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    tsushino_es

    @tsushino_es

    WBやまさく⛰🌸(えんさく)をアップしています。

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    やまさく/えんさく⛰🌸
    WB 棪堂哉真斗×桜遥

    棪堂が桜を2週間かけて堕とす話11日目です。

    ❤caution!!
    ・デロデロ激甘の棪堂哉真斗しかいません
    ・流され絆されちゃう桜しかいません
    ・棪堂は桜のことを「遥」呼びしています
    ・色々捏造しています
    ・なんでも許せる方向けです

    桜遥が棪堂哉真斗に堕ちるまで - Day11 - ~ 2 weeks love progress ~■ 11日目 残声下記のストーリーを埋めていく予定です。
    ※更新頻度とは連動していません
    ■ 1日目 来訪 ※公開済み
    ■ 2日目 烹炊 ※公開済み
    ■ 3日目 接吻 ※公開済み
    ■ 4日目 呼名 ※公開済み
    ■ 5日目 寝顔 ※公開済み
    ■ 6日目 逢瀬 ※公開済み
    ■ 7日目 未足 ※公開済み
    ■ 8-10日目 空白 ※公開済み
    ■ 11日目 残声 ※この話
    □12日目 寂寥
    □13日目 悋気
    □14日目 後朝

    ■ 11日目 残声
     朝起きて一番にスマホをチェックすると、2日程動きの無かった棪堂とのトークが、一覧の上の方へと上がって来ていて未読のバッジが付いていた。
     躊躇わずにタップしてトーク画面を開くと『ここから未読メッセージ』と区切られたラインの下に、一行だけのメッセージが届いていた。
    『今夜、電話していい?』
     棪堂の低い声が聞こえるような一言に、桜は思わずドキリとする。
     3日会っていないだけなのに、少しだけ寂しいと思うのは棪堂に絆され過ぎだろうか。
    『いいぞ』
     たった3文字だけ打って返信すると、すぐに『嬉しい』という、棪堂のイメージとは全く異なる可愛いキャラクターのスタンプが送られて来た。
     思わず苦笑が漏れる。
     電話をしたいということは、今日も訪れることは無いのだろう。
     朝食もまだだというのに夕飯を何にしようか考えながら、桜は学校へ行く準備をし始めた。



     電話を掛けてくるといっても時間の指定までは無かったため、桜は普段通りに過ごすことにした。
     学校帰りに夕飯を食べて、帰宅してシャワーを浴び、布団を敷いて寝る支度まで整え終わったところで、聞き慣れない着信音が鳴る。
     どんな相手とも基本的にはメッセージの遣り取りしかしていないため、電話の着信音を聞くことはなかったのだ。
     画面の『棪堂』と表示された下にある、通話開始のスライダーをスワイプして耳に当てると、『もしもし』と低い声が聞こえて来た。
    「……もしもし」
     電話なんてほとんどしたことが無い桜は、棪堂にならって同じような言葉を返した。
    「寝る準備出来てる?」
     時間を見て、桜の生活パターンを想像したのか、把握されている状況をくすぐったく思う。
    「もう、布団も敷き終わった」
    「じゃあ、布団に入って、寝ながら話そう」
     それでは寝落ちしてしまわないかとも思ったが、どうやら棪堂的には、それが目的らしい。
    「寝る直前まで遥の声を聴いてたい」
     そんな甘い言葉を紡がれて、ぶわりと顔の温度が上がる。
     姿は見えないのに、至極近くに居るような感覚が、不思議と桜の気持ちを昂揚させる。
     ここ2日程全く連絡が無くて、少し寂しく思っていたのだ。
     取り留めのない会話をしていると、少しずつ眠気が侵食し始めた。
    「明日の夜、会いに行くな」
     棪堂の声も普段よりも少し緩くなっていて、あちらはあちらで、現から離れつつあるのだろう。
    「うん、待ってる……」
     無意識にそんな言葉が溢れて、そこで桜の意識は途絶えた。
     普段の何倍も優しい微睡みからの就寝は、酷く心地の良いものだった。


                    ◆11日目 終了◆
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    Replies from the creator

    tsushino_es

    DOODLE付き合ってる棪堂と桜の桜君が、付き合って暫く経ってから夜中になると初期桜になって、棪堂と交流する話です。
    書きたいところだけ書いてます。

    ❤caution!!
    ・デロデロ激甘の棪堂哉真斗しかいません
    ・流され絆されちゃう桜遥しかいません
    ・キャラブック設定資料の初期桜が出てきます
    ・色々捏造しています
    ・なんでも許せる方向けです
    桜と初期桜が入れ替わったりする話。2.



    「桜遥さん! 好きです! 付き合ってください!」



     桜遥が住んでいるアパートの階段下で、棪堂哉真斗は本人が降りてくるのを数時間前から待っていた。
     そして、降りて来た桜が目の前に来ると、膝を付いて一輪の薔薇の花を差し出し、プロポーズのように告白をしたのだ。

    「はっ!? なっ! ばっ……!!!」

     突然のことに驚いた桜が、後へぴょんと飛び退る。
     その顔は真っ赤になっていて、全く歯牙にも掛けられていないわけじゃないことに、棪堂は少しホッとした。




     桜に告白したのは、もう両手でも数え切れない回数になっていた。

     最初の告白は初めて茶しばきに行った際に、軽いノリで「オレと付き合わねぇ?」と訊いてみた。
     すると桜は、少し頬を赤らめながらも「お前は誰にでもそんなことを言ってそうだ」と流されてしまった。
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    tsushino_es

    DOODLE付き合ってる棪堂と桜の桜君が、付き合って暫く経ってから夜中になると初期桜になって、棪堂と交流する話です。
    つづきます。
    書きたいところだけ書いてます。


    ❤caution!!
    ・デロデロ激甘の棪堂哉真斗しかいません
    ・流され絆されちゃう桜遥しかいません
    ・キャラブックの初期桜が出てきます
    ・色々捏造しています
    ・なんでも許せる方向けです
    桜と初期桜が入れ替わったりする話。1.







     その夜の月が酷く美しかったことを、棪堂哉真斗はいつだって昨日のように思い出すだろう。











     腕の中の温もりがモゾモゾと動いて消えた感覚で、棪堂哉真斗は目を覚ました。
     見慣れた自室の天井付近の壁に視線を投げれば、秒針を刻まないスイープ式の時計が深夜二時を指している。
     日付が変わるくらいまで散々喘がせて、ぐったりと疲れ切って眠ったはずの腕の中の恋人が、思ったよりも早く動き始めたことを少し意外に思いながら、棪堂は上半身を少し起こして恋人 ── 桜遥の姿を探した。
     桜の体力があることは知っている。初めてセックスした訳でもなければ、初めて自室に連れて来たわけでもない。
     そのため、水を飲みたいとか、トイレに行きたいとか、そういった生理現象で動き回るのに棪堂への確認は必要ない。
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