雷堂はとある路地にいた。横並びの電柱にはすべて迷子猫の写真が貼られている。
雷堂は道を見渡して「これは見事な○○○だ」と呟いた。
この道には猫が囚われているらしい、猫はなにかを探しているらしい、「なにか」ではなく「誰か」らしい。
『猫哭き通り』では今宵も怨みに呑まれた猫が哭く。雷堂はその猫に会うために、夜の『猫哭き通り』に足を向けた————

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