現パロ風 新1高校生パロ現パロ風 エトリア高校
カ「俺はカンゼ。高校一年生!高校生活も始まって間もないのに部活勧誘が凄まじい。バイトしたいから練習多そうなとこゼッテエ入りたくねえ。文化系で暇そうなとこないかなあ。美術部、合唱部……ん?研究部?」
カ「こんにちはー、研究部ってここであってますか?」
千鳥「おや?まさか入部希望者か?」
カ「あ、はい。なんか気になって?」
ホカケ「ふーん。勧誘も何もしてないのに、お前みたいなのが?」
カ「な、何してるのか見学に来ました!」
カ(二人とも背え高っけえ……。先に声をかけてくれた人はいかにも知的な雰囲気の人だな、頭良さそう。もう一人の人は警戒心丸出しにしてるけど、めちゃイケメンかよ)
千鳥「ホカケ、せっかく来てくれたんだから威嚇するな。すまないな、ええと」
カ「あ、名乗り遅れました、カンゼです。すみません」
千「俺は三年の千鳥だ。そっちは二年のホカケ」
千「うちの部では、気になったことを調べているんだ。昔は科学的な調査をしていたらしいが、俺の代では主にこの学校周辺の歴史的由緒ある建物、それにまつわる話なんかを調べている。と言ってもすでにまとめられた文献を読んだり、実際にその場所を訪れる程度のことしかしていないがな」
カ「しっぶ」
千「確かにそうなんだが、活動実績がないから踏み込んだ調査への参加が難しいんだ。だが地味ながらもデータをまとめていくのは楽しいぞ!」
ホ「歴史調べ自体が渋い趣味だって言われてんだろ。発掘でも十分地味」
千「そうか?とまあ、小学生の自由研究だな、やってることは。のんびりした部だ」
カ「お、おー、確かに、地域のこと調べるのって小学生以来かも?あ、アハハ」
千「あとこの部は幽霊部員が多い。9割超えているんだったか?逆に言えば、とりあえず部に所属しておきたい生徒の避難先のような所でもあるんだが」
カ「ハハ……」
千「君は見所がある!まだ部活それぞれの内情も出回ってない時期なのにこの部に目をつけるとは、幽霊部員候補だとしてもいい目をしている!」
カ「ハァ?」
千「本当は活動に意欲的な人員も欲しいんだ、こいつみたいな」
ホ「まあ店で勉強するよりは居やすいってだけだし」
千「君の、えーとカンゼ君だったか?その勘の良さでぜひ協力…うむ無理強いはよくないな。入部希望者は部の存続のためにも歓迎だ。届けを出してくれたら先生に提出しておくぞ」
カ「ありがとう、ございます」
……
カ「なんかいい人そうだったな、幽霊部員歓迎とか。入部届も出しちゃったし。活動内容はよく分からんが、あの場所にいるのはなんか楽しそうかも?明日の放課後、顔出してみようかなあ。バイトもまだ決めてねえしな」
②
カ「こ、こんにちはー。昨日入部届を出したカンゼでーす」
ホ「こんにちは」
カ「こんにちは!ホカケ先輩、ですよね」
ホ「先輩はつけないでほしい」
カ「あ、すみません。あの、今日はなんかするんですか?」
ホ「さあね。また本読んだりするんじゃない?」
カ(とっつきづらい人だ。普段ならこれ以上会話続けないけど、こっちは新入生だしなあ。あれ?この人勉強してる。復習とか?なんか昨日も勉強するなら、とか言ってたっけ)
ホ「人のこと見てて楽しい?」
カ「す、すません」
カ(スマホいじんのも雰囲気悪いし、俺も英単語とかやっとくかあ)
カ「この席借りますね」
ホ「……」
……
千「お疲れ様ー。あれ?昨日の子じゃないか。2人して勉強して、真面目だなあ」
ホ「俺は変に時間が空いてたからここ使ってただけ。あと1時間で出るから」
カ「お疲れ様です。千鳥先輩、さん?の方がいいですか?」
千「なんでもいいぞ。それにしてもまた来てくれるとは」
カ「ま、まあまだバイトも決めてないですし、ちょっと暇で」
千「そうか。せっかく来てくれたから、去年の部誌でもと思ったが、ちょっと内容が拙くて恥ずかしいかな。そこの本棚に入っているやつでも自由に読んでいってくれ」
カ「うわー、親しんだことがないジャンルの本ばっかりです。千鳥先輩は何をするんですか」
千「論文を読む」
カ「お、おお、鞄からノーパソ」
千「……」カチ、カチ
ホ「……」サラサラ
カ(とりあえず読みやすそうなタイトルの本読んでいるが、まあ楽しいけど、うーん、このまま読んでてもいいけど……)
ホ「……ハァ。千鳥、あのさ、いくらこいつが来ない想定で何も準備してなかったからとしても、新入生放置していつも通りってあり得ないだろ。だから俺ら以外幽霊部員なんじゃいのか?」
カ(ええ?)
