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    ruto5tskt0613

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    ruto5tskt0613

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    コーハジ

    ⚠️本名呼びあり

    🤙悪魔×👓天使これは恋に落ちた悪魔と天使の話。

    天界からの命令で人間界に来たハジメ。初めての人間界で戸惑いつつも少し慣れた頃だった。教会の近くでボロボロの姿で壁にぐったり寄りかかっているヒトを見つける。
    ハ「あの…大丈夫ですか?」
    ハジメの言葉にゆっくり顔を上げた人はキラキラとした目でハジメのことを見た。
    ?「見た目がボロボロなだけで大丈夫だよ〜」
    フランクな話し方に少し怪訝な顔をしたハジメに
    コ「そんな顔しなくても…僕はコーイチ、君は?」
    ハ「…ハジメです」
    コ「ハジメくんね、よろしくね」
    手を出され渋々と握手を交わす。ひんやりとした手に少しびっくりするも、それよりも初対面でフランクに話すコーイチに警戒をしていたハジメであった。ハジメは放っておけず、コーイチの傷の手当てをするために、家に招き傷の手当てをしてその日は解散することになった。

    その教会で会って以降、時々会うようになったハジメとコーイチはいつの間にか友人になっていた。
    コ「ここで会ってもう数カ月かぁ、早いねぇ」
    ハ「そうですね、最初見た時ボロボロで蹲ってるのでびっくりしましたよ」
    コ「あはは、ちょっと喧嘩に巻き込まれてね〜、それ止めたらボロボロになっちゃった」
    ハ「へぇ、コーイチさんって意外と腕っぷしある方なんですね」
    コ「別に腕っぷしは強くないよ、腕相撲してみる?」
    ハ「しないですよ…腕じゃないなら口が達者なんですね」
    コ「ん?喧嘩売ってる?」
    ハ「売ってないです」
    顔をお互い見合わせふふと笑い合った。しかしこの幸せな日々は長くは続かなかった。

