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    peramo

    @peramo2nd

    ぺらも

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    peramo

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    ⚠️腐
    いるてつ
    鉄平ちゃん視点

    ※注意※
    ・3部後設定(の割に関係性が2部時点で止まってます)
    ・ルカラヴィが腐女子
    ・入賀が女性用下着を着用させられている


    時間軸変えて書き直してるので供養!

    外せない装備『入賀煉は預かった
     救いたくば一人でこの場所に来い』


    手紙で指定された場所は薄暗くて…無機質で…
    あの収容所の記憶が蘇る


    こんなところに煉を一人で居させるわけにはいかない…!


    道順に沿って
    いくつもある扉を勢いよく開いて進む


    早く…早く煉の所に…!!



    バタン!…バタン!


    広い、明るい部屋に出た
    キラキラした金色


    「煉!!」
    「鉄平ちゃん!
     その扉開けてて!!」
    「っ?!わかった!」


    煉の言葉に慌てて扉から離した手を戻す


    「うーん…」


    まっすぐこちらに向かってくる煉は…
    ……なんだかすごい格好をしている


    「あらら、扉まだあるんだ☆
     …っ……やっぱ開かなくなってるかぁ…」

    「煉…?えっと……その格好は…?」
    「俺もよくわかんないんだけど、
     起きたらこのカッコだったの☆
     悪趣味だよねぇ…」



    煉は何故か、女性ものの蝶柄の下着を身につけていて…


    「っ……」


    煉のはだか自体は何度も見たことがあるのに…

    しっかりした煉の体にブラジャー….とか細いパンツとか……
    明らかに違和感のある姿に…どきどきする



    「脱ごうとしても脱げないし」


    ぺちんっ

    細い下着の紐が煉の肌を弾く


    見ちゃいけないものを見てるみたいで…
    なんか…見てられない…っ



    「分割権で切断しようとしたんだけど…
     なーんか発動しないんだよねぇ…」



    煉の不満そうな声

    俺もちゃんと考えなきゃって思うのに…
    煉の姿が…変なとこばっかりちらちら浮かんで
    うまく頭がはたらかない…っ



    「妨害されてるとすると、ルカラヴィだけど…
     やっぱ御堂の仕業かなぁ…

     でも誘拐してまでわざわざこんなカッコさせて
     閉じ込めるだけで目的もわかんないし…って

     鉄平ちゃん、そっち向いてどうかしたんぞ?」

    「っごめん…
     あっそうだ!俺の服、これ着てて!」

    「…了解☆」


    何かを察してしまったみたいだけど
    俺の上着を受け取った煉は素直に服を着てくれた


    ふぅ…これでちゃんと話ができるかな……


    「…で、鉄平ちゃんも閉じ込められちゃったワケだけど
     これからどうしようかね?」
    「……あ」


    そうだ、すっかり忘れてたけど
    もう俺も助けを待つ側なんだ…!?


    ブォンッ

    背後から電子音が響く


    …ディスプレイ?



    『ミッションゲームだ

     入賀の着ているそれらを脱がすことが出来たら
     服と外への出口をやろう
     時間制限はない

     そこにバカでかいベッドがあるだろう?
     他にも色々と用意されているようだ
     好きに使え』



    「御堂…!」
    「ミッションゲームなんて
     今は出来るはずもないのによく言うよ」


    呆れたような苛立ったような煉の声


    あれだけのことをしておいて、御堂はまだ反省してないのか…




    「しっかし『用意されているようだ』なんて
     ずいぶん他人事みたいに言うねぇ…?」
    「主犯は御堂じゃない…?」


    訳がわからない…
    勝手に着せておいて脱がすことができたら、なんて…


    「…あれ、『脱がすことができたら』?」
    「つまり自分じゃ脱げない、ってことかね?
     …とりあえず鉄平ちゃんに脱がせてもらえば
     ここから出れるんだよね」



    っっ!?



    「おっ俺が!?煉を!?」
    「そそ☆
     鉄平ちゃんが、俺を、脱がす、OK?」


    動揺している俺とは裏腹に
    煉はものすごくニコニコしている…


    「…煉、楽しんでない?」
    「んー、だって殺したり危害を加えるつもりもなさそうだしねぇ
     御堂が眺めてると思うと…まぁ、ちょっとムカツクけど…

     どうせなら楽しんだ方がおトクぞ☆」


    煉が楽しんでるのは俺の反応な気がするんだけど…

    煉は着ていた俺の服をさっさと脱いで
    ベッドに放り投げた


    何も着てないより落ち着かないし…
    大きなベッドも相まってあやしいお店とかみたいな…


    「鉄平ちゃんが来る前に試したんだけど
     引っ張ること自体はできるのに、
     ズラしたりするのはできないんだよねぇ」

    「…俺も、試してみる」
    「うん、よろしく☆」


    ……覚悟を決めろっ俺…!