千「ん?でも日頃の様子を見せた方がいいだろ」
ホ「親睦も深まってないときの沈黙は普通つまんないだけだから。お前が今何調べてんのか教えるだけでも自己紹介になんだろ」
千「うーむ、そうか。確かに自己紹介とかしてなかったな。やったことなかったからな。いやあすまん」
カ「ホ、ホカケさん」
ホ「何」
カ「ありがとうございます」
ホ「はい。あとは千鳥と話しといてね」
カ「あ、自分は自己紹介しないんだ…」
千「うーん、そうだな、まずカンゼ君はこの近くにある城址公園を知っているか?」
カ「いえ、市外から来てるので知らないです」
千「じゃあそこの軽い説明から始めよう」
……
カ「へえー、昔の人でも、手紙とかのやり取り見てると今とあまり変わらないところもあるんですね……」
千「先生とかは笑いながら話していたから、社会人になったらもっと生々しく感じるのかもなあ。それで、」
ホ「時間になったから出る。千鳥もあんまり新入生を長く引き止めたら駄目だからね。お前よく周り見えなくなるから」
千「おお。お疲れ様」
カ「ホカケさん、お疲れ様です。今日はありがとうございました。明日もよろしくお願いします!」
ホ「明日来ない。お疲れ様ー」
カ「クール」
千「でも気が利くやつだろ。妹のことも大事にしているらしいし、優しいんだ」
カ「はい、面倒見いい人なんだなと思いました。でもなんか妹さんの話題は触れてはいけないような予感がする……なんでだろ」
帰宅
カ「千鳥さんの話聞くのは楽しかったな。話すの上手いよなあ。あとホカケさんもけっこういい人だった。なんか、このまま幽霊部員になるのはもったいない気がしてきたかも。千鳥さんも来年卒業だし……。とりあえず部誌読ませてもらおうかなー」
③
翌週、ある日の放課後
千「新歓ということで例の城址公園に来た」
カ「うおー、この桜まだ咲いてる!あったかいし晴れてるし、お花見日和ですね!」
ホ「制服着てるからあまり羽目は外すなよ」
カ「ベンチで缶ジュース飲見ながら花見るの、なんかオヤジくさくていいですね。へへっ」
千「スルメもあるぞ」
カ「それは本格的にジジイっすよ〜、あっはっは!」
ホ「最近はスルメもくっそ高いしね」
カ「え、そうだったんですか、すません…」
千「いや、スルメチップだから、そこまで高いものではないから、落ち込むな」
千「ところでホカケも来るとは思わなかった。わざわざ日にちまで調整させて」
ホ「そりゃ、お前がお堀の跡探しに、藪に入んのを止めるためさ」
カ「そんなんあるんすか」
千「城の跡だからな。確かこの坂のところとか」
ホ「おい、言ったそばから入ろうとするなよ」
カ「な、なるほど」
千「もちろん整えて誰でも見れるようにしてあるところもある。あとで行ってみよう」
カ「千鳥さんは歴史とか、けっこう好きなんですか」
千「うーん、手近なものを齧ってみたら案外奥深かったという感じかな。国史自体はさほどって感じだ」
カ「へー、じゃあ遺跡自体とか、考古学みたいな感じですか」
千「……言われてみればそうなんだろうか。実物がある方が楽しいと思う。1000年前の遺物とか。ふむ」
千「1000年以上昔、人の代にすると50世代、うーん、すごい昔だな。すごくないか?」
カ「え、すごいです」
千「すごいよな。はー……」
カ「え?……えっと」
ホ「たまにこうなる。ほっとけ」
カ「はぁ」
カ「ホカケさんもなんか歴史とか、そういうの好きなんですか?」
ホ「いや別に。化学の方がとっつきやすい」
カ「この部に入ったきっかけとかは」
ホ「何回か言ったけど、あそこ勉強しやすいからだよ。千鳥も質問すればなんか返してくれるし。テスト勉強の時とか頼りになる」
カ「へえー、やっぱ千鳥さん頭良いんですか」
ホ「外見と能力が一致してるの、割と珍しいだろ」
ホ「お前はいつバイトすんの」
カ(ホカケさんから質問された…!)