    ある日、天界と悪魔界で小さい喧嘩が始まる。その小さい喧嘩はいつの間にか戦いに発展していった。2人はそれに巻き込まれるように戦いに参加していた。そして最悪な形で2人は再会した。移動していたコーイチが行った先にハジメたちがいたのだ。
    コ「え…ハジメくん…?」
    ハ「…コーイチさん?」
    2人はびっくりとともにお互い敵だったことに固まってしまった。ハジメが固まっているとハジメの上司は手が空いてないから早く始末しろと言い何人かが早く悪魔を片付けろと野次を入れる。
    ハ「出来ません…」
    そう絞るように声を出すと上司はため息をついた。ハジメはコーイチさんを見て
    ハ「コーイチさん…悪魔だったんですね…僕を…騙していたんですか?」
    縋るような声でコーイチに問うハジメ。
    コ「僕もびっくりしたよ、ハジメくんが天使だったなんて…」
    お互いに気まずい空気が漂った瞬間にパンッと乾いた音が鳴り響いた。
    コ「いっ!?」
    音と同時にコーイチの声が聞こえる。ハジメは顔を上げると腕を押さえてるコーイチと目が合った。すぐ後ろを向くと銃を構えた上司がいた。ハジメは止めようと手を伸ばすと上司が
    上司「ったく使えねぇ上に貴様…悪魔と繋がっていたのか?それだけで重罪なのに今止めようと手を伸ばしただろ?いつもいつも…こいつを取り押さえておけ」
    そう言うと数人がハジメを取り押さえる。それを一瞥してまたコーイチに対して銃を向けた。
    ハ「やめろ!やめてくれ!打つな!!」
    必死に叫ぶが上司は銃をおろすことなくコーイチに向けて引き金を引いた。ハジメはぎゅっと目を瞑る。
    コ「さっきは油断しちゃったけどもう当たらないよ」
    コーイチはそう言って弾丸を避けた。上司は目を見開き、ハジメはそっと目を開けた。そこにはにこにこしたいつも見る笑顔を浮かべたコーイチがいた。
    ハ「コーイチさん!」
    生きてることにパァッと顔が明るくなるハジメ。上司はムキになり、ハジメを取り押さえていた者にまで銃を構えさせコーイチを撃つ命令をした。全てをひらりひらりと躱すコーイチだった。皆の弾が尽き引き金のカチカチと言う情けない音だけが響く。
    コ「あれ?もう終わり?」
    悪魔のようなにこにこした笑顔で煽った。ハジメはその姿に安堵した。
    ハ「コーイチさん…あなた口だけじゃなかったんですね。傷、大丈夫ですか?」
    コ「ハジメくん?今それ言う?」
    いつものようにやり取りをしつつ、ハジメはコーイチのところに駆け寄った。
    ――パァン――
    銃の音が響くと同時にハジメの心臓部分から綺麗な赤いものが流れた。
    ハ「え?…あれ?…な、んで?」
    後ろを向くと上司が銃を構えていた。
    上司「お前のようなやつは必要ない、ここでお前を消しても何も言われまい、なんなら悪魔と繋がってましたって言えば俺の評価に繋がる、銃を隠し持っていて正解だったな」
    上司はニヤニヤとした笑顔を浮かべていた。それを聞きハジメは
    ハ「…もしこれが重罪だったとしてもコーイチさんと過ごした時間は楽しかった…悪魔とか天使とか関係ない、友人なんだ…コーイチさんは…」
    ハジメの倒れゆく身体をコーイチは支えた。
    コ「ハジメくん!?ハジメくん!」
    少しずつキラキラと散っていくハジメにコーイチは叫んだ。
    ハ「コーイチさん…一緒にいることができて楽しかったです…もし僕が悪魔だったらずっと友人でいれたのかな…」
    コ「……ハジメくん…それは…真に受けていいのかな?」
    ハ「??」
    コ「堕ちてもいいんだね?」
    ハ「…はい…それに堕天使になればコーイチさんと一緒にいれますね」
    コ「…そうだね、ちょっと辛いかもしれないけど我慢してね」
    コーイチはそう言ってコーイチは手に傷をつけハジメの心臓部分に手をあてがう。するとブワッと黒い気が周りに広がった。
    ハ「ぐっ、ぁ」
    白く綺麗な羽がじわじわと黒く染まっていく。それと同時に消えかかっていた身体が元に戻っていく。
    コ「もう少しだからね」
    ハ「うぅ…」
    羽が真っ黒に染まりきった時黒い気が無くなりそこにいたのは真っ黒な羽を持ち天使の輪っかが完全に消滅したハジメだった。堕天使になったことで傷が癒え元気になったハジメは立ち上がり
    ハ「もう、僕はあなたの言いなりじゃない」
    軽蔑した目で上司を見てコーイチの手をつかみ
    ハ「こんなところから早く離れましょう」
    2人はその場を去っていった。飛びながら
    コ「いやでもどこに行くの?」
    ハ「…考えてませんでした、とりあえずあの場にいたくなかったので」
    コ「意外とハジメくんって無計画なところあるよね」
    ハ「喧嘩売ってます?」
    コ「いや…でもそれのおかげでこれからも一緒に居られるね」
    ハ「そうですね」
    コ「今更だけど後悔ないの?」
    ハ「ないです」
    コ「そっか」
    2人はとりあえずコーイチの家に向かい、家の中に入る。
    ハ「へぇ、こんな感じか」
    ハジメはキョロキョロしつつ居間にある座布団に座った。
    コ「はい、これどうぞ」
    ハ「ありがとうございます」
    コ「そういえば…ハジメくんの本当の名前って何?」
    ハ「本当の名前?」
    コ「そ!悪魔は皆本当の名前があってそれを知られると力弱まるから偽名を使ってるんだ」
    ハ「そうなんですね、でもそれ僕に言ったらダメじゃないんですか?」
    コ「別に好きな人に言われる分には弱くなろうがなんだろうがいいし君だけだしね聞くのは」
    ハ「はぁ…僕も本当の名前はありますが悪魔みたいな知られるとっていうのはないですね…ニックネームみたいな感覚です」
    コ「ふむふむ。で、本当の名前は?」
    ハ「関口正之です」
    コ「僕は藩田清吉だよ」
    ハ「藩田清吉さん…」
    ハジメがコーイチの名前を呼ぶとコーイチは柔らかく愛おしい目でハジメを見つめた。

    数年後天界と悪魔界の戦いは終結し平和が戻った。今2人は喧嘩をしつつも楽しく充実した幸せな生活を送っている。
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