成長と共に近づく距離休憩に入り、悟飯が差し出した水を岩に座って飲む。
悟飯は立ったまま俺を見ながら、何かに気がついたように首を傾げた。
「…ピッコロさんて…」
あれ?と顎やら頭やらに手を回しながら俺の周りをぐるぐると回る。
いい加減それも鬱陶しく、なんだと呼び止めればうーん、と唸って指を立てた。
「なんか、身長低くなってますか?」
「は?」
「いや、なんかもっとこう、座ってても僕より目線が高かった気がして…」
立ってる時は気が付かなかったけど、と呟きながらまた、俺の背中の方をきょろきょろ覗き込む。
「なんだそんなことか。そうだな。パンが生まれた時だから3年ほど前か。あの頃よりは低くしている。」
「している?」
「あぁ、そうだ。お前のところだと何かと不便だろう」
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