4自ギルド 会話文のみ①
マホ「あのさヤカタ、悩み聞いてよ」
ヤ「何だ?」
マ「オレさ好きな人がいるのに、いつもいじめちゃう。特に夜とか」
ヤ「へえー。それで」
マ「どうしたらいいかな。やめたくはないんだけどその人のこと壊しちゃいそうで。何飲ませたら丈夫になるんだろう。セメント?」
ヤ「やめろ」
マ「効果は一時的でもいい。塗り薬だと直塗りできていいかも。あ、ストナードってある?それか挿入の時にランパートしてよ!」
ヤ「労われ!」
②
江「あの、悩みを聞いてください」
ヤ「江ガスミ。何だ」
江「この間レイシさんから罰として、一日中彼の好きなように私を使ってもらう、ということをしていたんです」
ヤ「そう」
江「それで…彼、すごく私にくっついて抱きついてくるんです。撫でまで要求してきてですね。上目遣いでか細い声でねだって、耳も伏せがちで」
ヤ「はい」
江「撫でると今度は恥ずかしくなってしまったらしく、顔を押し付けてくるんです。それでもこちらが手を止めないので」
ヤ「悩みってなんだ」
江「おっと、すみません。まあその延長上の話ではあるのですが、散々触れて触れさせてきたのに、レイシさん、セックスは嫌だと断りました。ベッドの中でたくさん愛撫してこれから、って時にですよ⁈」
ヤ「良かったな」
江「ハ?何が良いんですか。その日から今日まで全然できてないんですけど」
ヤ「何日前?」
江「3日前です」
ヤ「あっそう。帰れ」
江「関係ないからって…!あなた、我がごとだと思って考えてみなさいよ!今日もできなかったら…クッ!どうしたらヤらせてもらえる⁈ちょっと一緒に口説き文句とか考えなさい!」
ヤ「レイシー!コイツ回収してくれー!」
③
チ「ねえヤカタ…悩み聞いて」
ヤ「どうしたチド」
チ「わたし、その、…好きな人、いるんだけど、全然振り向いてもらえないの」
ヤ「まあ、こればっかりはな。他人ってのは自分じゃないし、思い通りにはいかないんだ」
チ「毎日肌見せてるし、わたし、15だから若い男なんてイチコロでしょって言われたのにっ」
ヤ「ハァ⁈」
チ「初潮来たけどまだ来たてだから妊娠する可能性だって低」
ヤ「待て待て待てダメだぞその考えは」
チ「社会のこともよく分からないから囲い込みもしやすいし、柔軟だから仕込みだって思いのままなのに!」
ヤ「だあー!!誰だ!お前にそんなこと言った奴はァ!」
チ「大人の人達」
ヤ「う、うぉ、ぉあ……」
チ「でも処女じゃ」
ヤ「全部ダメ。実行すんなよ。人のことを自分の都合で物みたいに扱うのは最低な行為だからだ。よし!この話はやめよう!どっか店行こう。それが良い。そうさせてくれ」
チ「わたしの悩み聞いてくれるんじゃないの?」
ヤ「時間が解決してくれる。あとその話は酒場のお姉さんにしなさい。親身になって聴いてくれるから」
チ「逃げるんだ」
ヤ「すごい難しい話なんだよ……」
チ「わたしはヤカタにこの話聞いてほしかった。マホとはいろいろ話してるのに」
ヤ「マホは成人してるからだ。それにチドとしかしないこともあるぞ?」
チ「なあに?」
ヤ「服選びとか、ケーキ買ったりとか。天気も良いしさ、散歩がてらにでもどうかな」
チ「ご機嫌取りじゃない。……でもいいよ。それがヤカタの精一杯なんでしょ」
ヤ「ありがとう!よし、じゃあ行くか!」
チ「ちょっと、準備させてよ。女の子はいろいろ時間がかかるの。ヤカタってモテなさそ!」
ヤ「え、ひどい」
④
レ「ヤカタ殿……」
ヤ「な、なんだ、扉から顔半分だけ覗かせて」
レ「ご相談に乗ってくださるとのこと…」
ヤ「聞くけど……部屋入れよ」
レ「失礼いたします。江ガスミ殿のお誘いが最近、度がすぎるのです。毎晩あの手この手、あの方はロマンチックゆえにとにかく甘ったるく、やれ一番星を探したり、花を共に愛でたり、月明かりの元でペアダンス…うふふっ」
ヤ「……」
レ「ハ!逸れました。翌日探索が控えているので断ってはいるのですが…」
ヤ「まだやってんのそれ」
レ「そして明日はお休みの日です。つまり今晩、我は江ガスミ殿のお誘いを断る理由がない」
ヤ「そうだな」
レ「ヤカタ殿、どうすれば頑丈になれますか。一時的でもいいのです。ストナードなどはありませぬか。でなければサブクラスをフォートレスに変えるのがよいでしょうか。ランパートはどの程度有用でしたか」
ヤ「お前らフォートレスのことなんだと思ってんの?」
レ「強気に抵抗しても、丁寧にお願いしても、どちらも興奮材料にされてしまうような気がしております……ううぅ」
ヤ「ネクタル買い込んでいいぞ」
レ「見捨てるのですかっ」
ヤ「だって」
江「ええ、今日こそ目一杯愛してあげたいのに、気絶されてしまっては叩き起こさなくてはなりません。それはやはり可哀想だと思うのです」
レ「ヒッ!エ、江、エガッスミど…の」
江「ではレイシさん、よっこらせと。あなたは軽いので横抱きも楽ですね」
レ「ヒ、ヒヒ」
江「ヤカタさん、今回は浮気と見なしませんから安心してください」
ヤ「は?」
江「あなた達も良い夜を」
ヤ「ったくあのオッサンは。はあ。なんかこの一週間相談受けてばっかだったな。探索が順調なのは良いことだ」
マ「ヤカター」
ヤ「おかえり。ちょうど入れ替わりだったな」
マ「ネクタル買ってきたよ。花の蜜あまり気味だからいいよね。あとメディカ」
ヤ「明日休みだってのに探索準備してくれたのか?すまんな」
マ「違うけど。あと石膏。セメントは無かったから」
ヤ「……おい」
マ「ブルーシートもあるから汚れないよ。じゃあ裸になってこのパイプ椅子に座って」
ヤ「な、何する気だっ」
マ「大丈夫!可愛がるだけだから!」
ヤ「やめろ、来るなっ来ッ」
終わり