年の差夜に橋の上でぶらぶらする子供が2人。
「そういえば、歳はいくつだ?幼いような声がするけど」
「さあ、分からん。なにやら歳をとると祝うのがあるらしいが俺は無いな」
「そうなのか、それはすまない…」
「いいや、気にするな。気にしてないし年明ければ皆と一緒に歳を取るから、それだけでいいし兄たちはこっそりと来るし」
「兄弟がいたのか」
「ああ、2人もいるぞ。時々、親の目を盗んで見に来るしお囃子もお菓子の残りくれるし残飯くれる人も犬と一緒に「年明けたな」と言ってくれる」
「……随分と前向きだな」
「そうか?あ、」
ふと、じっくりと友魚を見る。
「お前は兄たちと同じぐらいかもしれん。多分だ」
「俺は13か14才ぐらいだ。それより年下なのか?でも声の位置(身長)は俺と同じだ」
728