アズール」
「……お前は人間に危害が加わらないかだけ見てなさい」
「つれないですねぇ」
黒い羽根を背中から生やし、面白がるようにはためかせてジェイドは首をかしげた。
「とっととあちらに戻りなさい」
アズールは杖を悪魔に振りかぶり、叩きつけた。人のステッキの一振りなど大したことはないと高をくくっていた悪魔は腕でそれを受け、粉々に砕けた瞬間顔色を変えた。
「なに?」
「ふん、祓い師が持っている武器がただのステッキの訳ないでしょう? 低級はこれだから困りますね」
頭に向かって振りかぶられ、悪魔は避けてアズールを吹き飛ばす。
「アズール、いい加減素直に僕を使ったらどうです」
「まーたジェイドはそうやって唆そうとする」
奥の部屋の窓から、ふわりとフロイドが覗き込んで、ため息をつく。
「フロイド! 待機してろと言ったは」
吹き飛ばされた身体が悪魔の攻撃で跳ね、アズールはうっと呻いて床に倒れ込む。
「だってアズール時間かかってたからさぁ、ジェイド様子見に行ったっきり戻ってこないし。俺一人でずーっと下で待ってるのつまんねー」
ばさ、と白い翼をスーツの上から覗かせ、フロイドはにや、とアズールを見つめた。
「天使はいつもそうやって眺めるだけの筈では」
咳き込みながら起き上がるアズールを、フロイドはそうだよ、と答え
「でもオレ、そういうやつじゃ無いからー、アズールがお願いしてくれたら考えるよ」
「……ええ、勿論僕もそうですよ。アズールのお願いは、必ず、誠意を持って叶えますとも」
同じような見た目の双子は、ニコニコと床に倒れて天井を見上げるアズールを見下ろし、彼の言葉を待った。
――想定外だった! もっと装備があればこいつらを使う必要なんて無い。分かっているというのに!
ぐうっと睨み付け、立ち上がって埃を払ってアズールは前を見つめる。
正直このくらいで一々対価を支払いたくない。アズールは思わず奥歯を噛みしめて、擬態を修復始めた悪魔を睨んだ。にやにやとこちらを見ている様は、後方にいる双子の片割れと似ていて、実に苛ついた。
カン、とアズールは杖を打ち鳴らして持ち手を握り込む。
「どいつも、こいつも……!」
馬鹿にするのも大概にしろ、とアズールは拾い上げた十字架を手に取り祈りの言葉を唱えた。朗々と廊下に響くそれに目の前の悪魔が頭を押さえて悲鳴を上げる。
近づいていきながらアズールは杖を振り上げ、悪魔に打ち下ろす。
「……悔い、改めよ! この! ハ・レ・ル・ヤ!」
ゴツゴツと鈍い音をさせて、祝福の言葉を罵声の如く浴びせながら殴りつける様子を後ろから眺めて、双子はニヤニヤと笑った。
「どう見ても人殺し現場みたいだよねぇ」
「ふふ、面白いですねぇ。ですが」
ジェイドは辺りに漂う気配に目を細め、フロイドの方に身体を向けた。
「妙な気配、近づいてますね」
「やっぱそういう事だよねこれ」
ごき、とかなり痛そうな音がして、二人はアズールの方にふわりと近づいた。
「あ、追い返した?」
「ええ、なん、とか……」
肩で息をしながら、砂になっていくそれを眺めて、アズールは汗を拭った。
「ああ、もう。今度からもう少し装備の手数を増やさないと……。無駄に汗と埃でベタベタになりましたよ」
うっすらと白くなったスーツを見下ろして、アズールは不満そうに呻いた。
「アズール、気をつけ」
ジェイドの声に被さるように、アズールはがくんと何かに足を引っ張られた感覚を味わい、咄嗟に頭をかばうように丸めた。
背中に激しい衝撃が来て、視界が真っ赤に染まった。
「が……っ、う……」
咳き込み倒れた彼の側に、ジェイドとフロイドが駆け寄り身体を支える。
「な……なにが……」
「新手のようですね」
「新手……? 何……で?」
壊れた眼鏡を外し、アズールは血で汚れた顔を拭って前を見つめた。見えなかった有象無象の何かが壁や天井から染み出てきてアズールの周りに纏わり付き、アズールは思わず呻いた。
「眼鏡取っちゃうとまずいでしょ。アズール」
フロイドがアズールの背中を撫で、身体に這い上ってくるそれらを手で摘まんで潰す。
「はっ……、はあ……寄るな! くそ……何だこの……いつもよりも多いぞ!?」
アズールの身体に纏わり付こうとする低級の悪魔や精霊と言って良いのか、ふわふわとした物をジェイドが軽く手で払う。
「あれに引きずられてるんでしょうね。アズールがさっき追い返した奴を媒介にして、より強いのがこちらに出て来たんでしょう」
「下の魔法陣先に壊さないとかもね」
「どこのバカだあんな物書いたのは……」
げほ、と血を吐き、アズールは目眩でふらつきながら目の前に立つまがまがしい形の生き物を見上げた。醜悪な姿は恐らくわざとなのだろう。悲鳴を上げていた管理人の声ももはや聞こえてこない。多分失神でもしてしまったのだろう。
――その方がありがたいが、手持ちの武器も何もかもが足りない……!
