彼の本質の発露としてであり、 有機体の機関としてであった。
「何処から人間のこのような異常な高慢が出現す るのか? 私は、奴隷民族を支配することに満足 する領主に対する怒りの中で反乱を起こした天使 が一体化した今世紀の初頭に由来しているのか? その際、私の地球を超えた巡礼は、最後の最後の
者が、私を叩き、傷つけ、汚す快楽をなす際の鞭 打ちとのなるのか?私が耐えることのできなかっ た考えられうる侮辱とのいうものはなかった。そ して私の高慢は、私の屈辱が深まるのと同じ程度 に増大した。それは何か?永遠と戦い、幾分無力 となったが、名誉で戦いから生まれたヤコブか? 真価を試され、自分に不当に課された罰に対して 無実を証明するために存在したヒオブなのか? 非常に多くの関連のない思考に悩まされ、私は疲 労で手綱を緩めざるを得なかった。私の過度に膨 張した自我が崩壊し、退縮したので自身に生じた ことは無に帰した。」
避難地との別れの後、彼はスウェーデンに向 かった。
「ホテルからホテルへ追いやられ、ベッドの縁に まで走る電線に悩まされ、椅子やベッドから引き 離す電流に攻撃された。」彼はルンドで医師、精神 科医、神学者に助けを求めた。小さな大学の町の 中のここで、彼は以前の勉学仲間と出会った。そ して、物質主義と決別し、新たな宗教的覚醒が目 の前に迫っていると考えた。「力強くて実り多い自 然主義の時代は、物質主義の時代であった。宗教、 力との和解、不可視の世界との最接近が望まれる。」 彼は、若者が荒れ狂った力と再び一体化するとい うカノッサの屈辱を体験することが定まっている