    煉の背中を伝うようにして、ブラジャーの隙間に手を入れてみる


    「鉄平ちゃん、触り方やらしいんぞ〜☆」
    「煉!からかうな!」
    「ふふ…ごめんごめん」


    くすくす笑いながら謝られても、
    熱くなった顔はすぐに戻ってくれなくて

    気を逸らすみたいに本題に集中する


    「うっ…ふっ…
     だめだ、俺も引っ張ることしかできない」


    肩の紐は横には動かないし
    背中の太い方も上や下には動かない


    「背中のホックは?」
    「外れる方向に引っ張れなくなってるみたいだ」
    「え〜…どうやって脱げって言うのさ」


    俺なら脱がせられるってことじゃないのか…?


    「仕方ないねぇ…
     用意されてる色々ってやつでも見てみよっか」
    「そうだな、そこにヒントがあるかも…って何これ…?」


    煉がしゃがみこんで
    ベッドの近くに置いてあった段ボール箱を開けると
    ピンクのボトルやカラフルな棒に
    丸がいくつもくっついたものに、マッサージ機…?


    「うっわー…ドン引き☆」
    「煉?」
    「……ホント、ムカつきすぎて
     もう一回粉にしてやりたいんだけど」


    箱を覗き込んでいて顔は見えないけど、すごく低くて重い声…

    …俺にはこの道具の使い方はわからないけど
    煉がものすごく怒ってるのはわかる



    「煉!どういうことなのか教えてくれ、なんでそんな怒って…!?」


    ぼふっ

    手を引かれたと思ったら
    背中に柔らかい衝撃

    両手首は押さえつけられて
    すぐ目の前には、苛立ちとどこか苦しそうな煉の顔

    どうして、そんな表情してるんだ…?


    「れ、煉…?」
    「あのゲロカス変態クソ御堂は
     俺たちにえっちなことさせたいみたいぞ?」
    「っえ…?」
    「……告白だって、まだしてないのにさ」


    困ったような顔で、つぶやく煉の声に
    胸がきゅってなる

    俺は…煉のこと……



    ぱちんっ …ぱさっ


    「…勝手に脱げた?」
    「あ、見慣れた煉だ」
    「………こっちはちょっと見慣れない鉄平ちゃんになってるんだけど」

    煉の視線を辿ると
    煉の体からずり落ちたブラジャーが、俺の体に乗っかっている


    服の上からなのに、なんか…恥ずかしいな…

    「うっ…あんまり見ないで」
    「…………鉄平ちゃんって…まぁいいや」


    ブォン

    『おめでとう
     妨害権は解除された

     入賀の服はベッド横の扉の奥だ
     扉のロックも解除してある

     映像と音声の接続は切ってやったので
     あとは本番なり、そのまま帰るなり好きにしろ

     持ち帰りたいものは持っていっていいぞ』


    なんだか急でよくわからないけど…
    ミッションクリアってこと?

    …というか、本番って…


    「分割っ☆」


    ぱさっ


    「ちゃんと使えるようになってるね
     …じゃ、帰ろっか☆」
    「え、あ…」


    分割されてバラバラになった下着を乗せた俺をそのままに
    素っ裸の煉が歩いていく


    別に、今まで煉の裸とか見ても
    何も思ったことなかったのに…


    ベッド際に座ってぼんやり考えてると、
    いつのまにかいつもの服を着た煉が戻ってきていた


    「ほら、ぼーっとしてないで帰るよ」

    手首をぐいっと引っ張られて立ち上がる


    ……煉の顔、近かったな



    来る時に通ってきた暗い道を二人で歩く

    あの部屋に向かうときの焦りを、今は少し違う形で感じる

    「っ……煉っ…」
    「話は帰ってから、ぞ☆
     鉄平ちゃん…今から俺んち行ける?」



    この流れで煉の家って…
    結構、あぶないんじゃ…?
    …でも……


    すぐに返事ができなくて、うつむきながら煉の後を追いかける


    「大丈夫、お話するだけぞ☆
     ま、期待してくれてるなら嬉しいけどねん?」
    「うん…」
    「…あんまり聞こえてなさそうだねぇ」


    けらけらと楽しそうな煉の声が頭の上を流れていって
    なんとなく煉の顔が見たくなって顔を上げると目があった


    「んー?起きたー?☆」


    たくさんあった扉の最後

    明るい光がキラキラと煉を照らして


    「煉となら、大丈夫な気がする」
    「うん、気持ちは嬉しいんだけど
     今日はお話するだけだし
     一応、順序踏ませて?」



    ーーーーーーーーー

    ガリガリガリ……


    「……………」
    「……………」


    ガリガリガリ……


    「…これで良かったのか?」
    「ええ…満足よ」
    「せっかく用意したものは使われなかったようだが?」
    「今後も使えるのだし、特に気にしていないわ」


    ガリガリ…


    「まだ付き合っていないとは思っていなかったけれど
     これはこれで悪くなかったわ」
    「………」
    「次は誰を頼もうかしら」
    「……………」


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