高明さんはひとまず、敢助の家に匿われると思う。
そこで改めてしっかり話を聞く。敢助はぼた餅以外は作れないらしいので(公式)食事はストックしてた冷食のパスタかな、それを2人分解凍して、ビールも出して、申し訳程度のお酒も挟みつつ高明さんの話を聞く。
「つまり、コウメイ……いや、あんたの事は高明と呼ぶか。高明が居た世界では、御厨の失踪も未宝岳の雪崩も起きているが、巻き込まれて行方不明になったのは俺なんだな?」
「はい。経緯に関しては一緒です。たまたま敢助く……敢助さんが御厨を発見し、捕えるため追い、雪崩に遭った」
「人物以外は本当に丸っきり同じだ。一部の物事だけが反転してる平行世界ねえ……まさか、パラレルワールドが本当にあるとはな」
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