一夜を超えて「ジブレット!もう一回だ!」
シャロットは血の混じる土で汚れた満面の笑みをオレに向けた。
消耗を悟らせないように浅く息を吐く。その度に思い出すのは、じくじくと軋むような腰の痛み。そのせいで、なぁ!なぁ!と元気にオレの周りを跳ねるシャロットと抱き合った昨晩を思い出した。
好き勝手に暴かれた分くらいは負けじと返してやったつもりだったが、シャロットは身体の不調などまるでないかのように飛んでは駆け回りと、はしゃいでいる。
「今のどうやってやんだよ!こうか?」
「……さぁな」
オレは腰の痛みに苦しみ、その痛みで呼び起こされる昨日の熱量に、シャロットと二人でならば何処までもやれるのだと、らしくもない感傷を抱いてしまうというのに。そう思うと馬鹿みたいに無邪気に元気で、いつもと変わりないシャロットが無性に腹立たしい。悔しさから引き攣った笑みをみせ、自分で考えろと冷たく突き放した。
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