世界木3 ss
み…みつうろこ、ポニテショーグン♂
オ…オウミナミ、長髪プリンス
ラ…タカラブネ、金髪シノビ
エ…エガスミ、赤髪バリスタ
は…はないかだ、金髪ポニテショーグン♀
はないかだ「これからお世話になる、ショーグンのはないかだです!この名前は偽名なので、好きに呼んでください!」
み「これはどうも。ショーグンのみつうろこです。さて聞きかじりだけで力をつけるにも、ある程度経験は必要です。不本意ですがあなたのレベル上げに付き合うので死なないでください」
は「死なないでなんて愛の告白みたい!」
み「ふーん。オウミ様ー!今から殴るので死なないでください!」
オウミ「はよ行かんか痴れ者」
エ「ショーグンって皆んなこうなの?」
ラ「…」
は「タカラブネ君も一緒なんて心強い!同じ組織仲間としてよろしく!」
ラ「チィッ!」
み(今日の忍びは静かで良いな。成長したんだな)
は「あ、言ってなかったですが、私もこのギルドで世界樹のこと探ってこいって言われて派遣されたんです」
み「こっちはピーチクうるさいですね」
は「ほんとここに行けと言われたときはサケンされたのかと思ったんですが、でもなんか英雄さんのギルドって聞いて〜」
み(オウミおうおうオウミ♪〜)
は「そういえばピーチクのチクってなんなんですかね!鳥ってチクチク鳴かないですよね?」
み「うるさいです黙れ」
は「はい!でもチッチとは鳴くから、それのことかなあ」
み「敵です。一応この辺りでは桁外れに強い魔物なので、はないかださんは身を守っててください」
ラ「イーグルアイ」
は「はい!切ります!」
み「邪魔だと言ったんです。あっち行ってください」
は「はい!でも暇です!」
み「暇さも、修行です!」斬撃!
は「切ります!」
み「邪魔!」蹴り!
は「グえ」
は「気絶してます」
み「この子手足折って運んだほうが楽かあ?いやでもそんじゃあ経験になんねえし。タカラブネさんはなんか良い案あります?」
ラ「躱せばいいと思います」
み「忍者ジョーク面白いですよ。それでこの狂人をなんとかしたいわけですが」
ラ「これは警戒心とかを薬なんかで壊されてますね。落第生はあんな感じで特攻部隊になります」
み「はあ、世の中にはどえらいことする人もいるもんですねえ」
ラ「そっすねー」
ラ「でも…なんでそんな奴を俺のとこに飛ばしたんだろう」
み「あなたが組織のこと割とどうでもよくなってきたからとかでしょうか」
ラ「やっぱりそう思います?」
み「いや知りません。今のも適当言っただけですし」
ラ「へへっ、みつうろこさんには全てお見通しって訳ですか」
み「次の階に行きます」
は「私もだいぶ強くなりましたよね!戦力ですね!」
み「次は第二層ですね。行けますかねえ」
ラ「戻るのが安全だと思います」
み「じゃあ進みます。ワニでダメなら帰ります」
ラ「承知しました」
は「頑張ります!」
ラ「………」
み「頑張りましょうねラブネさん」
み「きっつ。あの魚、眠らしたり呪ったりしてくるの忘れてました」
ラ「だから帰ろうって言ったじゃないですか」
み「攻撃できないのが怠いです。暇ですね。歌でも歌いますか」
は「歌う!オウミーオウオウオウミー」
ラ「うーん」
み「オウミナミ、逆から読んだら、ミナミオウ」
は「ミナミウオ」
ラ「もうやめてもらっていいですか」
み「黙りなさい」
ラ「じゃあコイツのこと、みつうろこさんが黙らせてくださいよ」
は「私呪い解けました!切りまガッッヒュ」
み「あ、丁度静かになりました」
ラ「これって、こんなのにネクタル使わなきゃならないんですよね?怠いですよ!帰りたかったです!」
み「ネクタル1個50エン」
ラ「でもヤダ!」
み「ファーマーの人いるんで蜜も取り放題ですよ」
ラ「最近蜜採集サボって王家の森荒らししてるじゃないですか」
み「所持金6桁もあります」
ラ「でもすぐに使い果たしますよね」
み「呪い解けました」
ラ「よかったですね」
み「使いなさい。斬ります」
ラ「……ハ、はい」
帰路
み「花筏さんには適当に寝てもらっています。タカラブネさん、この子のこと好きなんですか?」
ラ「気持ち悪いこと言わないでください。心の底から軽蔑してるくらいです」
み「そうですか。そうだとしてももう少し冷静になりなさい」
ラ「申し訳ありません」
み「あなたの所属元はそんなにおっかないところですか」
ラ「シノビが何なのか知ってますよね?」
み「私は生まれも育ちもただの平民なので分かりかねます。でもラブネさんの怯えっぷりからすると、逃げるのも敵わないような場所なのかとは思いましたね」
ラ「逃げるとかそういう所ではありませんし」
み「しかしあなた、こんなにベラベラ喋ってて大丈夫なんですか」
ラ「開き直りです。多分もう無意味なので」
み「そうですか。まあ精々生き延びなさい」
ラ「ありがとうございます」
…
み「生還生還!オウミ様!ただいま戻りました!」
は「セイカンセイカン!オウミ様の尻!」
ラ「帰れてよかったと思います。今日は特に。死んだら自分までアホのバカだったことになりそうな気がしたので」
み「そうですね。私も死ぬならオウミ様を殺してから死にたいですし」
は「オウミ様のケツ!」
み「花筏さん良い調子です。オウミ様の尻は〜」
ラ「ウザ」
オ「戻ったか。正直出迎えたくなかったぞ。だが皆嫌がってな」
み「オウミ様、早速宿で休みましょうか」
オ「はないかだよ、今日の経験を糧に修行に励め。あまり面倒を見てやれないが、おまえの伸び代に期待している」
は「はい!えーっと、おしり様」
オ「…おい、貴様」
み「え…、なんで私のことを見るんですか?発情したとか?」
み「みつうろこパンチ!弱れオウミ様!」
オ「や、やめんか!ギャッ」
は「タカラブネさんもこれからよろしくです!」
ラ「話すことはない。2度と話しかけるな」
は「消えちゃった。私あれできなかったんだよなあ。なんでだっけ?なんでだったかな?」
み「それじゃあ、花筏さん、オウミ様と私もこれで失礼します!あなたも適度に生きててくださいね。さよなら!」
オ「………ゲボッ……」