一度撤退するか何かしないととてもではないがアズールの今の手持ちでは相手に出来るようなものでは無かった。
「アズール」
「まだ頑張るの?」
顔の傷が治ってきて、痛みが治まってくるとアズールは冷静になってきて、ふうっと息をつく。
「……次もこうなると思うなよ」
呟いたアズールにフロイドが頬を撫でて頷く。
「まあ、今回は流石にタイミング悪かったよねぇ。聞いていた奴と大分違ったし」
「嘆くことはありませんよ。道具は使ってこそ」
アズールの額の血を舌先で掬い、ジェイドは機嫌良く囁く。
「では、今日一番働いた者が最初と言う事で」
「聞いてないんだけどジェイド」
だから悪魔って言われるんじゃ無い?
フロイドはさっさと前を行くジェイドに言いながら前に出た。
「おい、あまり暴れるなよ。建物の強度はそこまで無いんだから」
壊したら逃げないとだろ、と言うアズールに、二人は思わず顔を見合わせた。この男は割と平然とそういう事を言う。
「りょうかーい。今日はオレも久しぶりに暴れられるから気分良いし」
「ですね。ようやっと僕達を使ってくれるみたいですし。はあ、悲しい。こんなに忠実に頑張っているのに」
ジェイドはそう言いながら一気に間合いを詰めて標的に斬りかかった。何も持っていなかったはずの手には細身の片手剣が握られていた。
後ろに羽根を羽ばたかせて逃げた悪魔に天井から鎌を振り下ろし、フロイドがはい残念、と腹を裂いて床に転がした。ばたつかせて修復させようとする身体を足で押さえ込み、ニコニコと笑顔のままコウモリのような羽根を掴んで手で引きちぎる。
「あは、本当にコウモリみたいにキイキイ鳴いてんだけど。超ウケる!」
けたけたと笑うフロイドと、微笑ましい、とフロイドを眺めるジェイドの様子を、アズールは持っている得物が逆なんだよな……とどこか遠い目で眺めていた。羽根が白ければ天使というのは嘘なのかもしれない。
「いい加減、遊んでないでさっさと送り返しなさい」
「はぁい」
「そうですね。さっさと帰って対価のお支払いをして頂きたいですし」
ぶち、とジェイドがキイキイと藻掻いていた悪魔の頭を踏み潰すと、悪魔のからだが砂になり、フロイドの持った羽根の一部が残るだけになった。
「まあ、あまり壊れなかったか」
割れた廊下の窓や部屋の中の様子を見ないようにしてアズールは呟き、うんうんと魘されている管理人をたたき起こした。
「依頼は終わりました。無事悪魔は祓われましたよ」
「あ、あー……! そ、そうですか! し、しかし何か……」
辺りに漂う硫黄のような匂いと、砂の山に管理人は眉をひそめてアズールと、ニコニコと立っているジェイドとフロイドを交互に見つめた。
「あの、これは……」
「悪魔の置き土産ですね。ただの塵、砂、そういった物です。ええ、そのままちりとりで集めて捨ててしまえば問題ありませんとも!」
アズールはそう言って、きびすを返して階段を逃げるように駆け下りた。
「え、ちりとり? え?」
「はい、こういった物は何分外界に出るのに媒介が必要なので。これ自体はもう何も出来ないただのゴミです。お気になさらず」
「じゃあーね」
バタバタとジェイドとフロイドもアズールの後を追いかけて、階段を駆け下りていった。
++++++++++++++++++++++
コンスタンティン風イドアズ。
設定はあまり組み込んでないけどノリはあの辺のノリ。取り敢えず十字模様付けて殴る。(聖人は拳)
あと何か深く考えているわけでもなくノリで書いてる
アズール
悪魔祓いメインだが色々儲け話に飛びつく守銭奴。どこかの誰かがスクルージと罵るほどにはがめつい。
普段は廃教会(本来神父が派遣されるのに登録が抹消されている)に住んでいて、似非神父として悪魔祓いの仕事を請け負っている。現世至上主義。色々あって拗くれひねくれて天界にも冥界にも絶対行かないと公言している。天使と悪魔はアズールをどっちが連れて行くかで競争している節がある(双子談)
双子に心臓をあげて触媒代わりに使い、自分も不死性を担保している。対価に身体を好きにさせるというのをOKした事を若干後悔中。
ジェイド
元は人間。フロイドと双子の兄弟だったが色々あって悪魔を取り込み精神を乗っ取り(?)この世に留まっている謎の生き物。
長生きらしいがいくつかは本人曰く「些末なことはどうでも良いじゃないですか」
そういう経緯なので見た目年齢は可変。よくなっているのは程々可愛がられつつ仕事も出来る17歳くらい。ショタになって甘えたり揶揄うのも好き。悪魔なのでどんなことも出来るけどアズールが本当に嫌な事はしない。本人曰く愛だから。らしい。
フロイド
ジェイドと兄弟だったので元は人間。色々あってジェイドと同じ感じで天使を食ってジェイドと一緒にふわふわと何となく現世に留まっていた。ジェイドと同様見た目年齢は可変。アズールが可愛い物に目がないのを知っているので割と頻繁にショタでうろつく。自分は可愛いと思っている(可愛い)。でも二人の前以外には完全にヤクザかチンピラのような態度をとってる。天使とは。