カ「中間テスト終わってから探そうかと思ってます。まだ学校自体に慣れていないので」
ホ「そう、じゃあそのあとは来ないんだ」
カ「いや、毎日は厳しいかもしれないですが、週に何回は来たいです」
ホ「ふーん?彼女とか作んないの?遊ぶの好きそうな雰囲気なのに?」
カ「か、髪型がオールバックなのは…前髪下ろすと、その、かわいいとか言われて、からかわれるので……高校デビューです」
ホ「うちの高校、校則ゆるいしねえ。でもあんまり脱却はできてないと思う」
カ「グッ、似合ってないのは、なんとなく知ってます。でもそのうち立派に着崩して、ピアスも開けますし、身長だってまだ伸びるはず……」
ホ「似合ってるよ、その髪型」
カ「え、え?え?」
ホ「というか君ならどんな髪型でも様になりそう。ただかわいいだけで」
カ「似合ってますか」
ホ「うん、かわいい」
カ「そ、そですか?ホカケさんに言われるなら、なんか自信つくかも」
ホ「かわいいね」
カ「かわいい、はもう十分なんで、大丈夫です」
千「カンゼがかわいいという話か?確かにかわいい顔立ちだよな」
ホ「せっかく撫でつけた毛がピロピロしてるのもかわいい。ほらほら」
カ「はあー、先輩達うぜえー」
千「ははは、いや嬉しいな。カンゼが中間テスト後も来てくれるつもりでいるのも、ホカケが後輩に慣れたのも。ホカケは友達がいないからなー」
ホ「……作ってないだけだから」
カ「千鳥先輩、今のはちょっと」
千「ん?なんか悪かったか?」
カ「悪いでしょ」
ホ「作ってないのは本当だ。プライベート忙しいし」
千「ならカンゼは数少ない友達候補か」
カ「いやいや、学年違いますから。序列は大事ですって。それに俺学校入りたてでもありますよ。ねえホカケさん」
ホ「…なあ、お前何月生まれ?」
カ「へ?10月です」
ホ「俺は11月。1年差はないね。これから呼び捨てにしてくれないか?ホカケって」
カ「え、無理です」
ホ「本当は敬語も取ってほしいけど、それは可哀想だからね。呼び捨てにしろ、先輩命令だ」
カ「だ、だから」
ホ「呼んでみろよ」
カ「千鳥先輩!」
千「頑張れ」
カ「クソが!」
カ「ホ、ホカケ…」
ホ「ふんふん」
カ「さん」
ホ「ん?」
カ「ホカケ」
ホ「うん、今度からもそれでよろしく。さんとか先輩つけたら、そうだな、10回、最初は15回にしてあげようかな?シューズ奢れよ。ちなみに今のカウントしたからあと14回」
カ「ひ、ひでえ」
千「2人が呼び捨てにしあうくらい仲良くなるなんて、城址公園に来た甲斐があった」
カ「そうでしたかね」
ホ「カンゼ、もっかい呼んでみろ」
カ「ホカケ」
ホ「こっち見ながら」
カ「ホカケ」
ホ「感情がこもってない」
カ「あたり前だろうが」
ホ「判定基準変えよっかな」
カ「退部しますよ」
千「ふふ、本当に。良かった良かった」
④
カンゼ宅
カ「部誌、借りて読んでるけど、なんか読めちゃうな。この文章力はけっこうすごいような気がする。千鳥さん頭良さそう〜」
セ「カンゼぇ、何読んでんの」
カ「ん?セか。借りた部誌。入部することにしたとこの」
セ「カ、カンゼ、部活入っちゃうの⁈入らないとか言ってたくせに!」
カ「だってなんか楽しそうだったんだもん」
セ「ひどい、オレのことはどうでもいいの?」
カ「家に帰りゃいつでもいんだろお前。そっちっだって中学入って多少忙しくなったろ?」
セ「だからこそカンゼにもっといてほしいの!バイトもするんでしょ〜…」
