天使吸い(アダルシ)「何で地獄はこんなに最悪なんだクソ!!」
「地獄だからだろマヌケ」
「クソが!こんなのやってられるか…おいヴァジーはどこだ」
「ヴァジー?…チャーリーの恋人の事か?何するつもりだ貴様」
「天使吸いをする」
「は?」
「天使吸いをする」
「は??」
「地獄に堕ちると耳まで遠くなるのか?」
「聞き慣れない単語なだけだ辞書で殴るぞ」
「逆ギレ野郎に優しい私自ら説明してやろう。
まずクソッタレ地獄で荒んだ心を癒す為に必要なのは清らかな空気感だ」
「天国に清らかさ求めることあるか?お前が?」
「説明の途中だ堕天使野郎。黙って聞け!」
「そもそも天使吸いって天使の何を吸うんだ」
「はぁ?羽根に決まってんだろ。顔を羽根に埋めるのがおすすめだな」
「…それを娘の恋人にやろうと?」
「…何か文句があんのか?」
「文句あるに決まってるだろぶちのめすぞ小僧!!」
「やっと正しいスラングを覚えたかよジジイ!
何ならお前が代わりに天使吸いさせてくれてもいいんだぜ!」
「羽根なら何でもいいのか?最悪だな!」
「人をヤリチンみたいに言ってんじゃねえぞビッチが!」
「同じようなもんだろ自称ちんこマスター、死ね!」
「お前が死ね!」
「…ハァ。本当に、ほんとうにやりたくは無いがチャーリーの為だ。
…ほら、良いぞ」
「は?何で急に羽根出してるんだお前。セックスアピールは遠慮しろ」
「チンコごと体を真っ二つにされたくなければ2度とそれを言うなよ!
…クソ、天使吸いをするんだろ。羽根を貸してやる」
「お前の羽根ぇ?えーなんか血生臭そう」
「よし、チャーリーにはアダムは死んだと電話しておこう」
「仕方ねえな…どれどれ地獄の王の羽の具合はどんなもんかな〜」
「!っ、勝手に…ッ!」
「さっき良いって言ってただろ」
「触る許可は、出してっ…ない!」
「もう触ってるし良いだろもう。…うーん3枚羽根だと量が多いな…
お、抱えると良い感じに腕に収まる」
「っ…!」
「そもそも触らずにどう吸えって言うんだよ?
あー…根元の方が羽毛が柔らかい…」
「…っ……!…!……」
「おぉー……意外と…うん、これはなかなか…」
「………、………………」
「ふぅ、羽毛の質は高級ベッド並に良いが天国臭が少なめ、
地獄の王の割に天使臭はそこそこ残ってる、
腕の中にピッタリ収まるサイズ感を評価して星3.2」
「食べログの平均値みたいな点数をつけるなクソ野郎。
2度と私の羽根に触るな触ったら殺す」
「なんだ、羽根で感じたのか?そそる表情になってるぜルシファー!
やっぱりさっき羽根を広げてたのはセックスアピールって事だな!
ギャハハハハハ」
「…あ、もしもしチャーリー?アダムは2度とホテルに戻らないそうだ」