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    sirome0_0

    @sirome0_0

    その時好きなジャンルのSSを書きます。
    オリジナルも書きます。
    そんな感じです。

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    sirome0_0

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    ケイト先輩の寮長時代。
    どこかの次元ではあったのかもしれないし、なかったかもしれないそんなお話。(捏造)

    #ケイト・ダイヤモンド
    kateDiamond.
    #twst

    あべこべな本音多分俺はイライラしていた思う。
    きっと、リドルくんよりもずっと。
    多分ひどい独裁者だったと思う。
    リドルくんよりずっと。
    傍観を決め込んでいるくせに、自分の手は汚さず裁きを下していた。それも、その時の気分で。
    だから、ホッとした。
    リドルくんが入ってきて、決闘を挑まれて負けて…自分が寮長でなくなったことに。
    …やっと本当の傍観者になれることに。

    「ケイト」
    「なぁーに、トレイくん。」
    「手を抜いただろう。」
    「酷いな、見てたでしょ。リドルくんが強かった。ただそれだけだよ。」

    追いかけてきた、トレイの顔を見る気もしなかった。
    一トランプ兵のくせに、いちいち説教たれるために追いかけてくるなんて、どれだけ世話好きだよと嘲笑が漏れる。

    「俺にはそうとは見えなかった。」
    「俺のこと、高く見すぎたよ。それに俺としては寮長の座をさっさと譲れてラッキー☆くらいに思ってるよ~。」

    言葉を発している自分ですら、全部本音で、全部嘘に聞こえる。

    「本心か」
    「…しつこいよ、トレイ·クローバー。」
    冷えた俺の声にトレイが一歩後ろに下がるのを感じた。

    「負けは負け、寮長はお前がよく知ってるリドル·ローズハートに変わった。今後も副寮長はトレイのままだよ。それに、協力しないって言ってるわけじゃない。面倒事はごめんだけどねぇ〜。」

    そう言って、オレは立ち止まるトレイを置き去りにしてその場を去った。
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