シャッタードグラス(仮Twitterで呟いた、反転世界に迷い込む高明さんの敢高メモ書き。概要?
仮名のシャッタードグラスは、これを思いつくキッカケになったアメコミのタイトルだから内容との関係性は特に無し。本当に書いたらこのタイトルじゃない気がする。
反転世界とは言うが善悪がひっくり返ってるのではなく、未宝岳の雪崩に巻き込まれた人間が反転してる。それ以外はほぼ正史通りの平行世界が主な舞台。国名や言語、技術の発展具合も全く同じパラレルワールド。
作中の高明さんは子供の頃から敢助が好きで、伝えられずに35歳を迎えている。事件の捜査中、敢助と野辺山の時みたいに挟み撃ちで犯人を追い詰めたはいいけど、現場が老朽化が進んだ解体間近の雑居ビルで、犯人の思わぬ抵抗を受け高明さんは非常階段か屋上から落下。この時偶然平行世界に転移してしまう。
敢助はその後駆けつけた由衣さんや捜査一課の刑事と犯人を取り押さえ、すぐに高明さんを追いかけるけど何故かそこには誰も居ない。高明さんが手に持っていた拳銃だけが残されていて、消息不明になってしまう。
落下した高明さんは意識を失っていたが、その後目覚める。そこは事件現場ではなく、雪崩に巻き込まれる前に敢助が生活していたアパートの部屋の前。時間も日中から夜になってて、どういうことだ?と混乱する。高所から落ちたのに怪我もないしスーツも汚れてなくて余計意味が分からない。
一先ず敢助に連絡しようとした時、足音と声にならない声が聞こえてそちらを見る。なんとそこには、両目が揃い杖もついていない、雪崩に巻き込まれる以前の大和敢助が居て……。そんな話。
これは高所からの転落で瀕死になった自分が見てる都合のいい夢なのかも、と思うけど、空気の温度や敢助が持つ質感があまりにリアルで戸惑っていると、敢助が急に高明を抱き締めてくる。尋常じゃない様子、好いていた人間が相手だから振り払えなくてそのままで居ると、敢助が信じられないと言いたげな様子で「生きてる……」なんて呟くから、どういう意味ですかと聞いてしまう。
「お前が一番わかってるだろ」
なんて言われるから余計頭が混乱して黙ってると、敢助が言うんだ。「どうやって雪崩から生還したんだ、今までどこに居た」と。
「雪崩にあったのは敢助くんでしょう?」
そう言うと、敢助は不思議そうな顔をして言うんだ。
「何言ってんだ、コウメイ」
忘れたのか?
3ヶ月前、仮出所後に姿を消した御厨を見つけて未宝岳に踏み入り、雪崩に巻き込まれて失踪したのはお前だろ。
とね。
そこで高明さんは信じられない、と思いつつも、どこかで理解する。ここは自分が居た長野県ではない、限りなく同じだが、未宝岳に関しては自分の経験と真逆の出来事が起きた、別世界だと。そこにも大和敢助が居て、この場には居ないけど多分上原由衣もいて、この世界の諸伏高明はまだ行方不明なんだと。
僕が貴方の探す諸伏高明なら良かったのにね。そう思いながら高明さんは、自分の推理を敢助に語るのだった……。
みたいな、世界を越えた敢高。
見たい。
今後なんやかんなあって敢助は目の前の諸伏高明が自分の知るコウメイではないと理解するし(対面した時点で察してはいた。雪崩にあった人間が無傷で生還するとは考えにくいし、コウメイがなんの理由もなく3ヶ月も音信不通になるわけないし、どこかに収容され目を覚ましたなら施設から連絡があるはずだし、で違和感は覚えてた)高明さんは敢助の様子から、この世界の彼は諸伏高明に恋してたのを感じ取ってしまう。
同じ人間だけど、違う人間。相思相愛だけど相手は違う。そんな中、2人はどうするのか。
そんな敢高のシャッタードグラス。
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