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    はずみ

    供養
    勝デク、出勝、同軸リバ、女体化、女攻め、ブロマンスなどが好き
    載せられる範囲のものはこちらに載せてます
    好みが合えばうれしいです

    使用タグメモ📝
    勝デ、勝デ♀、勝♀出♂
    出勝、出勝♀、出♀勝♂
    ブロマンス(勝+出)
    リバ(勝出勝)

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    はずみ

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    再掲+手直し
    左右不定の幼なじみ(プロヒ軸)が夜明け前に微睡むだけの話。
    ぽやぽやしてます。

    #リバ(勝出勝)

    微睡 背後のマットレスが沈み、腹回りに腕を回されたところで意識が浮上した。
     背面にぴったりと高めの体温が張りつく。抱き寄せる腕は太く温く、冷えた肌にじんわりとしみて心地よかった。
    「おかえり…」
     閉じそうになる目をなんとか瞬かせ、出久は背後に呼びかけた。胴を固定され、首筋に頭を乗せられているので振り返ることは出来ないが、何となく怒られはしない気がした。手を伸ばし、まだ少し湿って柔らかい髪を掻き撫ぜる。
    「ン」
    「生乾き…」
    「起きたらシャワー浴びなおす」
     だからいいと更に抱き込まれ、出久はそれに従った。とくとくと、身体の芯にほのかな振動が響く。薄暗がりに視線を彷徨わせれば、時計は夜明け前を指していた。勝己のシフトを思い出す。確か午後からの出勤だったはずだ。それでこの時間に就寝するのだから、中々ハードな一日を過ごしたようである。
    「おつかれさま…」
    「ん…」
    「かっちゃん…」
     穏やかな夜は贅沢になる。
     付き合い始め、同棲し、入籍するまでは公私共に嵐のような生活だった。数日の不在を埋めようとして無茶な逢瀬を交わしたし、隙さえあれば肌を合わせて相手の不在を帳消しにしようとした。好意を抱く人間の存在を感じれば、仕事に響かぬ範囲で不安定にもなった。
     数字だけ見れば齢一桁からの幼なじみだが、きちんと話をするようになったのは高校へ上がってからだ。無意識に、失った十数年分をも埋めようとしていたのだろう。
    「かっちゃ…」
     回された腕に手を添え、意味もなく名前を呼んだ。耳朶の後ろにちくちくと髪が刺さって擽ったいが、身を捩る気にはなれない。少しでも隙間が空いてしまうのが嫌で、脚を絡めにいく。シーツを巻き込んでしまったが、そこはご愛嬌だ。
    「かちゃかちゃ…るせ…ねろ…」
     とろとろとした声に誘われるまま、出久は再び眠りについた。
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    はずみ

    MOURNINGモブ(になって幼なじみを観測する)夢
    🧨が推しのモブ女子高生が🧨にダル絡みして勝手に惚気砲を食らう話です

    ※リバの幼なじみが結婚している時空
    ※出は不在です
    ※平時なら普通に会話してくれるくらい丸くなった🧨がいます
    推しと惚気と幸せの元と 推しが結婚した。
     というかしていた。
     既婚者だった。
     隠していたわけではないが、公にする理由もなかったので、なるように任せていたらしい。妙なところがドライというか、大雑把である。
    「ダイナマって全然惚気んよね」
    「ア?」
    「結婚してたんでしょ?」
     デクと。
     卒業してすぐ。
     惚気てくれていたら、もっと早く気付いていたかもしれないのに。
    「あたしすぐ惚気ちゃうから、我慢できるのすごいなって」
     パトロール中たまたま見つけた推しへダル絡みしながらドリンクを飲む。推しはぎゅっと唇を捻じ曲げ、ガードレールに尻を預けた。
    「コス汚れるよ」
    「働いたら汚れるモンなんだよ」
    「や、いまは違うっしょ」
     先ほどまでは確かにパトロールをしていたかもしれないが、今は名もない女子高生に絡まれているだけである。どう考えても勤務外、良くてファンサの一環だろう。ヒーローの働きとは違うように思えた。
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    はずみ

    MOURNING再掲+手直し。
    幼稚園時代、個性発現前の幼なじみがお絵描きをする話。
    フィーリングです。
    わたしのえ 真っ白い画用紙に、みっちりとたくさんの人が並ぶ。
     だが、出久はまだまだ人を描き足して行くつもりらしい。脇目も振らず、せっせとクレヨンを走らせている。
     勝己は心底ゲンナリした。クレヨンを強く握っているせいで包装紙がよれてしまい、出久の爪先には色取り取りの顔料がこびりついている。これではキラキラの『キレイにおかたづけできた』シールは貰えない。
     諦めて、もう一度描かれた絵を見る。頭にお団子をつけているのは出久の母──おばさんで、隣にある電話の子機は、きっと海外出張中の父──おじさんだ。
     勝己だってもうほとんど覚えていないけれど、父親なのだから、せめて人の姿で描いてやれと思った。
     哀れなおじさんの隣には、ウニのような頭の子供が並ぶ。おそらく自分だ。ウニ頭の背後にはメガネをかけたシャツ姿の男と、少し毛足の長いウニ頭が、スカートを履いて並んでいた。順当にいけば、こちらは勝己の両親だろう。おばさんの方には、園の先生や同じ組の子供が並ぶ。その背後には、全てを守るように大きく描かれたオールマイト。彼も例の如く歯を輝かせている。
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    ※出は不在です
    ※平時なら普通に会話してくれるくらい丸くなった🧨がいます
    推しと惚気と幸せの元と 推しが結婚した。
     というかしていた。
     既婚者だった。
     隠していたわけではないが、公にする理由もなかったので、なるように任せていたらしい。妙なところがドライというか、大雑把である。
    「ダイナマって全然惚気んよね」
    「ア?」
    「結婚してたんでしょ?」
     デクと。
     卒業してすぐ。
     惚気てくれていたら、もっと早く気付いていたかもしれないのに。
    「あたしすぐ惚気ちゃうから、我慢できるのすごいなって」
     パトロール中たまたま見つけた推しへダル絡みしながらドリンクを飲む。推しはぎゅっと唇を捻じ曲げ、ガードレールに尻を預けた。
    「コス汚れるよ」
    「働いたら汚れるモンなんだよ」
    「や、いまは違うっしょ」
     先ほどまでは確かにパトロールをしていたかもしれないが、今は名もない女子高生に絡まれているだけである。どう考えても勤務外、良くてファンサの一環だろう。ヒーローの働きとは違うように思えた。
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