寒いと古傷が痛むよね的な話長次も冬の寒さが厳しかったり寒暖差が激しかったりすると、頬の傷の痛みがぶり返してきたりするのかな。
普段なら傷の痛みも我慢できるけど、たまーにどうしても耐えられない時があって、そうなるといつも以上に不機嫌な顔になり、口を動かすのがしんどいので話すのも食事もやめちゃう長次。
自室の寝床に潜って、声を掛けられても布団から手だけ出してハンドサインで会話するので、様子を見に来た同級生も「こりゃだめだ」「そっとして置くしかないか」て見守り態勢になる。
小平太も小平太にしてはおとなしく見守ってくれるけど、丸一日飲まず食わずで布団に潜られていると心配になってきて、一晩経っても様子が変わらない長次についに我慢できなくなって「しんどくてもメシくらい食え!」て布団引っぺがして身支度手伝って、食堂へ連行してほしい。
食堂でご飯を渡されても、空腹より傷が痛い、しんどいが上回って長次はもう全然食がすすまない。
それでも「あらー中在家君、口開けるの辛いの?おかゆにしてあげようか?」と食堂のおばちゃんに心配されたり、図書委員会の下級生に「がんばってください」と励まされたり、しまいには小平太に「私が噛んで柔らかくしてやろうか」と言い出されて、それはマジで勘弁して欲しいってなった長次が諦めてやっとご飯を食べはじめる。
苦労しつつも完食して、そこから少しずつ調子を戻していって、次の日にはいつも通りに戻る長次。
見守ってくれた同級生や後輩に感謝や謝罪を伝えつつ、一番心配をかけた小平太にはお詫びでめちゃくちゃ鍛錬に付き合って、また元気にやっていってほしいな。