THE SKY IS「──そうか」
かみしめるように呟いた傍らの親友に、彼は頷いた。
そうして、明け方の空を見上げた──。
sunshine is.
賑やかな声が耳に心地よく語りかける。いつもと変わらないその光景に、それでも彼はふと足を止めた。
自分の名を耳にしたような気がしたのだ。
僅かばかり視線を動かしてみる。それだけで声の主達は簡単に分かった。芝生に座る少女達。ナナミにニナ、ミリー、メグ、テンガアール。中庭が風変わりな貴族達の語らいの場であるとすれば、この芝生は彼女達のものだった。
同盟軍の中でも年若き彼女達は、時には一心に何かを語り合い、そしてまた時には笑い転げている。その様子に人々は──もちろん、彼自身も含めて──心に暖かいものを得るのだ。
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