xxx feet underやり遂げたい事があるから、エースの部屋に行きたい。
サボが突飛な事を言い出すのは今に始まったことじゃないし、詳しく話さないのもいつもの事だ。夏休み前に出された課題で怒られた。だから、おれの部屋に来たいと言う。
課題とおれの部屋に来たがる理由がどう繋がっているのかは分からないが、サボが怒られるなんて珍しい事もあるもんだと、暑さに負けて座り込んでいるサボを見下ろした。
駅から少し歩いただけで顔を真っ赤にするサボが心配になって、おれん家を目の前に、コンビニの陰で休むことにした。
薬物の過剰摂取で体力が極端に落ちていて、歩くだけの何でもない運動でもぐったりする、と親父がサボについて説明をした。
親父の言う事なんか信用ならねェと疑いの眼差しを向けていると、母さんが「エース座って。お父さん、今日は真剣に話してくれるから」と言った。親父が身体を小さくさせながら、「いつも真剣に話してるぞ」と主張したが母さんに無視されていた。
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