カ「する」
セ「もうカンゼ!即答しないで!」
カ「ウザ絡みするだけなら出てってくれ」
セ「カンゼ〜」
初夏、放課後
カ「千鳥さんゴールデンウイーク何してました?あとホカケも」
千「俺はこの辺の散策とか、図書館行ったりとかしてた。充実してたぞ」
カ「おじいちゃんみたいですね。ホカケは?」
ホ「いろいろ。バイトとか」
カ「バイトかあ、テスト終わったら本格的に探さないとだ」
千「それもいいが、そろそろ文化祭の展示に向けて動き出す時期でもある。文化祭では一応活動しているアピールとして、毎年部誌の発行と、自由研究の成果をまとめた報告の掲示をしているんだ」
カ「文化祭って秋ですよね?今から準備するんですか」
千「秋に見せられるものを出せるようにするために、今から計画を立てて進めていくわけだな」
カ「あんまりゆるくなさそうですね」
千「内容自体は遊びだから身構えなくていい」
カ「ホカケ、まじ?」
ホ「あー、まあ」
カ「うんわ、高校生活充実しそう」
ホ「それより来週からテスト週間だ」
カ「そうなんですよね。ここもしばらく入れないですか」
ホ「自習室だから入れる」
千「自習室ではない」
カ「へー、なら俺もここで勉強させてくださいよ。家はちょっとうるさくて集中しづらいんです」
ホ「いいよ。来な。千鳥もどうせくるし」
千「俺は部活動するために来るんだ」
カ「テスト前なのに」
次の週
カ「お疲れ様でーす。あ、ホカケ勉強してる〜。いつも通りっすね」
千「本当にそうだな」
カ「千鳥先輩はパソコンすか」
千「ああ。然るべき姿だ」
カ「そうですか。理科からやろ」
千「どいつもこいつも」
ホ「千鳥、ここって何使えばいいの」
千「んー?ああそれはこれを使え」
ホ「分からん」
千「だから解き方はー」
カ(おお、本当に千鳥さん質問に応えてる。人に教えられるほどなんだなあ。だから勉強してないのか…学年を跨いだ内容を把握している?この科目を受験で使うからとか?)
ホ「は?なんでこうなんの?」
千「いやだってこれは」
カ「……」
カ「理科基礎なんかやってる場合じゃねえ、千鳥さん、俺もここ分からないんです!」
千「カンゼまでなんだ。そこの何が分からない」
カ「計算方法が掴めません!」
千「そんな基礎の基礎から分からないのは苦労するぞ……まずだなそれは」
カ「こんな人実在したんだ、すげえー……」
……
カ「めっちゃタメになった〜!授業も楽になりそう」
ホ「千鳥ってすごいだろ」
カ「ますます尊敬しました」
千「ぜんぜん部活できなかった」
千「家に帰って読む方が集中できる気がするから、明日からそうしてもいいか」
ホ「え、自習室は、千鳥は」
千「教室とか使ってろ。先生に聞け」
ホ「そんなっ」
カ「で、でも、俺はあの時間使って親睦深めるのも大切だと思いましたよ!部活に愛着湧いて、来年、再来年も来てたいなって思えそうですし」
千「自習クラブとしてか?」
カ「違いますよぉ、面倒見てくれる先輩がやってることに、もっと興味が湧くんです!」
ホ「俺は一度もそう思ったことない」
カ「ホカケってば照れ屋〜!ツンツンしちゃって!俺がここで勉強しちゃうのもホカケ先輩が勉強してたからですよ。ほら先輩の影響めっちゃ受けてる!」
ホ「2カウント」
カ「うるせえ黙ってろ。俺は千鳥先輩の隣で過ごしつつ、たくさん影響受けたいと思ってます!」
千「よくまあそんなベラベラとおべっかが出てくるなあ」
