リハビリ第一弾「うわぁん!聞いてよ、りっちゃん、ナナミン!」
食堂のテーブルで突っ伏しながら、びえーん!と泣いているのは、捜査一課の加賀美玲だ。
そんな加賀美を、りっちゃんこと有賀律……そして、ナナミンこと天狐七海は困った顔で見つめていた。
最近は一緒に捜査する機会も減ってしまったが、彼らは警察学校時代の同期である。
「うわぁ……加賀美の話長そうだから聞きたくねぇんだけどよ……」
「そんな!ナナミンひどい!こんなに泣いてる僕の話を聞かないなんて!」
「まぁまぁ、聞くだけ聞こう。んで、どうしたんだ?」
「聞いてくれるりっちゃん大好き♡」
さっきまで泣いてたのに、直ぐに笑顔になるのはある意味才能だよなぁと思いながら、二人は話を聞く体勢になった。
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