高間晴☆quiet followDOODLEぼんど800字。バレンタインのチェズモク。 ##BOND ■チョコレートよりも甘いもの よし、とチェズレイは決意を固めるとテーブルに手をついて、椅子から立ち上がった。 今日は二月十四日。バレンタインデーだ。モクマも喜びそうなミカグラ料理のフルコースを出す店にディナーの予約を入れたし、渡すペアリングもしっかり確認した。あとはどうやってスマートにモクマを誘うか、だが。それについてはまだ何も考えていない。ちょっとその辺の道でもぶらついてこようと思ってセーフハウスの玄関まで来ると、モクマとばったり出くわした。「あぁ、おかえりなさい、モクマさん」「ただいま~っと。……えーと、チェズレイ」 モクマが左手で背後に何か隠しているのがわかった。またこっそり酒でも買ってきたのだろうかと思っていると、目の前に赤とピンクのハートでカラフルなラッピングのされた小さな包みが差し出される。「バレンタインおめでとう! ……ってのも変かな? なんて言えばいいのかおじさんわかんない」 てへへ、と少し困ったような顔で笑うモクマ。それを目の前にしてチェズレイは彫刻のように固まってしまった。「あ、チェズレイ? どったの? ……あ、これね、チョコレートだよ?」「……モクマさんっ」 感極まったチェズレイがモクマを抱きしめる。「わっ」とモクマは一瞬だけ驚いたようだが、おとなしくチェズレイの腕の中で抱きすくめられるままになっていた。「本当に、あなたにはいつも敵わない」「何の話?」 きょとんとした声音でそう訊かれるものだから、チェズレイは何もかもが馬鹿らしくなってきた。ああ、自分はこのひとの前では唯一仮面を被らなくてもよいのだと。ぴったり合わせたお互いの胸から調子外れな心臓の音を感じるが、今のチェズレイにはそれすら心地よかった。「モクマさん。今日は外で夕食をとりませんか。あなたの好きそうな店に予約を入れたので」「えっ、本当かい? じゃあ一緒に酒も飲んでくれる?」「ええ、もちろん」Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 高間晴PAST過去の文スト短歌。カップリングとかはなんでもありのカオス。 40 高間晴DOODLE接吻せい……の心持ちで描いた 高間晴DOODLE 高間晴DOODLEハロウィン敦太 高間晴DOODLEおさそい 高間晴DOODLE recommended works 左@萌え垢TRAININGグリザイユ画法で、グラデーションマップ使用と未使用で塗ったものです。吸血鬼すぐ死ぬのドラルクです。 2 (´◉౪◉`)DONE松絵は複製が容易だった件##松 7 高間晴DOODLETLに花見するチェズモクが流れてきて羨ましくなったので書きました。■夜桜で一杯 新しく拠点を移した国では今が桜の花盛りだそうだ。それを朝のニュースで知ったモクマは「花見をしよう」と期待たっぷりに朝食を作るチェズレイに笑いかけた。 日が沈んでからモクマはチェズレイを外へ連れ出した。桜が満開の公園へ行くと、ライトアップされた夜桜を楽しむカップルや友人連れの姿がちらほら見える。一箇所、満開の桜の下が空いていたので、そこにビニールシートを広げて二人で座る。持ってきたどぶろくの一升瓶からぐい呑みに注ぐとモクマはチェズレイに渡す。続けて自分の分もぐい呑みに注ぐと、二人で乾杯した。「や~、マイカから離れてまた桜が見られるとは思ってなかったよ」「それはそれは。タイミングがよかったですね」 モクマがいつにも増して上機嫌なので、チェズレイも嬉しくなってしまう。「おじさん運がなくてさ。二十年あちこち放浪してたけど、その間に桜の花なんて一回も見られなかったんだよね」 でもそれもこれも全部、なんもかも自分が悪いって思ってた――そう小さな声で呟いてぐっと杯を干す。 このひとはどれだけの苦しみを抱えて二十年も生きてきたんだろう。事あるごとに何度も繰り返した問い 1240 itUDONDONEチェズレイが絶好調(に酔っ払い)の日のチェズモク 2 ボク㌨DOODLEお試し投稿です🦇 あめのめめDONE「吸血鬼すぐ死ぬ」のヒヨシさん。 MinoDOODLE情人節隨意整了點…… 2 C-yanDONEロナルド ...DOODLE