カ「でも俺、嘘つく時は半分本当の気持ち混ぜてます」
千「はーあ。分かった。お前の肝の強さに応えよう」
カ「やったー!千鳥先輩大好き!」
千「はっはっは、ひっつくな暑苦しい。犬みたいなやつだ」
ホ「カンゼ君、それ俺にもやっていいよ」
カ「お前のことは今軽く嫌いだからやだ」
ホ「え」
千「後輩がやる気なのは嬉しいことだ。テスト明けからはぜひ頑張ってくれ」
カ「千鳥先輩の腕の中、大きくって包まれてるみたいです!」
千「フェードアウトしたら教室まで迎えにいくからな」
カ「うふー、積極的!」
ホ「俺先に帰るね。お疲れ様ー」
⑤
カ「テスト返却されましたが、まあまあな結果なんじゃないか?ふふん」
ホ「勉強会でやらなかった教科もちゃんと点取れてるじゃん。カンゼは見た目のわりに真面目だな」
カ「いやまあ、でないとここの高校入れてないですし。へっへっへ」
千「勝手に勉強会にした成果が出て何よりだ。なあホカケ」
ホ「え、俺なんかしたか?」
カ「そういえばちらほらと部員も増えてきましたね。幽霊系のが」
ホ「俺もこのくらいの時期に入ったかも。弱小運動部の勧誘がうっざいんだよな、ザコのくせに」
カ「へー。あと俺、バイト先決まりました。これからは毎日入り浸りできなくなりますんで、よろしくお願いします」
ホ「あいつら、今度先生に指導してもらうか」
千「さて、自由研究だが、カンゼはどうする?」
カ「部誌は過去数年分読みましたけど、展示物のほうはどんな感じだったんですか?去年とか」
千「去年の一つ上の先輩は、1人は自作ホットケーキを美味しく焼けるまで試行錯誤していた。もう1人はなんかのゲームの一番効率よく手も抜けるキャラ育成方の調査。学業との両立のためだとか言っていた。後のもう1人も似たようなことをしていたな」
カ「自由ですね」
千「そうだな」
ホ「先輩の手伝いってのもある。俺が実際、千鳥の調べ物に協力してたし」
千「一年生は慣習的に手伝いに回されることが多かったんだ。でもどう動くのも自由だ」
カ「へー。んじゃあ手伝いします」
千「何を調べてきても良いんだぞ」
カ「はい。手伝いします」
千「積極的になるんじゃなかったのか」
カ「積極的に先輩の影響を受けたいって言ったじゃないですか」
千「じゃあホカケは今年どうするんだ」
ホ「どうしても他のやれって言うなら、ナスの成長観察とかしようかな」
千「それで何を得るつもりだ?まさか収穫して終わりとかじゃないだろうな」
ホ「センパイが厳しいんだけど」
カ「よほど勉強会が嫌だったんですね。これはホカケ先輩が悪い」
ホ「ならお前も共犯だろ、2カウント」
カ「ひでえ!庇ってやったのに!」
千「今年は展示が寂しくなりそうだ」
カ「逆に一つのものを複数人でやったら内容を濃くできるんじゃないですか?」
千「他の人のも見てみたかった。ちゃんとしたやつでな」
ホ「当てつけがましいな」
千「でもまあ、それぞれが集めた資料で考察し合うのも楽しいのかもしれん」
カ「考察?そんなことする……あ、なんか楽しそう!楽しそうだなー」
ホ「千鳥、視線で後輩脅すのよくないよ」
千「俺がいつ脅したんだ。さて方向も決まったし、これからお前たちにやってもらう作業の話をしようと思う」
カ「え?準備いいですね…?」
ホ「俺らがどうせ手伝いしかしたがらないの分かってたんじゃねえかよ」
千「だからごねたんじゃないか」
一旦終わり