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    dreamingMush

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    dreamingMush

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    夏紅葉左右衛門さん 「これからもよろしく」チョコ 「お仕事お疲れ様」チョコ
    ありがとうございました!俺の趣味、ウロ監禁逃亡です。なぜかエロくならなかった。

    豪奢な部屋だ、柔らかなベッド、質のいいテーブル、踏み心地のいい絨毯。ロナルドに与えられた部屋は快適なものだった。窓と、扉が開かないことを除けば。ここに閉じ込められてからもう随分たつが、ロナルドはまた逃亡を諦めていなかった。いつか、ドラウスが鍵を閉め忘れる日が来るのではないか、とずっとチャンスをうかがっていたのだ。

    ドラウスが部屋を去った後、いつも通り、半ばダメもとで、ドアノブを回した。がちゃり、とあっけなくそれが開いたから、ロナルドはつんのめる。開いた、ロナルドの心臓が興奮と緊張で高鳴る。何か月ぶりの外だろう、恐る恐るロナルドは一歩踏み出す。逃げられる、思わず笑みがこぼれた。

    しかし、扉の外は迷宮だった。似たような廊下、扉、明かり、目印になるようなものはなんにもなくて。同じところを回っているのか、それとも少しは出口に近づいているのか、はたまた、深淵に飲み込まれようとしているのかすらわからない。どれだけ歩いてもどこにたどり着くこともなく、やがて無尽蔵に思えたロナルドの体力も削られていく。いや、体力より精神面のほうが苦しかった。

    まるで、暗闇で迷子になっているような、そんな不安感。ひとりぼっちで、彷徨い歩く。やがて何時間、それとももう何日もたったのだろうか。とうとうロナルドは廊下にへたりこんでしまった。冷たい床、もう脚を動かすことはできない。このままここで死ぬんだろうか、お腹空いた、脚が痛い、寒い、こんな、こんな寂しい最期になるとは思わなかった。やがて、視界はぼやけ、瞼が伏せられていく。

    「ロナルド、こんなところにいたのか」
    優しい声、抱き上げられたのだろうか浮遊感、やっと迎えに来てくれたの。
    「……パパ。」
    心地よい揺れに合わせ、ロナルドは意識を手放した。

    夢の中で、ロナルドはドラウスに抱かれていた。そこに足枷も首輪も閉ざされた扉もなく、どこまでも自由に愛し合っていた。濃厚なキスを交わし、手足を絡め、腰を振る。このまま、目が覚めなければ、ああ。

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    yuki_no_torauma

    DONEバンモモWebオンリー「百の恋と万の愛情を2」で企画されたウェディングプチアンソロジーへの寄稿作品です。

    万理さんと付き合ってる百ちゃんが、万理さんからどれだけ愛されて必要とされているのかを万理さんに理解せられるお話。

    年齢制限の問題で、肝心の理解せ部分の描写はぬるめです。

    お題はプロポーズを使用しています
    わからないなら教えてあげる 今日は仕事終わりに恋人であるバンさんの家に来ていて、バンさん特製の手料理を食べてお風呂に入って……そのあと程よくお酒を飲みながら、二人で映画を観ようということになった。
    「僕は欲張りだから、キミの全てが欲しくなってしまったんだ。お願い、僕と結婚してくれないか──」
     映画を観るために部屋の明かりを極限まで絞って暗くしたワンルーム。
     爛々と照らされたテレビの中では、『結婚適応期にいる不器用な男女が運命的な出会いを経てからお付き合いし、時にはすれ違いながら、最後は結婚というゴールで結ばれる』という恋愛物にしてはありきたりなお話だけど、主人公たちの心情描写がリアルで、結ばれるまでの道のりが感動的なため、万人の心を掴み去年大ヒットした恋愛映画が映し出されていた。
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