太陽のようなお前に許しを神の零落
ノボリは地下王国バトルサブウェイに君臨する王の片割れ
鬼としてその施設の秩序を保ち、弟のことを信頼し、永きに渡って運行し続けていた
“ヒスイ”の夢を双子そろって見た後、クダリはまるで人間のような感情を良く見せるようになった
「あの夢みたいにノボリがいなくなっちゃうかもって、怖いんだ」
「夢は夢でございます。わたくしからすれば、クダリがまるで人間のようにふるまうことこそ恐ろしい。お前、今ならトレインに轢かれたならば死ぬのでは?」
「死ぬワケない。ノボリはボクを殺せない」
「そうでしょうとも」
しかしクダリは腹が減っただの、疲れただの、生理現象を訴える
ノボリはあいかわらず地下世界から発生した機構であるのでそのような人間的なことはない
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