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    萌黄🟢

    @moegi_colorful

    ポケモンSVが好きです。スグリ×ネリネとペパー×アオイを中心に描いたりしてます。読むほうは雑食。

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    萌黄🟢

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    前回のppaoワンドロのお題が「体格差」だったので、いつか漫画にするかもと温めていたsgnrネタを思い出し文字に起こしてみた。たぶん漫画にはならないと思うのでここで供養…
    25.1.22

    #スグネリ

    ある日突然、部室がゴージャスになった「わやじゃ」
    「あらあ……またアオイが勝手に模様替えしたのね」

    驚愕の声を上げるスグリの後ろで、ゼイユがあきれたように室内を見回す。何の前触れもなく部室が金ピカになればもっと驚きそうなものだが、留学生で現ブルベリーグチャンピオンであるアオイの突飛な行動は今に始まったことではないのもあり、その後は特に気に留めることなく、ゼイユは興味深そうに周囲の観察を始めた。

    「わあ、あっちにヤバチャとヤバソチャがいるわ」

    地元キタカミに生息し、手持ちに入れるほどのお気に入りのポケモンを目の前にして、ゼイユが小走りでヤバチャ達のいる和室を模したスペースに駆けていく。スグリも困惑の残る足取りでそれに続いた。

    「なんと珍しい……是非ネリネも間近で観察を」

    そしてここイッシュ地方では見かけることのないポケモンに興味を引かれたネリネも二人の後に続く。そのまま茶の湯スペースの小上がりに足をかけようとして--

    「あっネリネここは靴を脱いで上がるんだべ」

    声をかけられたネリネがふと顔を向けると、声の主であるスグリと、先にヤバチャ達とふれあっているゼイユは部室の床に靴を脱ぎそろえていた。

    「なるほど、そういえばキタカミやカントー地方周辺の文化はそうでしたね。では失礼して」

    二人に倣って愛用のブーツを脱いで畳の間に片足をかければ、スグリがおずおずと手を差し伸べてくれる。そのさりげない気づかいに思わず口元に笑みが浮かび、その手を取ったネリネはスグリの横に並んだ。

    (……)

    瞬間、視界に違和感が生じる。それはスグリも同じだったようで、彼のやや訝しげな視線がまっすぐネリネの目に突き刺さる。

    そう、まっすぐなのだ。学年が下であり、自分より身長が低いはずのスグリの顔が、今はなぜか同じくらいの位置にある。それに気づくと同時に、スグリがパッと顔を逸らせた。

    「わやじゃ…ネリネ、普段ずいぶん高いヒールの靴履いてるんだ、な……」

    わずかに赤みの差した顔で視線を外しながらそう言われ、そこでネリネは言葉の意味に気付く。ブーツを履いていない自分の身長が、スグリと同じくらいなのだ。たったそれだけのことなのだが、意識すると妙に落ち着かない気分になる。

    (スグリの身長の増加を確認……いつの間にか、こんなに目線が近い)

    (ネリネ、なんかいつもより小さくてめんこい……靴履いてないし、俺も背が伸びた)

    互いの姿がきらきらと煌めいて見えるのは、きっと豪華になった部室のせいだけじゃないことに、二人はまだ気付いていない。
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    萌黄🟢

    DOODLEセラピー効果小ネタ(スグネリ)
    これ書いてて、nrn無自覚のままsgrが先に恋を自覚っていうパターンもアリなのでは!?と新たな可能性を見つけてしまった。
    aoiのことが大好きなsgnr、っていうシチュが好みなんですけど、ぱっと見スアに間違われてしまうかもしれないので表現が難しいんですよね…いや別に私はスアも普通に読むし自分で書く分には気にならないんだけどCPの住み分けは大切なので。
    25.4.5
    欲しいものは今度こそ、この手で「……んでな、その時オオタチの毛が逆立ってあわや一触即発」

    「あはは、なにそれえ」

    ブルーベリー学園リーグ部部室。久々にパルデアからやってきたチャンピオン・アオイの目の前には、妙に饒舌なスグリがいた。

    (久しぶりに会ったし出合い頭にバトルの申し込みでもされるかと思ったけど、なんだかそんな雰囲気じゃないな)
      
    アオイの顔を見かけるや否や、スグリはやけに上機嫌におしゃべりを始めて現在に至る。そんなスグリの様子に若干の違和感を覚えつつも、アオイは楽しく会話を続けていた。

    「あっごめん、さっきから俺ばっかりしゃべってたな。アオイ長旅で疲れてるべ椅子さ座って」

    「それは別に良いんだけど……今日はなんかご機嫌だね、スグリ」
    1974

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