とりあえず、ラーメン食べようか。「…………なあ、ミョンギ…」
「……明日仕事は?」
「ん〜〜〜?…休み」
ミョンギの趣味でシックな色合いの家具で統一されたシンプルな部屋。その部屋に置かれているベッドの上に腰かけた二人。ミョンギはポチポチとスマホを操作しており、ナムギュはそれを覗き込んでいる。しかし、画面には自分にはよく分からない、マイナスやプラスが付いた数字やグラフがずらりと表示されていた。
肩をぴったり触れ合わせて寄りかかっているせいか、ふわりと石鹸の匂いが香った。ナムギュがミョンギに向ける視線は熱っぽく、期待を隠しきれないのか、そわそわと身じろぎしている。予定の有無を確認したミョンギは操作していた手を止めると、ヘッドボードに置かれていたローションとスキンを手に取ってそばに置いた。彼の表情からするに、満更ではなさそう。部屋の照明は薄暗いオレンジ色。雰囲気が出ていて、まさに"準備万端"といったところである。
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