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    higuyogu

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    higuyogu

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    新世界樹。触覚メディ×金バード。BL想定。r15くらい?会話文のみ

    自ギルドバードちゃん何食ってんの?人物紹介
    カ…カンゼくん。メディック
    セ…セくん。バード
    千鳥…一行のみの人。リーダー

    千鳥「一旦昼休憩にしよう」
    カ「はー、疲れた。でも固形食ってのが上がんねえな。座って飯食えるだけマシだが」
    セ「オレは好きだよ。火が通ったものはおいしい」
    カ「うん。うん?何、いつも生モノばっか食ってんの?店行かないの?」
    セ「うん」
    カ「でもこないだ飯屋のある方に行ってたじゃん」
    セ「だってあっちの方ならいっぱいいるじゃん」
    カ「何?まさかネズミ?」
    セ「ゴキブリ」
    カ「…………はは、オモシロ。萎える」

    カ(たしかにセは綺麗な見た目にそぐわず、やたらその辺の草むしって食べんだよな。そういえばアイツって、食いっぱぐれないために世界樹に来た、って言ってたっけ?それって世界樹の動植物を食いにきたってことか?まさかなー)

    宿
    カ「別に狩とかで自給自足とかしてんならいいよ。そういうギルドもあるだろうし。何が嫌って、その辺の虫食ってる奴と行動しなくちゃならんとこだよ。しかも調理もしないで?ええ、俺、セのこと何度か抱いちゃったよ。確かにあいつって、ほっそいけどさあ…。路地裏のゴキブリ食べてるバードと同じギルドの人なんですか⁈とか絶対言われたくねえ……
    よし、ここは真偽を確かめるか」

    次の日
    カ「俺らって一応小遣いは分配されんじゃん?何に使ってんの?」
    セ「え…、整髪剤とか服とかのクリーニング代とか」
    カ「飯は?」
    セ「パン買ったりするよ」
    カ「毎日?」
    セ「…うん、もちろん」
    カ「へー、じゃあ今度その店教えてよ。俺も行きたい」
    セ「いいよー」

    パン屋
    カ「俺もう少し見てくから、先出てて」
    セ「オッケー」

    カ「ちょっと店員さん、あのバードって毎日店来ますか?」
    パン屋「覚えてないですよ」
    カ「覚えてるでしょ!あんな派手な見た目して、尚且つかわいいんだから!俺は、彼と同じギルドのメディックなんです!俺はメンバーの健康を守らなくてはならないんです!」
    パン屋(忙しいんだけど)
    カ「彼細いでしょ?多分まともに食べてない。だから教えてください!毎日ここで買っているならまあそれでいいんです!」
    パン屋「あー、そうですね。毎日じゃないですけどパンの耳ばっかり買っていきますね。一見華やかに見えるバードの世界も、世知辛いですね」
    カ「え!そうですか!!ご協力感謝します!」
    店を出る音
    パン屋「あいつも食パン一斤半しか買ってかなかった」

    カ「俺も出まかせ、サラッと出てくるもんだな」
    セ「?」
    カ(うっわ、こいつ本当にパンの耳だけ買ってる…。でも店何軒か回ってる可能性あるし、1週間くらい引っ付いて様子見るか)

    1週間後。宿
    カ「………なんで俺気づかなかったんだろ。何度か同室してたのに。あいつ、支給された飯以外まともなの食ってないよ。つら。俺が付いてくるから飯屋にも行ったみたいだったけど、あれ絶対初入店だし、なんなら店探しに手こずってたし。かといって市場に行くわけでもない…。でもまあ3回ご飯所で食べれたのは偉かったかな。…つら」

    カ(つーか浮いた飯代で何やってんだよ)
    セ「お待たせ」
    カ「あ、うん」
    セ「考え事?もう少し後にする?」
    カ「うーん。あのさ、何に金使ってんの?」
    セ「整髪剤とクリーニング」
    カ「整髪剤なら俺も持ってるし、防具とかカバンも直してもらったりする。飯代ケチってまで何してんのって訊いてんの」
    セ「自分磨きに使ってる。化粧品とか、香水とか。そういうの好きなんだ。ご飯は何とかなってるよ。頬もこけてないし」

    カ「それだけ?」
    セ「それだけ。ね、オレかわいい?」
    カ「…暗くて分からない」
    セ「触った感じは?滑らかでしょ?髪の毛も綺麗でしょ?そういう自分が好きなの、オレ」
    カ「じゃあそのためにゴキブリも食うのか」
    セ「やだな、あれは冗談。人のいるところで、しかもゴキブリなんて食べないよ。それにここには森があるから、本当に食べ物には困ってない。でもカンゼが嫌なら、店で買ったものだけ食べるよ」
    カ「そうか。ならそうしろ。みっともない真似をすんな」
    セ「分かった」
    カ「あのさあ、そうやって見た目取り繕って自分を売るのは勝手だけど、じゃあ俺のとこに来んなよ。見ず知らずの悪趣味なオヤジのとことかに行けばよかっただろ。なんで身内に目をつけてんだ」
    セ「でも、綺麗な方が良いでしょ」
    カ「その労力はよそに向けてこい、っつったんだ。稼ぐためなんだろ?じゃあ外で稼げ」
    セ「でも」
    カ「うるさい黙れ」
    セ「ごめん」
    カ「退室まではしなくていい。おい聞いてんのか。おい。つか、半裸の状態で、しかも下半身、扉を、開けんな!」


    カ「やることやったわけだけど、このあとなんか請求されたりすんの?」
    セ「え、ううん。だって仲間だよね」
    カ「利子がつくこともないの」
    セ「り?うん」
    カ「そっか。便利だね」
    セ「アハハ、違うって。仲間なの」
    カ「アハハハ」

    翌日
    カ「謎が解明されてよかった!つまりセちゃんは美容品にお金を使っていたんだね!スッキリ!」
    セ「良いことあった?」
    カ「うん、知らなくて良かったことと、知っておいた方が多少マシなことなら」
    セ「なんか大変そうだね。あ、」
    カ「何?何に飛びかかったの?」
    セ「え、ううん。なんでも」
    カ「ちょっと手の中のもの見せて?」
    セ「うん…」
    カ「コックローチ」
    セ「これは、黒いカマキリだから、変な虫じゃないから。栄養価も高いし、街の中じゃないし」
    カ「……はは、セちゃんにとっては生命線だもんね。負けたよ。今度さご飯、奢ってあげる」
    セ「本当?」
    カ「うん。そっちのがマシ」

    飯屋
    セ「熱いうどんって美味しいね」
    カ「よかった。……あれ?より売買の関係になってない?いや無支払いよりマシ?んん?」
    セ「どうした?」
    カ「いや、なんでも」

    ハッピーエンド!
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