概要: 当プロトコル(3ρλ)は、夢界におけるアノマリー/エルドリッチ存在の継続的な隔離を目的に立案されました。
その手法を簡易的に説明するならば、1人のホストの潜在意識下を収容室として活用するとでも言えるでしょう。つまりは、異常存在が現時点で所在するホストの潜在意識下と、周囲のオネイロイ・ネットワークとの接続を意図的に分断し、人工的孤立地帯を生成することで、ホストの肉体的寿命が継続する限り異常存在を隔離・収容するというものです。
無論、このプロトコルは異常存在が避難所や中継所と同様の作用を有する支配領域を保有しておらず、単一での行動を主とする活動性を示す際にのみ有効です。更に、収容室となったホストの潜在意識下へと齎される悪影響の存在は明白であり、適用時はDクラス職員からの選定が適切です。それに加え、多くのホストは睡眠随伴症状や夢遊病の症状を示すことから、より適切な肉体の維持/保存方法の選択も適宜必要となります。
それに加え、ホストの死亡時に発生するであろう、収容存在の消失・無力化についても考慮する必要があり[続きを書く]
[ホスト/Dクラス職員の肉体隔離について]
[研究のための一時的接続手法について]
[[image Lets_go_together]]
友人たちは、貴方たちも共に救われるべきだと考えているようです。私たちは拒みません。逃げないで。共に生きましょう。
もうこんなところまで……。だけど、この子だけは絶対に。
何故、拒むのですか? 私たちは哀しむ友人を助けたいだけなのに。
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▶ ホスト権限による経路切り替え処理が実施されました。自己保持をバックグラウンドで実行中です。
さあ、これでアレも暫くは追って来ない。だから、行きなさい。もう起きる時間よ。
先生、脳波に反応が! 私のことは、気にしなくていい。私にはやるべきことがあるのだから。 処置を急げ!
でも、私が望まずとも、貴方はまたきっと、私たちのコレクティブを訪れるのでしょうね。そして、もしかしたら、正式なメンバーとして迎え入れられるのかもしれない。 意識が戻って来たぞ! 続けろ! 本当にありえないことだけど、その時まで私が生き残っていれば、貴方はまたここを訪れて私を救い出そうとするかもしれない。哀しいけれど、私にはそれを止められない。
嗚呼、今日の出来事は私にとっても、貴方にとっても決して良い結末ではなかったし、貴方が私たちと同じ性質を得たことも素直に喜べそうにない。だけれど、こんな形でも、最後に会えて良かった。やったぞ! 患者が気が付いた! 潜在意識内にも異常はない、ああ さようなら。貴方のことを──