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    機関獣

    さにちょもとさにいち置き場

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    機関獣

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    男審神者CP週替わりお題企画
    交流会第一部『欲』
    #刀とあるじ攻め

    黒識本丸主則
    虎の姿でモフられたり一緒にごろ寝したりはよくやるけど、肉体関係があるのは一文字の刀だけ

    #主則
    mainRules
    #さに則
    strictlyAdheringTo

    刀→→主「誉を取ったら今日は主ぃを抱きたい」
     唐突な発言に演練場が静まり返る。
    「同じく」
     対の薙刀からさらに追い討ち。
    「ここ最近則宗ばかり膝枕してるしねぇ」
    「兄者も抱いて寝たではないか」
    「猫殺し君もご無沙汰じゃないのかい」
    「化け物斬り……ここで言うな、にゃ」
     どんなピンク本丸だよ。
     審神者の姿が見えないが、居合わせた他の本丸の刀も審神者も好奇心が隠せない。
     演練に参加する6振を置いて席を外しているらしい。
     参加する刀の面子をみると、黒識本丸、とある。
     ここで一部のカンのいい刀と審神者は察したがあえて何も言わなかった。
     他の刀と審神者の勘違いをこっそり愉しんでいた。
     登場した審神者を見て、勘違いは一瞬で解決するのだが。
     世話係のもうひとりの審神者とその護衛の山鳥毛、「審神者」と書かれた肩掛けをつけた白いたてがみのある黒い虎とその護衛の則宗。
     則宗は赤いマフラーで黒い虎の首と自分の首を繋いでいる。
     黒い虎は則宗の歩幅に合わせてゆっくり歩く。時々則宗を見上げるのが、かわいい。
     これが人の姿なら演練でやるな見せつけるなこの馬鹿!になるのだがもふもふは強い。許される。

     あ、もふもふですね。
     抱っこも膝枕もありですね。
     よその審神者なのわかってるけどもふもふしたいしむしろ吸いたい。
     かわいい。
     
     手を伸ばしかける審神者もいるが、慌てて連れの刀が止める。
     よその審神者だから、ではなくあれは虎の姿をしているが全く別の存在だった。
     異界の神、に近いモノと肌でわかる刀は限られていたが。

     今日は組み合わせの運が悪かったのか、黒識本丸は全敗に終わった。
     当然だが本日の誉は、ない。
     誉はないが、引き上げてきた刀一振り一振りの肩に前足をかけ、額を押しつけ労う姿はとても和む物だった。
     
     あまりになごむので、ついひとりの審神者が欲望ダダ漏れで言ってしまった。

     羨ましすぎるしもふもふしたいしあの腹に顔埋めて吸いたい。

    「残念だが、それは許せんなぁ。
     吸えるのも同衾するのも今日は僕だけだ」
     黒い虎を撫でながら、則宗が言う。

     刀の一部は気づいている。
     あの則宗、黒い虎としてる、よな。
     影響、でてるよな、あれ。
     まさか獣姦?

     他の審神者と刀は知らない、人の姿もあること。
     とても下手くそではあるが、一文字の刀を鞘にしている事を。
     刀の側から、望んだ関係、という事も。

     未熟な主を育てるのを則宗はとても愉しんでいる。
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    ちらっと横目で見てみると赤い瞳がじっとうさぎのぬいぐるみを見つめている。その色が戦場にある時みたいに鋭い気がするのは気のせいだろうか。
    「なに、気になるの」
    「気になると言うよりは……胸のあたりがもやもやして落ち着きません」
    少しだけ意外だった。自分の感情だったり周りの評価だったりを客観的にみているから自分の感情がよくわかっていない村正 828

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    PASTさにちょも
    リクエスト企画でかいたもの
    霊力のあれやそれやで獣化してしまったちょもさんが部屋を抜け出してたのでそれを迎えに行く主
    白銀に包まれて


    共寝したはずの山鳥毛がいない。
    審神者は身体を起こして寝ぼけた頭を掻く。シーツはまだ暖かい。
    いつもなら山鳥毛が先に目を覚まし、なにが面白いのか寝顔を見つめる赤い瞳と目が合うはずなのにそれがない。
    「どこいったんだ……?」
    おはよう小鳥、とたおやかな手で撫でられるような声で心穏やかに目覚めることもなければ、背中の引っ掻き傷を見て口元を大きな手で覆って赤面する山鳥毛を見られないのも味気ない。
    「迎えに行くか」
    寝起きのまま部屋を後にする。向かう先は恋刀の身内の部屋だ。
    「おはよう南泉。山鳥毛はいるな」
    「あ、主……」
    自身の部屋の前で障子を背に正座をしている南泉がいた。寝起きなのか寝癖がついたまま、困惑といった表情で審神者を見上げでいた。
    「今は部屋に通せない、にゃ」
    「主たる俺の命でもか」
    うぐっと言葉を詰まらせる南泉にはぁとため息をついて後頭部を掻く。
    「俺が勝手に入るなら問題ないな」
    「え、あっちょ、主!」
    横をすり抜けてすぱんと障子を開け放つと部屋には白銀の翼が蹲っていた。
    「山鳥毛、迎えにきたぞ」
    「……小鳥」
    のそりと翼から顔を覗かせた山鳥毛は髪型を整えて 2059