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    azukinoyosei

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    azukinoyosei

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    社会人サラリーマンパロいずまこ
    同僚のなちめが出でくる
    キモイ瀬名に注意

    #いずまこ
    izumako

    社会
    大手企業の総務で働く遊木真、以前からよく社内ですれ違う?イケメンにビビる
    僕、何かやらかしたかな。はひぃ、見られてる気がするけどあの人誰なんだろう。睨まれるようなことした覚えないよ?


    (はぁ〜ん♡今日も俺のユウクンが可愛いよぉ。好き♡好き♡好き♡顔がニヤける!キモイから抑えなきゃ!)
    新入社員オリエンテーションで、真を見かけ職権乱用してデータを手に入れた入社2年目人事部の瀬名泉。
    近づき方が分からなくて、すれ違うたび遠くから見つめちょいストーカー気味になる。


    ある日人数の埋め合わせで、会社の飲み会(合コン)に嫌々付き合わされ、2人は運良く鉢合わせる。
    マコトは女性がちょっと苦手だし、泉は気安く近寄ってくる女が嫌だし酒は好きじゃないしで気がついたら個室の隅で2人になった。
    「⋯⋯ゆ、遊木くんはお酒苦手なの?」
    「そうではないですけど、こういう雰囲気が苦手っていうか⋯あと、お料理味が濃すぎますし」
    「ならさ、2人で抜ける?俺の家来なよ、今日の朝に晩御飯仕込んじゃったんだよねぇ」
    「⋯⋯⋯瀬名先輩って」
    「なに?」
    「僕のこと嫌いなんだと思ってました」

    「はぁ!?なんでそうなるわけぇ!???」
    「えっと⋯たまに社内の休憩スペースで僕のこと睨んでましたよね?」
    「ちょっそれは、あっと、睨んではなくてさ」
    「はぁ?」
    「君と⋯仲良くなりたいなって思ったけどいきなり話しかけたら怖がらせるかなって⋯ボソボソ」

    「あははっ!先輩って結構可愛いですね」
    「可愛いって何!俺はどちらかと言うとかっこいいでしょお!?」
    「じゃあ仲良くなりましょ♪お家、お邪魔していいんですか?」
    「ももも、もちろんだよぉ」

    誰も見てない隙にお金を机の上にそっとおいて2人で飲み会を抜け出した。
    瀬名は真を家に招き、死ぬ気こいて胃袋を鷲塚むために美味しい手料理を振るまう。
    本当は一緒にお風呂に入って真のホクロを数えたりあんなことやこんなことをしたいのを我慢してタクシーを呼んで帰した。

    瀬名は自分の家に真が来たのが嬉しすぎてその晩は何発も自家発電したし、朝になってもニヤニヤは止まらないし息子の活動は治まらずティッシュをしこたま使い込んだ。
    真に下の名前で呼んで貰うことになったし、翌日一緒にランチする約束も取り付けたからテンションが上がりすぎてスキップしながら出社する。散歩中の犬に吠えられても気にしない。




    会社エントランス
    「ゆぅくぅ〜〜〜〜〜〜〜ん♡♡♡」
    瀬名の馬鹿でかい声と様子に周りの人も唖然とする。
    「!?!?!????」
    「おはよぉ♡昨日はよく眠れた???お兄ちゃんは快眠だったよぉ♡♡♡」
    「泉さん?えっと⋯朝から苦手なお酒飲んだんですか?」
    「えぇ〜、そんなわけないじゃん!」
    (なんかキャラ変しすぎてて怖いんですけど)


    「あの、その『お兄ちゃん』っていうのは?」
    「んー?俺の方が年上だからゆうくんのお兄ちゃんなんだよ?」
    「はひぃ⋯それでなんで僕たち恋人繋ぎしてるんでしょうか」
    「えぇー♡だって俺たち愛し合ってるもんねぇ!」
    (ひぃーーーー、なんか気持ち悪い!昨日の今日で何があったのこの人!?)


