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    よしの

    ハマったジャンルの二次創作や
    高校時代のオリジナルの書き直し
    本能のままの文字中心垂れ流し。
    SS中心(長編作成中)
    拙い文章。
    気が向いたら絵も描くかも。
    エロは苦手。

    パス:1925

    旬:蛍🔥

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    よしの

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    ご都合生存終戦イフ
    戦後の生活わかんないので道具とか超適当設定

    ##蛍火
    ##坂伴

    夢で逢えたら活気あふれる街を歩きながら周りを見渡す。
    人、ひと、、ヒト。
    その人混みに紛れて自分も仕事場へ足を運ぶ。
    周りは時間が流れているけれど、自分だけ時が止まったまま。そんな気持ちになる。

    「……ただいま。」

    仕事を終え帰宅する。真っ暗な部屋に向かって自分の声だけが響いて手を強く握った。
    どれもこれもあいつが悪い。
    隣に人がいることが当たり前になりつつある事に困惑する。

    「ちっ。」

    苛立ちを舌打ちで誤魔化し風呂へ向かう。
    こんな時は前は出来なかった湯を張った浴槽でゆっくりするに限る。

    天井をぼーっと眺めていると、急に浴室のドアが開いた!

    「伴!今帰ったぞ!!!さっきの歌はなんだ!もう1回歌ってみろ!」
    「は?歌ってなんだよ……てか開けるな。」

    手近にあった桶を投げつけるも、避けられ距離を詰められる。
    こいつはいつもこんな感じに俺の心に土足で入ってきて平気で居座る。

    「……歌なんて歌ってる自覚ない。」

    歌なんて知らない。生きていくことに今まで必死だった。
    今でこそ仕事をして自分で作った飯を食べて寝てと、人並みの生活を送っているがつい数年前までは人を殺すために飛行機へ乗っていたのだ。
    さらにそこにたどり着くまでにも1人で生きてきた。歌なんて覚えるなら米のひと粒を得るために頭を使っていた。
    そんな俺が歌を歌うなんてあり得ない。

    「綺麗な歌だったぞ!どこの歌かはわからんが……そうだ!次の休みは思い切り歌えるように丘へ行こう!握り飯でも持ってな!【ぴくにっく】というやつらしいぞ!」
    「……それ作るの誰だよ。」

    勝手に服を脱いで一緒に風呂に入ってくる事には触れず狭い浴室に入ってこようとするので、邪魔だと押し返す。
    全く気にもとめられず浴槽から出た頭を洗われる。
    こいつやっぱり俺のこと猫だと思ってんだろ。


    その夜は夢を見た。
    はっきりとは見えない視界。誰かの背に背負われ、紐のようなもので身体を拘束されていた。
    俺を背負っているのはおそらく女。
    等間隔で尻を叩かれる。揺れる視界に合わせて襲う眠気。
    女は何か言っている。
    閉じる瞼の先には女の口角が上がった口元しか見えなかった。

    ……おやすみ。……い夢……みる……よ。勇……。



    ※※※言い訳※※※
    ない!坂に惜しみない愛を注がれ昔の愛が心の隙間から溢れ出す伴ちゃんがいてもいいんじゃないかの話。
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    Replies from the creator

    よしの

    DONE今も飛行機に乗って欲しい。でも◯物を打たなければ耐えられない極限の世界だったからこそやりきった感があるはず。自分にはソレしかないのに。

    青い飛行機盛り上がってますね!
    旬が旬だけにいつまでも戦闘機で【わー!】って言える世界線が続いて欲しいと思って急遽仕上げました。ラブピ
    取り残された心※※一部検索避けに【/】をいれています※※


    青い空の果てに何を見ていたか覚えている人はいるのだろうか。

    「……あ。今日ですね飛行機。」
    「ん?飛行機?」

    垂れ流している朝の情報番組の言葉に手を止める。

    「今日はブル/ーイン/パルスがお披露目の日なんですよ。」
    「ふーん。」

    特別な場合に民間の前に出てくる飛行機の話で盛り上がっていた。
    しかし目の前の恋人はさほど興味がないのか、並べた朝食に手を付けていた。

    「俺、飛行機の運転席って乗ったこと無いんですけど、どんな感じなんですかね?弄るのは得意なんですけど。」


    食い入るようにテレビを見ている俺に呆れたように笑いながら恋人は答えてくれる。

    「……今も昔もその飛行機整備の腕は信用してるぞ。俺は現代の空はわからないけどな。今も変わらないなら空の上は楽しいぞ。まず青い。あと広い。」
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