ずるい男「ツッキーって仕事の後、城跡まで走ってるってほんと」
月島「ほんとなわけないでしょ。」
「いや、ほんとであれよ。」
月島「僕は日向や影山みたいな体力オバケじゃないから仕事終わりはムリ。しかも暗いでしょ。走るのは休みの日とか。」
「走ってるの」
月島「走ってるけど、何そのポーズ」
「走ってる月島くん尊いポーズ。」
月島「意味不明。」
「今度見に行ってもいい」
月島「見世物じゃないし、すごい顔して走ってるから無理。」
「え、なにそれかわいい。」
月島「は」
「すごい顔して走ってるから無理って言ってる月島くんが可愛い。」
月島「····君も一緒に走るならいいよ。」
「行きます」
【そして、休みの日】
「ゼェッゼェッ…こんなっ、きついなんて知らない。」
月島「ちょっと、大丈夫」
「月島くんっ、ウソ…つき…。余裕じゃん。」
月島「アッハッハ」
「ゼェッ、ゼェッ…」
月島「最後までちゃんと走りなよ」
「くそっ…」
山口「ツッキー、〇〇さんどうしたの」
月島「仙台城跡まで走るって言うから。」
山口「ええっ走ったの」
「走り、ました。」
月島「すごい顔で。」
山口「お疲れ、〇〇さん。」
「山口君、エンジェル…」
月島「終始うるさかったけど、ちゃんとやりきったのは良かったんじゃない」
「……」
山口「わかる、わかるよ〇〇さん。ずるい男だよね。」