    ランチ中
    「はい、ゆうくん。あ〜ん♡」
    「⋯⋯あぅ⋯モグモグ」
    (どうしよう、なんか頭のネジ外れたみたいだけどどうやったら治るんだろう)
    「どう、おいしい?」
    「おいひいでふ」
    キモイって逃げ出したいけど、一応先輩だし入社1年目から人事部配属のエリートだし、今日だけ頭がおかしくなったんだと思ってとりあえず我慢する真。



    ランチ後
    「ふぅ⋯疲れた⋯なんだったんだろう」
    「遊木くん♪面白いことになっているネ。噂になってるヨ、恋人になったノ?」
    「逆先くん、そんなんじゃないよ!昨日初めて喋ったのに。それよりもしかして逆先くんあの人に変なことしたの?」
    「瀬名センパイは元から変だヨ?君をストーキングしてる時から鼻息が荒かったしネ」
    「ちょっ?えっ?ストッ???は?」
    「良かったネ、君たちはとっても相性がイイ」
    「待ってストーキングって何?怖いよ!、嘘でしょ?あの人どうやったらまともになるの?」
    「恋人になればいいじゃないカ。遊木くん瀬名先輩のこと嫌いじゃないんでショ?S〇Xくらいしたらあの人も落ち着くんじゃなイ?」
    「へぇあ!!!男同士だよ?泉さん自分のこと『お兄ちゃん』って言うのに」
    「それはあの人の性癖なんじゃなかナ。変な人だしネ。恋人になりたいって言ってみなヨ。とりあえず今度デートしたラ?」
    「えぇ⋯そんな⋯」


    正直瀬名の手料理がまた食べたいって思ってるし、気色悪いこと以外は問題ないし、人と手を繋ぐのが久しぶりでちょっと嬉しいなって思ったから真はもう少し様子を見てみることにした。


    週末
    「うっふふ♡ゆうくんとの初デート♡嬉しくてお兄ちゃん溶けちゃいそうだよぉ♡ハァハァ」
    「デートじゃないです。お出かけです。あともう少しだけでいいから普通にしてくれません?」
    「何言ってるの?お兄ちゃんは通常運転だよぉ♡」
    (はぁ、逆先くんが言ってた通り元からこの人変なのかも。鼻息荒いなぁ)

    瀬名が変態覚醒し始めてから、絵文字たっぷりの長文メッセージが朝と晩に来るようになったし会社ですれ違うとデレデレし出すしあまりにも瀬名が豹変しすぎて社内の女性達から「お幸せに⋯なんか、頑張ってね」って同情されて公認カップルみたいになってしまった。
    「ちょっと、きもいからやめてよ!」ってあしらっても周りからは痴話喧嘩だと勘違いされ微笑ましく見守られる始末。


    デート帰り際
    (本当に逆先くんが言ってた通りえっちしたら、マシになるのかな⋯)

    「ねぇ、泉さんはさ、僕と恋人になりたいの?一人っ子同士だから兄弟ごっこがしたいの?」
    「何言ってるの!?俺はゆうくんを愛しているんだから⋯結婚する気満々だよぉ」
    (うわ、なんか予想以上の返答帰ってきちゃった。ちょっとドン引きだよ)
    「こ、恋人の期間とか楽しまなくていいんですか⋯」
    「ゆ、ゆゆゆゆゆうくん!?♡」
    「あー、はいはい抱きつかないでよ」

    「「⋯⋯⋯⋯⋯」」
    (なんでこの人キモイ時と真剣な時温度差激しいんだろう。キスする気だ、泉さん震えてる。ちょっと可愛いかも)

    ちゅっ


    「ねぇゆうくん」
    「何?」
    「お願いがあるんだけどさ、初デートの日にやりすぎだって分かってるけど⋯」
    「ホテル行く?」

    「⋯えっ!いいの!ゆうくんの全身のホクロ数えてもいいの!!!!?お兄ちゃん嬉しい♡♡♡」
    「は?」
    「一緒にお風呂入ろうねぇ、お兄ちゃんがゆうくんの頭から足のつま先まで丁寧に洗ってあ♡げ♡る♡」
    「違う突っ込ませて!ホクロってなに?なんかキモイ無理!!」
    「やだやだ、お兄ちゃんゆうくんの全身のホクロの位置把握したいもん♡ゆうくん、愛してるよぉ♡♡♡♡」
    「ひぃーーーーーーー、助けてぇ」

    週明け
    「瀬名先輩、性格がコロコロ変わって面白いネ。落ち着いたってことは成就したんだネ。今日はスパダリって感じダ。おめでとう遊木くん、結婚式はいつするのかナ?」
    「⋯⋯おとといの土曜日ね、全身のホクロ数えられたんだ。今までで1番鼻息が凄かったよ」
    「あの人ならそれくらいするだろうネ」
    「とことんキモい癖に、えっ〇の時は王子様みたいなんだ。反則だよね」
    「お幸せにネ♪結婚式楽しみにしてるヨ」
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